2012年03月07日

パレストリーナに取り組む

農工グリーとの練習が今年も始まった。
7月の演奏会に向けて、プローべを重ねてゆく。
 
例年は男声、女声合唱がそれぞれいくつかのステージを持つのだが…
今回は(本格的なものとしては)初の試みとして、混声四部によるアンサンブルを手掛ける。
取り上げるのは
パレストリーナ/ミサ・ブレヴィス。
 
ジョヴァンニ・ピエルルイジ・ダ・パレストリーナ(1525?〜94)は、16世紀後半のイタリア教会音楽を代表する作曲家の一人である。
音楽史としての一般的な時代区分によれば、「ルネサンス期音楽の最後期」といえるだろう。
100を超えるミサ曲、250曲以上のモテットなど、多数の宗教作品を遺した。
 
彼の作風について、皆川達夫先生は著書の中で次のように述べている。
(以下、自由に引用させていただいた)
『フランドル楽派のポリフォニーを基調としながらも、常に魅力のある旋律が鳴り響き、温かく柔らかい和声によって支えられる。』
『彼の作品の純粋さは、人工的につくりあげられたものであり、その意味で彼は世紀末のマニエリスムの芸術家と評されるべきであろう。』
 
このミサ・ブレヴィスは、上に挙げた特徴がまさにピッタリとあてはまる佳曲である。
キリエやサンクトゥスの主題は流れるように美しい。
 
一方、グローリアやクレードでは4つの声部がホモフォニー的に力強く歌われる。
 
アニュスデイの後半では5声に分かれ、ソプラノ1&2がカノンを奏でてゆく。
天国的な響きである。
posted by 小澤和也 at 23:48| Comment(0) | 日記