
先日のホルツのコンサートに素敵な彩りを添えてくださったのが、
司会の田添菜穂子さん。
その優しくしっとりとしたお声が、会場をほどなく和やかな空気に包んでいく…
また、サンバメドレーでの楽器紹介では、アガリ気味の各プレイヤーにうまく絡んでくださった。
僕がいちばん感動したのは…
アンコール「上を向いて歩こう」紹介の時。
僕は袖に引っ込まずに舞台上にいたのだが、この時の田添さんの語りに落涙寸前であった。
通常のコンサートでは、
アンコール曲をアナウンスすることは滅多にない。
しかし今回は、「この曲をいまここで演奏する」
ということに大切な意味があったのだ。
この日のホルツ演奏会は「震災復興支援コンサート」と銘打って行われた。
また、楽譜出版社「ミュージック・エイト」は、この目的に適った形で演奏する団体に対し「上を向いて〜」の譜面を無償で提供したのである。
そして思い出した…
フリーになられる前の彼女が東北放送のアナウンサーでいらしたこと、
「あの日」以来、絵本の読み聞かせやコンサートのプロデュースなどで被災地を幾度となく訪れていらっしゃることを。
そんな田添さんの、真心のこもった曲紹介だったのだ。
田添さん、ありがとうございました。
またコンサートでご一緒できることを
楽しみにしています。
「田添菜穂子の一期一会」
http://blog.goo.ne.jp/tazoenahoko