2010年03月22日

富士山

母校、東京農工大学へ。
グリークラブの演奏会に向けての稽古が今年も始まった。

今回は第30回ということで、男声OBにもご参加いただく形での記念ステージが予定されている。
演奏曲目は、多田武彦/男声合唱組曲「富士山」。
グリー経験者ならば誰でも一度は歌ったことがあろう、名曲中の名曲だ。

練習会場には現役生から若手OB、さらには僕の先輩、大先輩に当たる方々まで、およそ40名のメンバーが勢揃いした。
期待に胸躍らせながらタクトを下ろす…
男声特有の厚みのある、倍音豊かな響きが会場を満たしていく。
メンバーの生き生きとした表情が嬉しい。
大学サークル、そして音楽そのものを媒体として、こうして世代を超えて一つの作品を創り上げることができる喜びをひしひしと感じる。
posted by 小澤和也 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2010年03月19日

ブノワ(6):J.デウィルデさん

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ペーテル・ブノワと僕を結び付けた二つの存在…
まず "Hoogmis"(荘厳ミサ)を初演した長岡市民合唱団、
そして…この演奏会に際して来日したベルギーの音楽学者、ヤン・デウィルデさんである。

デウィルデさんはとても気さくな方だ。
初対面の日、僕は覚えたばかりのオランダ語で話しかけた。
"Goedenavond!…Mijn naam is Kazuya Ozawa. Ik ben dirigent."
彼は一瞬驚いた顔をしたあと、にっこりと微笑んだ。
「君はオランダ語ができるのかい?」
「いえ、これで全部です」
ここから先はすべて英語でのやり取りであった。

演奏会終了後のレセプションにて…
僕はブノワのスコアを持って彼にサインを求めた。
彼はそこにメッセージを書いてくれた。
「日本で君のような、ブノワについて識っている人に会えて嬉しい」

デウィルデさんとは現在も交流が続いている。
初期のモテット集やレクイエム、さらに大作「戦争」の楽譜など、彼からは多くの研究資料をいただいた。
彼は(かつてブノワが設立した)王立アントワープ音楽院の音楽資料館長でもあるのだ。
先だってこのBlogに載せたブノワの生涯についての小文も、デウィルデさんの著作を参考に纏めたものである。

ブノワは日本ではほとんど知られていないが、"Hoogmis" を含め素晴らしい作品を数多く遺している。
これから、それらを少しずつ紹介していきたいと思う。
posted by 小澤和也 at 23:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽雑記帳

2010年03月17日

Dekopon

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初めてデコポンを食べる。
大きな箱を抱えて、訪問販売の若者がやってきた。
普段は、そのテの来訪者にはめったに応対しないのだが、昨日は何となく「そんな気分」だったのだと思う…
いくつか買い求め、食後に食べてみた。
「美味しい!」

デコポンは冬〜翌春が旬。
糖度が高いのが特徴なのだとか。
これまで、柑橘類=酸っぱいという感覚しかなかったのだが…
僕の中で少しだけ印象が変わった気がする。

ちなみに、英語の名称も "Dekopon" で通用するそうだ。
posted by 小澤和也 at 08:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2010年03月14日

記憶

茅ヶ崎交響楽団の弦楽分奏稽古へ。
本番を3週間後に控え、残された難所のさらい込みを徹底する。
演目はラフマニノフ「交響的舞曲」とドヴォルザーク「新世界」。
特にラフマニノフは難曲だ。
さらなる「前進」に期待する。

メンバーの健闘を祈ろう。


稽古前、17時過ぎ。
鈍くて緩い、眩暈にも似たかすかな揺れを感じた。
即座に3年前の記憶が蘇った〜中越沖地震だ。
(あの時、僕は演奏会場の楽屋でこれと全く同じ感触に遭遇したのだった)
嫌な予感がしてケータイを開く。
「福島県沖で震度5弱」とあった。
大きな被害の無いことを願うばかりである。
posted by 小澤和也 at 23:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2010年03月13日

佳境の「小町」

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「小町」水戸での立ち稽古へ。
今日の稽古場は水戸芸術館のすぐそばにある施設だった。
いつもの成人合唱団に加え、今日の稽古には子供達も参加。
村の古老から昔話を聞く場面、茨城に伝わるわらべうたを歌いながら仲良く遊ぶ場面など、大活躍だ。
歌も台詞もよく仕上がっている。

思わずハッと胸を打つ瞬間があった。
終幕の大詰め、舞台後方に並ぶ合唱団がすっと動く。
すると…
それまでただ整列しているだけのように見えていたのが、何組もの「家族」の姿となったのだ。
そして、それぞれの「家族」がゆっくりと前へ進んでいく…
とても美しい情景であった。

この、ほんの十数秒の動きになぜこれほど惹かれたのか。
自分でもわからないのだけど…


【画像:夕方、稽古場の建物の4階から見た水戸芸術館のアートタワー】
posted by 小澤和也 at 22:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記