2010年10月06日

ブノワ(19):レクイエム[4]

[ディエス イレ つづき]

§第三部

Un poco allegro 4/2拍子
音楽は切れ目なく第一部分の再現へと向かう。
「呪われた者たちが口を塞がれ〜」
主要主題の前半(ミーレー|ファミ・・)が低弦に、後半(・ミレミ|ドーーー|シーーー)が小合唱に現れるとすぐに、全合唱および管弦楽で「最後の審判モティーフ」を激しく歌う。

Maestoso agitato ト短調 4/2拍子
第一部冒頭の速度、調性、拍子に戻り、改めて主要主題の再現が果たされる。「私は哀願し祈る〜」「涙あふれる日〜」
ffffの最強音で"Deus"(神よ)と2度絶叫すると、音楽は急激に勢いを弱め、コーダ(終結部)へと向かう。

Andantino ト短調 3/2拍子
「それゆえこの者を惜しみたまえ〜」
トランペットとティンパニが葬送のリズムを重々しく刻む。
大合唱男声が最弱音で「慈悲深いイエスよ」を呟く中、小合唱は「最後の審判モティーフ」を歌う。
そしてMaestoso、4/2拍子に転じ、レガートで奏される主要主題とともに全合唱が「アーメン」を唱え、この「ディエス イレ」の章を閉じる。


第三部、特に「涙あふれる日」以降が、個人的にはやや急ぎ足に感じてしまう(モーツァルトの "Lacrimosa"を知っているだけに…)のだが、そのぶん高い凝縮力を持った、確かな構成の楽章であると言えよう。

(つづく)
posted by 小澤和也 at 23:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽雑記帳