2018年12月08日

Es lebe Champager der Eeeeeerste!

 
 
立川市民オペラ公演『こうもり』、
合唱団の立ち稽古がスタート。
 
 
合唱指導の先生方のもと、およそ半年間にわたって磨き上げてきた皆さんの音楽が、演出・直井研二先生による愛情とユーモアに溢れた演技指導と融合してどんな “化学反応” をみせてくれるか、今からとても楽しみだ。
 
 
『こうもり』の合唱ナンバーといえばまず思いつくのが「シャンパンの歌」、別名「ぶどう酒の燃える流れに」。
 
〜王も皇帝も
名誉を愛するけれど
それと同じくらい好きなのが
甘いぶどうの飲みものさ〜 etc.
 
続いて全員で歌われるリフレインの締めが
Es lebe Champagner der Erste!
(シャンパーニュ1世、万歳! )
”シャンパンが一番(the first)!“ にも掛かっている...なんとも粋な言い回し!
 
男女でグループを作り、グラスを持つポーズをとるだけで、合唱団の歌声が豹変する...
すでに化学変化は起きているようだ。
 
 
一昨日のプローべは都合により急遽音楽稽古に変更。
でも、演出プランをひと通り学んだこのタイミングで、改めて楽譜をかっちりと確認しながら歌えたのはかえって良かったかもしれない。
スコアに書かれた強弱やテンポの緩急の指示、あるいは歌詞のほんの一言に、登場人物たちの心の機微が込められているということ。
”声でもって場面を描く”、その領域まで到達したいというのが僕の希望だ。
(歌詞と音符だけでなく) これらのニュアンスまでぜーんぶひっくるめてモノにする、これすなわち暗譜である、と。
 
 
§立川市民オペラ公演2019
喜歌劇『こうもり』
(原語上演・日本語台詞)
2019年3月16日(土) 17:30開演 /17日(日) 14:00開演
たましんRISURUホール
 
 
 
 
 
posted by 小澤和也 at 12:47| Comment(0) | 日記

2018年12月01日

合唱団あしべと『四季の雨』

 
 
金曜日は合唱団あしべのレッスンへ。
かれこれ20年近くご一緒している女声コーラスグループである。
 
秋の本番 (江戸川区合唱祭) を終え、先月から新たに手掛けている唱歌『四季の雨』。
素朴な味わいの旋律、穏やかにそして情感をこめて綴られた詞をもつ美しい歌だ。
 
 
降るとも見えじ、春の雨、
水に輪をかく波なくば、
けぶるとばかり思はせて。
降るとも見えじ、春の雨。
 
 
昨日は練習の合間にふと思いついて、ダーク・ダックス&中澤桂さんの歌う同曲を聴いていただいた。
(スマートフォンとYouTubeに感謝...便利な時代になったものである)
「ダーク・ダックス、ほんとうに優しい歌声ですね」
「とっても素敵ねぇ、中澤先生」etc.
メンバーから歎声があがる。
 
 
 
「ではもう一度歌いましょうか」
すると驚いたことに、皆さんの表情が実にいきいきと変貌しているではないか!
潜在していた表現意欲が目覚めたかのような艶やかな歌声。
まさかこんな “化学反応” が起こるとは!
 
歌い終えて。
「びっくりするほど上手になりましたね!
ライバル意識が芽生えましたか?」
「はい...大いに刺激を受けました」(アルトHさん)
一同爆笑。
ともあれ、とても佳い時間となった。
 
 
ところがこの動画 (原田泰治さんのグラフィックデザインがこれまた美しい)、どういうわけか3番 (をりをりそそぐ秋の雨...) までしか歌われていない。
僕もうっかりそれに気付かずお聞かせしてしまった。
再生が終わってから皆さん顔を見合わせ
「“冬”も聴きたかったわねぇ(笑)」
 
 
その後、4番まで収録されているものをネット上で見つけた。
(同じアレンジだが歌っているのはダーク・ダックスのみ)
先のものよりもテンポがゆったりとしている。
次の機会にはこれをあしべの皆さんに聴いていただこうかな。
 
 
posted by 小澤和也 at 01:31| Comment(0) | 日記

2018年11月16日

「リゴレット」との一週間

 
 
『立ち稽古なんですけれど...
一日だけ代わりをお願いできないでしょうか』
 
同業のTさんからご連絡をいただいたのはとある月曜の夜だった。
「いつですか?」
『来週の火曜日なんです』
 
(ずいぶん急だな...) などと思いながら手帳を開く。
この日はちょうど空いていた。
「曲は何ですか?」
『リゴレットです』
「!!」
 
なんと!
未だ振ったことも勉強したこともない作品だ。
(一週間か...間に合うのか、務まるのか etc.)
頭の中でぐるぐると答えの出るはずもない計算をしつつ、とっさに口をついて出た言葉が
「わかりました。お引き受けしますね」
 
自分でもびっくりした。
でも受けたからにはやらねば...
翌日からひたすらスコアと向き合い、テキストを読む。
とにかく時間が足りない!
これほどまでに我を忘れて楽譜を読み込んだのは実に久しぶり。
 
そもそも譜読みには (ここまで勉強しておけば充分) などという目安はない。
いくらやっても不安は消えないし、理解が深まれば深まるほど新たな疑問も出てくる。
そんな思いを抱きながらも僕の頭に浮かんだのは
(よし、行けるとこまで行ってあとは「その場」で考えよう!)
「吹っ切れた」瞬間だった。
 
そして...あっという間に稽古当日に。
キャストの皆さん、素晴らしかった。
ピアニストさんにも終始、ほんとうに助けていただいた。
初対面の歌手の方々と、瞬間瞬間の息遣いから音楽の方向性を定め、運んでゆく作業。
緊張の中にも「音楽するよろこび」を味わうことのできた、得難い6時間であった。
 
この一週間、一つの作品だけに集中してひたすら読譜するという久々の体験をさせていただいた。
さしあたって一打席のみの代打出場だったが...お役に立てただろうか。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
posted by 小澤和也 at 23:59| Comment(0) | 日記

2018年11月03日

街角できく日本歌曲

 
日本のうたカフェ Vol.1 を聴く。
(10/27、@Cafeしばしば)
アップライトピアノの置かれた小さなカフェ、そのフロアスペースをガガッと(?)配置替えして開かれたコンサート。
 
この演奏会を企画された
ソプラノ・和泉聰子さん
 
ソプラノ・丹羽京子さん
 
ソプラノ・三浦恵里加さん
 
ピアノ・山ア範子さん (写真右端)
 
 
プログラムは次のとおり。
 
§第1部
・ちんちん千鳥 (北原白秋/近衛秀麿) I
・お菓子と娘 (西條八十/橋本國彦) I
・初恋 (石川啄木/越谷達之助) N
・地球の仲間 M
・誰かがちいさなベルをおす M
・さびしいカシの木 I
(以上3曲 やなせたかし/木下牧子)
・さざんか (藪田義雄/猪本隆) N
・わかれ道 (きねたるみ/猪本隆) N
 
§第2部
♪みんなで歌いましょう♪コーナー
・小さい秋みつけた (サトウハチロー/中田喜直) 
・まっかな秋 (薩摩忠/小林秀雄)
 
・サルビア (堀内幸枝/中田喜直) I
・小さな空 (詞/曲 武満徹) M
・さいごのばん (みずかみかずよ/なかにしあかね) I
・落葉松 (野上彰/小林秀雄) M
・夕焼け (高田敏子/信長貴富) N
 
なんと魅力的な選曲・構成だろう!
古典的名曲から新しい作品までを巧みに散りばめつつ、いわゆる「耳に馴染んだ」メロディだけに頼ることなく「難解であっても高い芸術性をもつ」歌曲もしっかりと聴いていただく、という強い理念が根を張っているように感じたのである。
 
 
会場の雰囲気...歌手と聴衆とのこの近さ!
 
 
それぞれに豊かな個性をお持ちの3人の歌声、おおいに楽しませていただいた。
そして、それらを引き出し支えた山アさんのピアノもほんとうに素晴らしかった!
決して万全のコンディションとは言えぬカフェのアップライト (マスターTさんゴメンナサイ) から紡ぎ出される美しい音とタッチ (ことにppの響き!) は単なる伴奏の域をはるかに超えていたと思う。
 
コンサートホールのようなある種非日常の空間ではなく、街のカフェというより ”ふだん着“ 的なシチュエーションでクオリティの高い音楽に触れることができる...
こうした意味で今回の企画は真に意義深いものだと感じた。
来年以降も第2弾、第3弾が予定されているようである。
期待しよう。
 
終演後、出演者の皆さんと
 
 
 
 
 
 
 
 
posted by 小澤和也 at 23:22| Comment(2) | 日記

2018年10月24日

演奏会のお知らせ

 
これから出演予定のコンサートのご案内です。
 
 
§立川市民オペラ公演2019
§ヨハン・シュトラウスU世作曲 喜歌劇「こうもり」
(全3幕・字幕付き原語上演・日本語台詞)
 
2017年3月16日(土) 17:30開演 /17日(日) 14:00開演
たましんRISURUホール (立川市市民会館) 大ホール
 
総監督:砂川稔
演出:直井研二
指揮:古谷誠一
管弦楽:TAMA21交響楽団
合唱:立川市民オペラ合唱団
副指揮:小澤和也 他
 
キャスト (16日/17日)
アイゼンシュタイン 大澤一彰/青蜻f晴
ロザリンデ      小川里美/鳥海仁子
フランク       照屋博史/大川 博
オルロフスキー    岡村彬子/鳥木弥生 
アルフレード     金山京介/吉田 連
アデーレ              栗林瑛利子/佐々木麻子
ファルケ       田智士/大槻聡之介
ブリント       持齋寛匡(両日)
イーダ        今野絵理香(両日)
フロッシュ           松山いくお(両日)
 
 
チケット情報など、追ってお知らせいたします。
みなさま、どうぞおはこびくださいませ。
 
 
(プローべ終了後、合唱団の皆さんと)
 
posted by 小澤和也 at 08:20| Comment(0) | 演奏会情報