2018年02月16日

中盤のトラヴィアータ

 
 
立川市民オペラ公演『椿姫』のプローべ、合唱立ち稽古もそろそろ中盤へ。
 
合唱団、動きと所作にリアリティと勢いがついてきた様子。
そのぶん歌に若干の粗さが見られたが、これは必ず通る道だ。
気持ちは没入させつつも、ヴェルディの音楽の持つ “様式美” を大切にしていけたらと思う。
 
 
(稽古風景の画像は合唱指導・宮崎京子先生撮影のものをお借りしています)
 
合唱団員Uさんのデザインによる恒例 “トラヴィアータTシャツ”、今回はパーカーも制作したというのでさっそく購入。
バックスタイルはこんな感じ。
 
 
立川市民オペラ公演2018
ヴェルディ『椿姫』
2018年3月17日(土)/18日(日)
たましんRISURUホール
 
みなさま、どうぞおはこびください。
 
 
 
posted by 小澤和也 at 13:28| Comment(0) | 日記

2018年02月07日

世田谷『ラ・ボエーム』終演

 
せたがや名曲コンサート『ラ・ボエーム』、
盛況のうちに終演。
(4日、昭和女子大学人見記念講堂)
 
同業の友人を介して副指揮者としてのオファーを頂戴したのは昨年12月だった。
(急なお話だな...) などと思いつつ、大好きな演目ということでお引き受けすることに。
こうして新通英洋マエストロ&世田谷フィルとの濃密な2ヶ月間がスタート。
マエストロからは音楽面・技術面で新たな刺戟を受けたばかりでなく、“組織としての” 音楽スタッフの在りようについて多くを学ぶことができた。
 
 
今回も “バンダ隊長” 役を仰せつかった。
第2幕の大詰め、カルティエラタンに現れる帰営の行進の先頭を行くリーダーである。
以前携わったプロダクションではバンダはステージ上を歩いたのだが、今回は客席通路を上手→下手へと大横断!
オーケストラとの時差も相当なものであった...これまた貴重な体験。
 
(第2幕終了直後〜
解放感に溢れた笑顔、笑顔...)
 
キャストの皆さんも素晴らしかった。
「セミステージ形式」と謳った今回の公演だったが、実際には狭いながらも独立したアクティングエリアが設けられた特殊な舞台。
そうした制約の中で、特に男性4名が (稽古中からずっと!) 見せてくださった強力なチームワークは素晴らしかった。
 
 
 
世田谷フィル&区民合唱団の皆さん、公演のご成功おめでとうございます。
これからも音楽のよろこびに溢れた日々を過ごされますように...そしていつかまたご一緒しましょう!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
posted by 小澤和也 at 01:05| Comment(0) | 日記

2018年01月31日

今月の #ダバダー

 
 
あ、この味は好きだな...
と初めて認識したのが、喫茶店でたまたま選んだマンデリンだった。
(もう10年以上前のことである)
以来自宅でもお店でもずっとマンデリンばかり飲んでいたのだけれど、近所にオープンしたブックカフェに通うようになってからはさまざまな種類のコーヒーを好んで口にするようになった。
 
はじめのうちは産地ごとに味の特徴を覚えていられた。
しかし数が増えるにつれ、どれがどれだかすっかり訳が分からなくなり...(苦笑)
 
以下、個人的な “記憶の取っ掛かり” として、飲んだ珈琲について書いておくことにする。
(星の数もあくまで主観的かつ気まぐれな指標である)
 
 
【エチオピア/イルガチェフェG1】
イルガチェフェはシダモ地区南端の村。
ナッツを思わせる豊かな風味。
その香ばしさの後にフルーティーな甘みがほのかに残る。
「コーヒーは苦い飲みもの」という概念を忘れさせてくれる味。
★★★★☆
 
 
 
【ニカラグア/ラス・クンブレス農園 ピカード】
主張する酸味、うっすらとした苦みが同時にやってくる。
言葉では表しにくい、何とも不思議な味わい。
敢えて言うならば「土の香り」であろうか。
★★☆☆☆
 
 
【コロンビア/エルナンデスモンターナ】
産地はコロンビア南西部のウイラ県、モンテボニート。
ココアのような甘い香り。
その奥に程よい酸味が感じられる。
後味もすっきりと爽やか。
★★★☆☆
 
 
 
 
posted by 小澤和也 at 10:46| Comment(0) | 日記

2018年01月26日

フルトヴェングラー生誕132年

 
ドイツの指揮者ヴィルヘルム・フルトヴェングラー生誕の日 (1/25) を、自宅でのんびりとディスクを聴きながら祝う。
 
1枚目はコレ。
 
1929-35年に手兵ベルリン・フィルとポリドールに録音したロマン派名曲集。
フィンガル、ロザムンデ、魔弾の射手 etc.
どれもこの名コンビの十八番であったことだろう。
 
今回聴いていて強く感じたのは
「楽曲との (時間的な) 距離の近さ」
である。
このアルバムに収められている作品のうちもっとも古いものが『舞踏への勧誘』(1819年、ピアノ曲として)、次いで1823年に作られた『ロザムンデのための音楽』だ。
したがって、彼らが奏でているのは「たかだか100年ちょっと前の (しかも自国の) 作品」ということになる。
同時代とまでは言えないにしても「当たり前のように抱く親近感」はあっただろうし、それが演奏にも現れているように思えるのだ。
そしてそのことが、これらの録音に “EVERGREEN” な魅力を与えているのだと改めて確信したのである。
 
 
続いて取り出したのがコチラ。
 
1953年録音のシューマン/第4交響曲。
フルトヴェングラーのむせ返るような熱い浪漫的解釈、それに見事に応えるベルリン・フィルの高い機能性と音楽性にはただただ驚嘆するばかり。
最近ではそれを通り越して「打ちのめされたような気分」にさえなる。
この求心力、世界一のオーケストラをここまで「その気にさせる」魅力はいったいどこから来るのだろうか...と思わずにはいられないのだ。
 
楽譜をはじめとした史料研究が進み、あの頃とは明らかに異なる「時代」を生きる我々がフルトヴェングラーの音楽を表層的になぞるのは何の意味もないであろうが、彼が引き出した音響の「向こう側にある何か」に想いを馳せそれを追求する姿勢は (少なくとも僕にとっては) これからもずっと大切にしていきたいものであると気付かされた。
 
蛇足だが、このグランドスラム盤の復刻 (LPから) はほんとうに素晴らしい。
posted by 小澤和也 at 12:57| Comment(0) | 日記

2018年01月23日

ハイドン交響曲考

 
『椿姫』と『ラ・ボエーム』。
1月はこれら二つの稽古であっという間に過ぎ去ろうとしている。
(“音楽ノート” もなかなか更新できず...)
大好きな作品、そして素晴らしいマエストロや仕事仲間にも恵まれ慌ただしくも充実した日々。
それでもやはり、オペラばかりでは脳味噌が疲れてくるものだ。
そんな僕の頭の中のコリをほぐし、心のバランスを保ってくれていたのが、折にふれ少しずつ読み聴きしているハイドンの交響曲...なかでも所謂「シュトルム・ウント・ドランク (疾風怒濤) 期」と呼ばれる期間に書かれた作品たちである。
 
 
1766年、前任者ウェルナーの死去によりハイドンは当時仕えていたエステルハージ家の楽長に昇進する。
またこの年、当主ニコラウス侯の命による新しい宮殿 “エステルハーザ” の主要部分が完成、新楽長はこれまでの器楽曲中心の創作活動に加え、教会音楽や劇作品においても重責を担うこととなった。
このような環境の変化の中で、以降数年間にわたり (概ね1773年頃まで) ハイドンの交響曲創作は最初の充実期を迎える。
 
§1767年
第38番ハ長調、第35番変ロ長調、第58番ヘ長調
§1768年
第26番ニ短調『ラメンタツィオーネ』、第41番、第59番イ長調『火事』、第49番へ短調『受難』
§1769年
第48番ハ長調『マリア・テレジア』、第65番イ長調
§1771年
第43番変ホ長調『メルクール』、第44番ホ短調『哀しみ』、第42番ニ長調、第52番ハ短調
§1772年
第45番嬰へ短調『告別』、第46番ロ長調、第47番ト長調
§1773年
第51番変ロ長調、第50番ハ長調、第64番イ長調『テンポラ・ムタントゥール』
 
(上記作曲年代および表記順序はあくまで僕の個人的な分類・参考データです)
 
対位法を多用し宗教的な色合いを強く帯びた作品 (26, 49)、調性の幅を広げる試み (45, 46, 49) などを通じ、より強い感情表現を目指したハイドン。
年代を追って聴くことにより、充実の度合いが増してゆく様が手に取るように感じられる...特に1771〜72年頃の作品は実に素晴らしい。
 
これらの中では (ニックネームの効果もあってか)『告別』『哀しみ』の2曲が飛び抜けて有名だが、それ以外にも「第42番」「第52番」「第46番」など、もっと広く親しまれてよい佳品が揃っている。
僕の個人的ファーストチョイスは...「第43番」かな。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
posted by 小澤和也 at 21:34| Comment(0) | 日記