
5月15日、快晴の日曜日。
合唱団あしべ、文字通りの「晴れ舞台」だ。
前回の演奏会から4年ぶり…
少しずつ、少しずつ準備を重ねてきた。
オープニングには「あなたとわたしと花たちと」を歌う、
と決まっている。
『五月の花が咲いたら 旅に出かけましょう…』
あしべの創団は32年前の5月。
…そう、5月は「あしべの季節」なのだ。
第1ステージはドイツ歌曲集。
美しい訳詩とともに日本で古くから親しまれている名旋律の数々。
五月の歌、ローレライ、野ばら(シューベルト)、歌の翼に、流浪の民(全5曲)。
どの曲もよく歌い込んだだけあって、満足のいく出来栄えだった。
§第2ステージはオリジナル合唱曲。
「花に寄せて」(新実徳英)を取り上げる。
これはあしべにとって、まさに「チャレンジ曲」だった。
難しかったけれど、皆さん必死についてきてくださった。
今回は…
たんぽぽ、てっせん・どくだみ、ねこじゃらし、ばら・きく・なずな
以上の4曲を抜粋。
いずれまた歌う機会があるといいな。
後半はまず…
あしべのヴォイストレーナー、ソプラノの坂野早苗さんの独唱で華々しく幕開け。
曲はヨハン・シュトラウス「春の声」(ピアノ:八木智子さん)。
会場の空気が一瞬にして華やぐ。
第3ステージ…あしべ愛唱曲集。
はじめに歌ったのが、組歌「四季」(瀧廉太郎作曲)。
花、納涼、月、雪の全4曲。
「花」以外はほとんど無名だが、どれも名曲だと思う。
今回の演奏会でこれを全曲披露できたのは、僕にとっても大きな収穫であった。
プログラムの取りは、やはり沖縄の歌だ。
あしべ創団以来、長年にわたってその発展にご尽力された大濱當忠先生(2008年ご逝去)がこよなく愛し、あしべにとっても特別な存在である沖縄の歌。
てぃんさぐの花、芭蕉布、島唄の3曲を心を込めて歌う。
会場のお客様からも、一番の暖かい拍手をいただいた。
アンコールに「納涼」、
そしてお客様と一緒に「故郷」を斉唱して、演奏会はめでたくお開き。
あしべの皆さん、おめでとうございます。
これからも、楽しく歌っていきましょうね!