2021年10月02日

シューベルト: 第6交響曲雑感

 
§交響曲 (第6番) ハ長調 D589
1817-18年作曲。
完成時、シューベルト21歳。
幼少期よりハイドン、モーツァルトそしてベートーヴェンを教材として学んできた若き巨匠による意欲作だ。
以下、この曲についての取り留めもないメモである。
 
 
§第1楽章
Adagio、ハ長調、3/4拍子〜Allegro、ハ長調、2/2拍子、ソナタ形式
 
堂々たる序奏に続く主部、第1主題は木管楽器による朗らかで快活な音楽。
調性こそ異なるがハイドンの「軍隊」交響曲を即座に連想させる。
 
充実した呈示部に比べると展開部はやや物足りない感あり。
弱音主体の美しい場面が続くが、ほどなくしてそのまま第1主題の再現へと静かにすべり込む。
 
この楽章のもう一つの目玉は “più moto” のコーダであろう。
いかにもロッシーニのオペラ序曲風。
1816年11月、歌劇『幸福な錯覚』によってウィーンにロッシーニ旋風が巻き起こる。
翌月には『タンクレーディ』も上演され、シューベルトはこれに大いに魅せられたという。
 
 
§第2楽章
Andante、ヘ長調、2/4拍子
 
A-B-A’-Bの二部形式。
第1主題がとってもチャーミング。
特に第25小節〜の美しさ!
主旋律はヴァイオリン、そこへ木管がカノンのように寄り添う。
A’(主部再現) ではこのメロディがなぜか出てこない...だからなおさら愛おしいのだ。
 
副次部 (B) はハ長調、三連符主体のリズミカルな楽想。
ハ&ト音のチューニングのまま用いられるティンパニの活躍ぶりが楽しい。
(ベートーヴェン第1交響曲の第2楽章がヒントになっているだろうか)
 
 
§第3楽章
スケルツォ: Presto-Più lento-Presto、ハ長調-ホ長調、3/4拍子
 
スケルツォ主題を一見してふと気付いた。
リズムの骨格は明らかにベートーヴェン第1交響曲のそれをベースにしていると思われる。
それでも、調性的にはベートーヴェンの主題が古典派らしくハ長調→ト長調 (属調) へと運ばれるのに対し、シューベルトではハ長調→ホ短調へと進むあたりが実に彼らしい。
 
中間部はレントラー舞曲風。
ひなびた田園風景が浮かんでくるようだ。
 
 
§第4楽章
Allegro moderato、ハ長調、2/4拍子、展開部を欠くソナタ形式
 
中期以降のシューベルト作品によく見られる “急速テンポでないフィナーレ”。
冒頭の主題がこれ。
さて、
ここで恥ずかしながら告白すると...
僕ははじめてこれを聴いたとき、あろうことか次に挙げる音楽をパッと頭に浮かべてしまったのだ。
ご存じ、国民的アニメ「サザエさん」の劇中音楽である。
(調べたところ「サブタイトル4」という題名らしい)
未だその呪縛からは解き放たれていない。
 
この楽章では実に多くの魅力的な主題が次から次へと示される。
それは良いのだが、悩ましいのはそれらの各々に相応しい速度感がまちまちであること。
そこで今回この作品を取り上げるにあたっては、敢えて積極的にテンポを動かしている。
 
すべての主題の再現ののちコーダの大団円となるのだが、個人的にはこれもAllegro moderatoの曲想とは思えない。
天国に安らうシューベルトに許しを乞いつつ、僕の心の中から湧き出る音楽を奏でたいと考えている。
 
 
明日10月3日(日)、湘南アマデウス合奏団の皆さんとこの交響曲を演奏します。
よろしければぜひお運びください。
 
演奏会の詳細はコチラ↓
 
 
posted by 小澤和也 at 16:08| Comment(0) | 日記

2021年09月21日

珈琲羊羹

 
 
 
最近のお気に入りスイーツがコレ。
馴染みの珈琲店の「珈琲羊羹」。
 
 
 
 
一口いただいて (おっ!) と思った。
思いのほか “ふつうの” 美味しい羊羹だったのだ。
(もっと強い珈琲味をイメージしていた)
 
餡子の優しい甘みのあと、ほのかに上品なコーヒーの風味が舌に到達する。
(なるほど!こう来たか...)
 
続いてもう一口かじるも良し。
あるいはこのタイミングでコーヒーを啜る...
これがまたたまらなく幸福な瞬間なのだ!
 
 
posted by 小澤和也 at 23:22| Comment(0) | 日記

2021年09月08日

生活の一部としての音楽

 
海の青さに 空の青
南の風に 緑葉の
芭蕉は情けに 手を招く
常夏の国 我(わ)した島沖縄(うちな)
 
〜「芭蕉布」(吉川安一詞) より
 
 
合唱祭まであと1ヶ月を切った。
厳重な感染拡大防止策を講じつつ、合唱団あしべは活動を継続している。
 
 
先日もあいにくの天候ながら大勢のメンバーがレッスン会場へ参集。
この日いちばんのトピックは、体調を崩されしばらくお休みされていたメゾソプラノSさんが復帰されたこと。
『(ようやく) 来られました...』とSさん。
涙が出そうになるほど嬉しかった。
 
 
合唱祭は無観客で行われる。
各団体のステージをビデオ収録しそれらをDVDに収め、後日めいめいがそれらを鑑賞することで心の中での交流を図る...という試みとのこと。
もちろん現段階において開催が約束されているものではないけれど、希望を持って最善の準備を進めていこうと思う。
 
 
合唱団あしべは
芭蕉布 (吉川安一/普久原恒勇)
くちなし (高野喜久雄/田三郎)
の2曲を演奏する。
『芭蕉布』はあしべ創団以来の愛唱歌、そして『くちなし』は私が昨年廣澤敦子さん (メゾソプラノ) の素晴らしい独唱を聴いて以来大好きになってしまった歌曲である。
この数ヶ月こつこつと練習を重ね、ようやく曲の全景が見えてきたところだ...ここからの歌い込みはきっと楽しい時間となるに違いない。
 
 
Covid-19の状況を常に気に留め、ご家族ともその都度よく話し合われながら、日々の生活のうえでの不可欠なものとして “うたうこと” を愛し続けたいと願う団員の皆さんの強い気持ちがここにはある。
同じく音楽を愛する者の一人として、この思いに可能な限り応えたいと考えている。
 
 
 
posted by 小澤和也 at 15:31| Comment(0) | 日記

2021年09月05日

演奏会のごあんない

 
Covid-19が依然猛威をふるう中ではありますが、関係者一同徹底した感染拡大予防のもと活動を継続しております。
皆さま、応援よろしくお願いいたします。
 
 
§湘南アマデウス合奏団
第49回定期演奏会
 
2021年10月3日(日)
14:00開演
 
藤沢市民会館大ホール
\1000, 全席自由
 
モーツァルト:「コシ・ファン・トゥッテ」序曲KV588
モーツァルト: 交響曲第40番ト短調 KV550 (初稿)
シューベルト: 交響曲第6番ハ長調 D589
 
小澤和也 (指揮)
 
 
ご来場いただくお客様の感染防止対策として、会館の使用ガイドライン等に基づき
・会場内での常時マスク着用
・出演者との面会禁止
などをお願いしております。
詳細は合奏団ホームページ
をご覧いただければと存じます。
posted by 小澤和也 at 08:43| Comment(0) | 演奏会情報

2021年08月06日

ワクチン接種終了

 
新型コロナワクチン、
2度の接種を無事終えました。
 
副反応は恐れていたほど酷くなく (若くない証拠か?)、用意していた解熱鎮痛薬のお世話にもならずに済みそうです。
 
会場には問診や接種の医師のほかに受付、案内、誘導など多くの係の方々が配されていて、混雑はしていたものの人の流れ自体はスムーズでした。
有り難いことです...スタッフの皆さまに感謝。
 
接種部位の腫れと痛み、そして微熱程度でしたが身体はそれなりに闘ってくれたようです。
ウィルスに抗う力が少しでもついたでしょうか。
 
接種を終えたからといって油断することなく、感染するリスク&伝染するリスクを最小限に抑えながら日々過ごしたいと思います。
posted by 小澤和也 at 22:39| Comment(0) | 日記