昨日、ホルツの練習会場を急ぎ後にして、茅ヶ崎へ向かう。
長年ご一緒している茅ヶ崎交響楽団の弦分奏。
いま取り組んでいる曲はモーツァルトのト短調シンフォニー、そしてチャイコフスキーの第4番…意欲的なプログラムだ。
とりわけモーツァルトが難しい。
一切のゴマカシが利かないからだ。
純粋で清澄な…否、あまりにも透明な「晩年のモーツァルト」の音楽。
対位法が効果的に用いられ(バッハ研究の成果)、またオクターヴのユニゾンが見事に「響きのクリアさ」を出しているように思う。
これらを表現するには…「音を合わせる」という、ひたすらに地道なトレーニングしかないのだ。
稽古が終わり、駅へ向かう道の途中、団員さんと一緒になった。
他愛のないおしゃべりをしながら歩いていると…
「実は以前にもご指導いただいたことがあるんです」
「えっ?!」
なんと専修大学フィルの卒団生だと聞かされてビックリ!
(そういえば…ヴァイオリンの前列のほうにいたかも…)
などと思ってみたが、結局お名前を思い出せず、改めて尋ねる。
(そうそう…Tさんだ!)
当時の思い出話でしばし盛り上がった。
それにしても…
世間は狭いものである。