2010年11月24日
ペルゴレージのシンポジウム
火曜日、北とぴあへ。
シンポジウム「ペルゴレージとは誰だったのか」
を聴講する。
「北とぴあ国際音楽祭2010」のイベントの一環だ。
(今年生誕300周年を迎えたイタリアの作曲家ペルゴレージが音楽祭のテーマだったのだそうだ)
王子駅で降りると、飛鳥山がすぐ目に入る。
しばらくホームから眺めていると…
何やら変わった形の小さな乗り物?が降りてきた。
飛鳥山公園モノレール。
近隣住民の足として利用されている。
この車両、「アスカルゴ」という愛称なのだそうだ…
(ちなみに画像右脇の道路には都電荒川線が走っている)
さて、シンポジウムである。
パネリストは全部で4人。
司会の金澤氏、実質的な進行役&通訳の山田氏、そしてペルゴレージ研究者のマイオーネ、コッティチェッリの両氏。
26歳の若さで夭折した天才作曲家ペルゴレージ。
遺された作品は30曲ほどだが、没後に伝説化&神格化され、彼の作品と銘打たれた(いわゆる偽作)作品は300曲余りにのぼるそうである。
〜なぜそうなったか?〜
これがこの日のテーマであった(ようだ)。
イタリアにおける研究機関であるペルゴレージ・スポンティーニ財団の最新の活動についての説明や、「妹に恋した兄」の登場人物を例に挙げて当時の喜劇のスタイルを解説するなど、なかなか興味深い内容であった。
が、内容が余りに枝葉末節にわたり、中弛みの感は否めず。
結局、総括も不十分なまま時間切れとなってしまった。
ちょっと残念…
傑作「スターバト・マーテル」はもちろん、オペラブッファの先駆けとなった軽妙洒脱な劇作品も、いずれ手掛けてみたいものだ。