2019年01月13日

『瀬戸の花嫁』小考

 
あまりに唐突だが...
小柳ルミ子の『瀬戸の花嫁』が大好きだ。
(山上路夫作詞/平尾昌晃作曲)
昭和47年のヒット曲である。
 
旋律はもちろんのこと、歌詞もフルコーラス完全に憶えている。
バックの伴奏 (当然ながらあの頃は “打ち込み” なんてものはなかった) も心がこもっていてとても素晴らしい。
海鳥の鳴き声のような効果音、裏メロのヴァイオリン...etc.
 
なかでも特に好きなのが
イントロ〜Aメロ部で毎4拍目に入る「トゥ右矢印2︎ー下矢印2︎ン」というリズム音だ。
もしこの曲を演奏する機会があったら (まずないだろうが)、ぜひこのパートをやりたい!
でも...
何の楽器か分からない(苦笑)
 
そこで「瀬戸の花嫁 4拍目」でインターネット検索してみたところ、
 
...出てきた!
(スゴイぞGoogle!)。
確証はないが、コンガによるムースコール “moose call” という特殊奏法のようだ (直訳すると“ヘラジカの鳴き声”)。
南の島を思わせる、どこか長閑なこの「トゥ右矢印2︎ー下矢印2︎ン」が曲中で実に良い味わいを醸していると感ずるのは僕だけだろうか (だろう)。
 
 
ところで...
この歌のもつ “純粋さ” はどこから来るのだろう?
少し考えて...気づいたことがある。
(勿体ぶって言うほどのことでもないが)
 
メロディの出だしをハ長調のドレミ〜で、拍子もリズムも一切無視して書いてみよう。
 
ミファソ ソラミソ ドレミミレドシ
ラシドドシラソ ファミレレシラソ etc.
 
この調子で1コーラス目の終わりまですべて “全音階” のみで書けるのだ。
(ソ♯やシ♭などの音が一切出てこない...ピアノの白鍵だけですべて弾ける、と言い換えてもよい)
この旋法的な単純さがこの曲の “混じり気のない美しさ” に繋がっているのではないかと感じるのである。
posted by 小澤和也 at 01:38| Comment(0) | 日記

2019年01月02日

本年もよろしくお願い申し上げます

 
明けましておめでとうございます。
本年がみなさまにとって幸多き一年となりますように。
 
(文芸の神様、弁財天)
 
本年の私のテーマは「己」。
これまでにも増して “己の意に忠実に” 歩んでゆく所存です。
 
今後とも「音楽ノート」をどうぞよろしくお願い申し上げます。
 
 
平成31年元日   小澤和也
 
 
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2018年12月31日

2018年を振り返る

 
 
2018年も残すところあと十数時間。
今年もさまざまな出会いと経験に恵まれた。
 
『ラ・ボエーム』(せたがや名曲コンサート)。
音楽スタッフとして改めて学ぶことの多いプロダクションだった。
新通英洋マエストロ、演出・青木真緒さん、そして素晴らしいキャストの皆さまに感謝。
 
オペラでは他に立川の『椿姫』、そして立ち稽古を1日だけご一緒した金沢歌劇座の『リゴレット』。
いま思い返せば一瞬の出来事のようだが、これまで手掛けたことのなかったこの作品に一週間没入することができた...やはり得難い時間であった。
 
作曲家ではハイドンとメンデルスゾーンに深く触れることができた。
エステルハージ家の楽長として創意に溢れた交響曲を書き続けた壮年期のハイドン。
(おおむね第40〜70番台にあたる...ただし作曲年代と番号順は一致しない)
これらの作品を時系列を追って読むことにより見えてきたものは実に多かった。
 
恥ずかしながらこれまであまりシンパシーを感じられないまま来てしまっていたメンデルスゾーン作品。
初期の室内楽 (ピアノ四重奏曲や弦楽四重奏曲、同八重奏曲など) を集中的に聴き込んで、目から鱗が落ちる思いであった。
何という熟達の筆!
メンデルスゾーン研究は今後も続ける...声楽曲、ことにオラトリオをもっと識らなければ!
 
音楽以外では、木下杢太郎の詩と出会えたこと、堀口大學 (僕にとっては『月光とピエロ』『月下の一群』がすべてであった) をより知ることができたこと、そしてゲーテの『エグモント』を (今さらながら) じっくり読む機会が持てたことなどが貴重な体験であった。
 
 
これらすべてのことに心からの感謝を。
 
みなさまどうぞ佳い新年をお迎えください。
これからもこの「音楽ノート」をどうぞよろしくお願いいたします。
posted by 小澤和也 at 10:26| Comment(0) | 日記

2018年12月24日

祝・第50回演奏会!ホルツ・ブラス・カペーレ

 
横浜で活動する市民吹奏楽団ホルツ・ブラス・カペーレ。
先月、50回目の定期演奏会を開催しました。
おめでとうございます!
 
僕はコンサートには伺えなかったのですが、すてきな記念品とパンフレットを頂戴しました。
 
 
記念品はホルツ公式キャラクター「ひげラッパ」があしらわれたタオルとマグネット。
 
 
パンフレットには『ホルツの軌跡』と題して、1990年の創立以来の活動の記録 (力作!) がびっしりと。
 
 
創立当初は一団員として、そしてのちには指揮者として深く関わったホルツは、僕にとってやはり特別な存在。
 
「吹奏楽団作りたいよね!」
そんな思いで集まった十数名 (もう少し多かったかな?) で開いた設立集会、あのときの会議室の空気は今でもよく憶えている。
練習日をどのように設定するかで大いに議論したのも懐かしい。
「土曜日は仕事が」「毎日曜がすべて練習に充てられてしまうのはちょっと...」etc.
それならばと提案されたのが
「“隔週の” “連続する土日” に練習を行う」
という斬新(?)な意見。
ダメ元で採用してみたところ、これが意外とうまくいったのには皆びっくり。
(現在はどのようにされているのかしら...)
 
固定の練習場を持たず、またいわゆる「部活動のOBOGバンド」でもないスタイルでここまで運営を続けるにはさぞご苦労も多かったことでしょう。
これは僕の想像ですが、メンバー同士の献身的な協力はもちろんのこととして、発想のしなやかさ=良い意味での「緩さ」、これらが継続の原動力となっているように思えます。
 
ぜひ第60回、さらには70、80回と楽しく回を重ねて行かれますように。
そして、またご一緒できる機会がありますように。
 
 
 
 
 
 
 
 
posted by 小澤和也 at 23:17| Comment(0) | 日記

2018年12月08日

Es lebe Champager der Eeeeeerste!

 
 
立川市民オペラ公演『こうもり』、
合唱団の立ち稽古がスタート。
 
 
合唱指導の先生方のもと、およそ半年間にわたって磨き上げてきた皆さんの音楽が、演出・直井研二先生による愛情とユーモアに溢れた演技指導と融合してどんな “化学反応” をみせてくれるか、今からとても楽しみだ。
 
 
『こうもり』の合唱ナンバーといえばまず思いつくのが「シャンパンの歌」、別名「ぶどう酒の燃える流れに」。
 
〜王も皇帝も
名誉を愛するけれど
それと同じくらい好きなのが
甘いぶどうの飲みものさ〜 etc.
 
続いて全員で歌われるリフレインの締めが
Es lebe Champagner der Erste!
(シャンパーニュ1世、万歳! )
”シャンパンが一番(the first)!“ にも掛かっている...なんとも粋な言い回し!
 
男女でグループを作り、グラスを持つポーズをとるだけで、合唱団の歌声が豹変する...
すでに化学変化は起きているようだ。
 
 
一昨日のプローべは都合により急遽音楽稽古に変更。
でも、演出プランをひと通り学んだこのタイミングで、改めて楽譜をかっちりと確認しながら歌えたのはかえって良かったかもしれない。
スコアに書かれた強弱やテンポの緩急の指示、あるいは歌詞のほんの一言に、登場人物たちの心の機微が込められているということ。
”声でもって場面を描く”、その領域まで到達したいというのが僕の希望だ。
(歌詞と音符だけでなく) これらのニュアンスまでぜーんぶひっくるめてモノにする、これすなわち暗譜である、と。
 
 
§立川市民オペラ公演2019
喜歌劇『こうもり』
(原語上演・日本語台詞)
2019年3月16日(土) 17:30開演 /17日(日) 14:00開演
たましんRISURUホール
 
 
 
 
 
posted by 小澤和也 at 12:47| Comment(0) | 日記