2011年04月28日

最近、何かと…

光陵(出身高校) "づいて" いる。

取っ掛かりは…
数日前に届いた光陵会(OB会)の会報である。
普段ならばざっと目を通しておしまいなのだが、今回は無性に懐かしく感じた。
特に惹かれたのが「青春かながわ校歌祭」の参加募集案内だ。
学校ごとにOB&OGが結集、校歌や応援歌などの競演が繰り広げられるイベントとのこと。(光陵は毎年参加)
さっそく会の事務局に問い合わせのメールをすると、すぐにお返事を戴けた。
同時にSNSへのお誘いを受け、登録。
校歌祭をきっかけとして、多くの同窓の方々とお会いできそう…
楽しみだ。


これもやはり数日前…
上大岡トメさん(「キッパリ!」の著者)がTVに出演しているのを偶然見かける。
最近知ったのだが、彼女は吹奏楽部の1期上の先輩である。
お顔もスタイルも、当時とほとんど変わっていなかった。
そして昨日、これまた偶然に上大岡さんのtwitter IDを発見!
さっそくつぶやくと…僕のことも覚えていてくださったようだ。
嬉しい再会。


そして…
悲しい出来事もひとつ。
部活の後輩T君の訃報が届いた。
若い…余りに若すぎる…
ご本人はもちろん、親御さん、ご家族もさぞ無念であろう。
ご冥福を心より祈る。


今年は僕も校歌を歌いに行こうか…
posted by 小澤和也 at 06:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2011年04月25日

ホルツと再会

快晴の日曜、久しぶりのホルツ・ブラス・カペーレ稽古へ。
うれしかった。
このメンバーと音楽するのはやっぱり楽しい。


皆さんとしばらく会わないうちに、素敵な話題が山ほど!
中でもいちばん驚いたのが…
横笛パートのお二人、H君と旧姓Nさんのご結婚!
(お似合いなんじゃないかな?)と以前から勝手に想像していたのだけれど、果たしてその通りだった。
縦笛(1枚リード)のSさんも近々ゴールインとのこと。


S字型金属笛のSさん、伸縮式金管楽器のIさんはそれぞれご出産。
Iさんのところは、なんと3月11日だったのだそうだ。
ご主人のIさん(角笛)から記念品を戴く。
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顔写真入り「チロルチョコ」。
早くも子煩悩ぶりを発揮…


皆さん、おめでとうございます。
練習もがんばろう!
posted by 小澤和也 at 23:59| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記

2011年04月21日

Benoit? Ho...! Benoit!

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「ブノワ?…ああ!ブノワね!」

このCDのサブタイトルだ。
敢えて訳せばこんな感じだろうか。


ずっと探していて、ようやく手に入れた。
ライナーノートを見ると…ああ、やっぱり!
ブノワ研究の第一人者、Jan Dewilde さんの手によるものだった。
ちょっとうれしい。


解説には−
ここに収められているのは、ペーテル・ブノワのよく知られた、あるいは無名の作品(声楽曲、ピアノ曲、そして室内楽)である…
ブノワは、大規模なオラトリオやカンタータ作品で有名であるが、ここに聴かれるように "細密画家" でもあったのだ…
とある。


実際、大半が初めて聴く小曲ばかりだった。
珍しそうなものとしては…
(ブノワの曲はそもそもどれも珍しいのだが、それは置いといて)

・「音楽的思考〜単純な思考」(Cl&Pf)
  題名はなんとも大仰だが、たった32小節、学生時代の作
・「不安」(Pf)
  フィアンセに捧げたメンデルスゾーン風の「無言歌集」の中の曲。
・「紡ぎ歌」(Sop&Pf)
  1幕のジングシュピール"Isa" からのアリア。
  オノマトペア(擬音語)が面白い。
  イントロが日本の演歌調でびっくり!
・「幸あれ!」(Msop,Vn,Vla,Vc&Hrp)
  いわゆるウェディングソング。(なのに暗い曲!)
  1898年、ブノワ最晩年の作品。


それにしても、このアルバムタイトル…
3年前に来日したデウィルデさんの言葉を思い出した。
「(フランデレンで)ブノワは有名だけど、彼の音楽が有名なわけではないんだ」
ライナーノートもフラマン(オランダ)語と英語の2ヶ国語表記だ。
(ベルギーでは必ずと言ってよいほどフランス語が併記されるのに…)
このCD、ホントに
「フランデレン地域限定品」なのかもしれない。
posted by 小澤和也 at 16:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2011年04月19日

演奏会のごあんない

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近く開催される演奏会のごあんないです。


§合唱団あしべ 第8回演奏会
 日時…2011年5月15日(日) 午後2時開演
 会場…江戸川区総合文化センター小ホール
 曲目…新実徳英/「花に寄せて」より、ドイツ歌曲集 他
 出演…坂野早苗(ソプラノ)、浅野正美(ピアノ)、小澤和也(指揮)


§ホルツ・ブラス・カペーレ 第37回定期演奏会
 日時…2011年6月19日(日) 午後開演
 会場…横浜市磯子公会堂
 曲目…バーンスタイン/キャンディード序曲、ホルスト/第1組曲、他
 出演…小澤和也(指揮)


§東京農工大学グリークラブ 第31回演奏会
 日時…2011年6月26日(日) 午後3時開演
 会場…武蔵野市民文化会館小ホール
 曲目…松下耕/そのひとがうたうとき、信長貴富編/ノスタルジア 他
 出演…小澤和也(指揮)、宮代佐和子(ピアノ)


皆さま、ぜひお運びください。
posted by 小澤和也 at 23:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 演奏会情報

2011年04月17日

ブノワ(28):歌曲「デンデル川の歌」

先日入手したLPレコードに収められている歌曲である。
詳細は不明だが、おそらく1865〜70年頃(ブノワ30歳代前半)の作品だ。
この頃のブノワは、同じ年生まれの自由主義思想の詩人、エマヌエル・ヒールから影響を受け、彼の多くの詩に曲を付けた。
また、オラトリオ「リュシフェール」「スヘルデ川」など多くの作品で彼から台本の提供を受けている。


曲はハ長調、8分の6拍子。
テキストはもちろんフラマン語である。
さらさらと流れゆく川のイメージそのままの音楽だが、ところどころ立ち止まって考え、思い、悩む。
詩と曲想との対応がごく自然で美しい。
(ただ、最後はなぜか明るく終わってしまう…失恋の歌なのに…)
ちなみにこのデンデルは、ベルギー西部を流れる65kmほどの小さな川で、スヘルデ川の支流にあたる。


例によって、大いに想像力をふくらませ、訳してみた。

 〜デンデル川の歌〜

 谷間を抜けて楽しげに
 夏には音も立てずに進む
 清らかなデンデルの流れ
  野原や牧場に沿って波打ち
  花に口づけし岩をかすめる
  清らかなデンデルの流れ

 土手にはヨシが揺れ
 悲しげな歌をひそやかに口ずさむ
 冬、この川辺で
  鳥たちはすでに飛び去り
  不気味な叫びとともに凍りつく
  清らかなデンデルの流れ 

 夢見つつ 岸辺をさまよう
 かつて私は恋するひとの手をとった
 この清らかな川辺で
  夏は私のもとから去ってしまった!
  そして冬…私はひとり歌う
  この清らかな川辺で

 ("DENDERLIEDEKE" Tekst:Emmanuel Hiel)
posted by 小澤和也 at 19:58| Comment(2) | TrackBack(0) | 音楽雑記帳

2011年04月15日

あと1ヶ月

合唱団あしべの稽古へ。
久しぶりにドイツ歌曲集を聴く。

 五月の歌、ローレライ、野ばら、
 歌の翼に、そして流浪の民…

いずれも美しい訳詩とともに、古くから親しまれている名曲である。
あしべでもぜひ取り上げてみたいと思い、今回女声合唱のためにアレンジした。
時間をかけてさらい込んだ甲斐もあって、佳い歌になってきている。


稽古後半は「花に寄せて」より「ねこじゃらし」「ばら・きく・なずな」。
あしべにとっては難曲、挑戦の曲である…
本番直前まで、粘り強く創っていこう。


演奏会まで、あとちょうどひと月。
この「登ってゆくプロセス」を大切に…
そしてメンバーとともに大いに楽しみたい。
posted by 小澤和也 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2011年04月12日

祈り

鎌倉へ。
「東日本大震災 追善供養・復興祈願祭」に参加した。
会場は鶴岡八幡宮。
神道・仏教・キリスト教の聖職者が一同に会し、それぞれの言葉で祈りを捧げるというものだ。
若宮大路の段葛は桜のアーチ。
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開式直前の舞殿。
やがてここに神官とともに僧侶・神父の皆さんが入場する…
ちょっと不思議で新鮮な光景。
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穏やかな神道の祈り、数十名の僧侶による力強い読経。
そして…神父によるグレゴリア聖歌の独唱が続いた。
"Requiem aeternam" (主よ、永遠の安息を与えたまえ)が、八幡宮の境内に静かに響く。
二人の女性による清楚な舞も奉納された。
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式の終わり近く、僧侶と神父がそれぞれ、二礼二拍手とともに玉串を神前に捧げる。
信仰の対象は違えども、それをとうに超えたところでの深い祈り…
思わず熱いものがこみあげてきた。

復興のための本当の試練はこれからだと思う。
それでも、僕自身がこれによってひとつの「節目」を感ずることができた。
この日の出会いに感謝。
posted by 小澤和也 at 11:36| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記

2011年04月11日

祈りの音楽 〜ベートーヴェン〜

ベートーヴェン/交響曲第7番イ長調〜第2楽章


ヴァーグナーが「舞踏の神化」と呼び、また一部からは「酒場で作曲されたシンフォニー」と揶揄されたほど、明るく生気にあふれた第7交響曲。
そんな中で、この第2楽章は特異な存在感を放っている。
スコアに記された速度表示はアレグレット。
よって厳密には「緩徐楽章」とは言えないのだが、その曲想は重く、しっとりとした趣である。


イ短調(ハ長調の平行調)という、プレーンな調性。
単純なリズムの反復で形づくられた主要主題と、次第に悲劇性を帯びてゆくその変奏。
そして、中間部(イ長調)の慰めるような木管楽器の柔らかな響き。
これらが相俟って、

 〜雑じり気のない哀しみ〜

がたおやかに表出される。
魂の平安への、静かな祈りの音楽である。
posted by 小澤和也 at 01:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2011年04月08日

20年ぶり

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木曜日、映画を観る前に献血をした。

初めて入った献血ルーム。
(前回は献血車だった)
思っていたよりも小ぎれいで寛げる空間でビックリ!
受付→問診→検査と厳重なチェックを受けて、ようやく献血台?へ。
400mlだったのだが、10分足らずで終了。

「スポーツドリンクやお茶を飲んで、充分休んでいってください」
そう言われ、休憩スペースでのんびり。
ヤクルトかキャンディーでも貰えるのかな、と思っていたら…

この日の戦利品…↑↑↑
チョコレート、石川遼クンのクリアファイル、絆創膏セット、
そしてなぜか歯磨き粉。

少しでも何かの役に立てれば…
そんな気持ちで。
posted by 小澤和也 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

ルートヴィヒ

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昨日は久しぶりに映画鑑賞。
新宿・紀伊國屋ホールへ。
ヴィスコンティの「ルートヴィヒ」だ。


少年時代にローエングリンを聴いて以来、ヴァーグナーの魅力に取りつかれたバイエルン王ルートヴィヒ二世の、狂気と没落の物語である。
彼はヴァーグナーにさんざんイレ込んだあげく、国費を逼迫させる。
その後も、ノイシュヴァンシュタインをはじめとする城の建設に熱中し、国政への熱意は失せてゆくばかり。
彼の精神は次第に蝕まれ、やがて王位を追われてしまう。
最期は…湖で非業の詩を遂げるのだ。


4時間の大作、しかも平日午後の開映なので無理もないのだろうが、お客の入りはなんと20人弱!
おかげでゆっくり観ることができた。
映画の途中で休憩が入るのは初めての体験。
(昔観た「敦煌」や「ラストエンペラー」も長かったが…)


内容が内容だけに、終わったあとは何やら重ーい気分。
(そうなることは分かっていたけれど…)
ローエングリンやトリスタン、タンホイザーのメロディが耳に残って仕方がない。
たまには、こういう映画もいいものだ。
「ヴェニスに死す」も、また観たくなった。


  紀伊國屋ホールでは「がんばれ東日本 チャリティー企画」
  と題して、名画の上映会をやっている(10日まで)。
  料金はなんと1000円!
  収益は全額寄付に充てられるとのことだ。
posted by 小澤和也 at 08:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2011年04月07日

音楽を愛するものとして

「週に一回集まって合唱をするのは優雅な趣味や生活の飾りじゃない。
 人が生きているということと直結している、切実なことなのです。
 外から遠慮するように指導されるべきことではない。」


テノール歌手、山枡信明さんの言葉である。
(彼とはツイッターを通して知り合った)
僕が先週書いた、ある合唱団の練習施設の使用許可停止についてのBlog記事に対してお寄せくださったものだ。
同じ音楽家として…大いに励まされる。


いま、音楽に出来ることは何か?
チャリティとしての音楽、人々を勇気づけるための音楽…
これらはもちろん大切なものだ。
でも、それだけではないはず。


『誰かのために』『何かのために』と気負うだけではなく…
ごく普通の、生活の一部としての音楽のことにも思いを巡らせていよう。
posted by 小澤和也 at 00:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2011年04月06日

久しぶりに、ブノワのこと

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ベルギーからレコードが届いた!
我がライフワークである、フランデレンの作曲家ペーテル・ブノワの小品集だ。
彼の作品の中では比較的有名な、ピアノ曲「幻想曲第3番」や歌曲「わが母国語」など全9曲。
そして…僕がまだ聴いたことのない歌曲が4曲収められている。

 Twee Kerelen 二人の男
 Een Lenteriddertje 春の可愛い騎士
 Pacher Jan 小作人のヤン
 Denderliedeken デンデル川の歌

もちろん、すべてフラマン語の歌詩だ。
題名を訳してみたが…
かなりアヤシイ。
古い時代の言葉であることに加え、歌詞がジャケットに書かれていないために内容が全く想像できないのだ。
〜でも、曲はどれも愛らしい。
所々、シューベルト風であったり、シューマンっぽかったり…

テキストを見つけ出したいな!
そしてこれからも、ブノワ道を究めるぞ。
posted by 小澤和也 at 00:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2011年04月03日

私の愛聴盤(22)

§ドビュッシー/映像第1&2集、版画
 ジャック・ルヴィエ(pf)
 ('86年録音)


ときどき、無性にドビュッシーのピアノ曲が聴きたくなる。
あの何とも感覚的な、夢幻のような響きと旋律に浸りたくなるのだ。
「アラベスク」や「ベルガマスク組曲」はとってもチャーミング。
幽玄の極致、「前奏曲集」もいい…
でも、いま僕がいちばん好きなのがこの「映像」「版画」だ。


ドビュッシーはフランスの作曲家として、ドイツに代表される古典派音楽の図式的な形式感からの解放を常に意識していたという。
『論理の枠組みを嫌い、交響曲に手をつけず、展開の技法を遠ざけ、ソナタらしいソナタを書かなかった。』
(吉田耕一氏の文章より)


そんなドビュッシーが到達した、ピアノ作品の "ひとつの新しいかたち" が、「映像」「版画」の中に結実している。
各曲とも、中庸−緩−急の速度感を持つ3つの小品からなっており、斬新な和声法を用いつつも、モティーフの構成や展開はきわめて論理的だ。
作品としての有機的なまとまりとファンタジー、すなわち知と情のバランスが素晴らしい。
ルヴィエの演奏にも同じことが言えると思う。
磨かれた音色、過度の緊張からの解放、それでいて決して溺れてしまうことのない情感。


各曲に付けられた、無限のイマジネーションを呼び起こすかのようなタイトルも好きだ。

「映像 第1集」
  1.水の反映 2.ラモーをたたえて 3.動き
「映像 第2集」
  1.葉ずえを渡る鐘の音 2.そして月は廃寺に落ちる 3.金色の魚
「版画」
1.塔(パゴダ) 2.グラナダの夕暮れ 3.雨の庭
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2011年04月01日

心に栄養を

快晴。
合唱団あしべの稽古へ。
来月の演奏会に向け、メンバーの気分も一層高まってきたようだ。
久しぶりに、瀧廉太郎の組歌「四季」を練習する。
昨秋の合唱祭でも歌っている馴染みの曲なので、皆さん楽しそう…
もちろん、僕も。


ランチをご一緒したあと、東京・八重洲口へ向かう。
行ってみたかったお店があるのだ。
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福島県の観光交流館はたくさんのお客さんで賑わっていた。
日本酒と和菓子を買い求める…ほんのささやかな応援。
(お目当ての「ままどおる」は残念ながら品切れ)


そのまま上野に足を伸ばし、レンブラントの展覧会を観る(国立西洋美術館)。
銅版画がメインの、何とも渋い企画だった。
少し疲れたが、充実したひととき。
閉館時間が早く(16時!)、最後は駆け足で見学終了。


外はまだ陽射しがいっぱい。
上野恩賜公園の桜のアーチに、しばし癒される。
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今日一日で、心にいっぱい栄養が行き渡った…そんな素敵な気分に。
posted by 小澤和也 at 22:43| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記