「ベルギー ヨーロッパが見える国」
という本を読み始めた。
(小川秀樹著・新潮選書)
いや、正確に言えば、数年前に手に入れてざっと読んだままだったものを久しぶりに取り出してきた、ということになるのだけれど…
序章と第1章に、ベルギー地域の歴史が大まかにまとめられている。
それによれば…
§ローマ帝国内でラテン化したケルト族が住んでいたところにゲルマン人(フランク人)が北方から押し寄せ、ベルギー住民の原形が成立する。
…このときに「言語境界線」ができた
§12〜14世紀にはヘント、ブリュッヘを中心に、今のベルギー・フランデレン地域はヨーロッパ商業の中心地となる。
§15世紀にはネーデルラント(現在のベネルクス地域)がまとまって、ブルゴーニュ公国(フランス王国の傍系)の支配下に入る。
§16世紀中葉、当時ハプスブルク家の支配に服していたネーデルラントがスペイン王フェリペ二世の統治下に入る。
フェリペ二世はプロテスタントを迫害、それに対抗して北部七州がネーデルラント連邦共和国として独立する。
(1581年)
…一方、南部諸州(ベルギー地方)はスペイン治下に残る
§18世紀中葉、ベルギー地方はオーストリア領に移る。
(オーストリア継承戦争)
§ナポレオンの時代、「ベルギー合州国」が一時宣言されるも実現せず。
…ネーデルラント地方は南北ともにフランスに併合される
§ナポレオン失脚後、ベルギー地方は今度はネーデルラント王国(オランダ)に組み込まれる。
(1815年、ウィーン会議)
そしてようやく…
1830年にベルギーがオランダから独立するのである。
なんと複雑な、紆余曲折を経た歴史であろうか!
序章と第1章ではさらに、建国後のラテンとゲルマンの対立〜フランス語vsオランダ語〜についても触れている。
(これについては別に書こう)
ここまで読み進めながら、ハッと気付いた。
ベルギー建国史、そして独立後の言語問題…
この二点こそが、わがペーテル・ブノワとその音楽をより深く知るうえで必須のテーマではないか、と。
改めて…
ベルギーという国をちゃんと串刺しにして学ぼうと思う。
2012年04月29日
改めてベルギーを知る
posted by 小澤和也 at 23:53| Comment(0)
| 日記
2012年04月27日
原点回帰
久しぶりの立川へ。
市民オペラ合唱団「カヴァレリア・ルスティカーナ」の稽古。
スタートして今日が第4週め、まだまだ譜読みの真っ最中といったところだ。
この作品、合唱パートが思いのほか複雑に書かれている。
(特にテノール)
今日おさらいした「馬は地を蹴り」、男声陣は大苦戦だった。
「ああ、馬車屋はなんていい稼業、
あっちへ行ったり、こっちへ行ったり…」
歌詞は何ともお気楽なのだけど。
こんな時こそ「原点回帰」。
糸口はゼッタイにあるはずだ。
とことん付き合うぞ。
〜皆さん、がんばっていきましょう!
市民オペラ合唱団「カヴァレリア・ルスティカーナ」の稽古。
スタートして今日が第4週め、まだまだ譜読みの真っ最中といったところだ。
この作品、合唱パートが思いのほか複雑に書かれている。
(特にテノール)
今日おさらいした「馬は地を蹴り」、男声陣は大苦戦だった。
「ああ、馬車屋はなんていい稼業、
あっちへ行ったり、こっちへ行ったり…」
歌詞は何ともお気楽なのだけど。
こんな時こそ「原点回帰」。
糸口はゼッタイにあるはずだ。
とことん付き合うぞ。
〜皆さん、がんばっていきましょう!
posted by 小澤和也 at 00:56| Comment(0)
| 日記
2012年04月23日
ブルックナーに癒される
今日はオフ日。
楽曲研究もお休み。
大好きなブルックナーを聴きながら、スコアをパラパラと繰る。
そう…譜読みならぬ「譜眺め」。
選んだのは第7交響曲。
久しぶりに、マタチッチ&チェコフィルのディスクをかけてみた。
オーケストラの柔らかい音色、
淀みなく流れる自然なテンポ、
そして…
すべての旋律、ほんの短いパッセージまでにも通っている、美しい歌。
まさしくこれが、
今日の僕が欲しかった「癒しのブルックナー」。
思えば…
指揮者になる前はいつもこういう気分で音楽を聴いていたのだな、と。
たまにはこういう日もいいものだ。
楽曲研究もお休み。
大好きなブルックナーを聴きながら、スコアをパラパラと繰る。
そう…譜読みならぬ「譜眺め」。
選んだのは第7交響曲。
久しぶりに、マタチッチ&チェコフィルのディスクをかけてみた。
オーケストラの柔らかい音色、
淀みなく流れる自然なテンポ、
そして…
すべての旋律、ほんの短いパッセージまでにも通っている、美しい歌。
まさしくこれが、
今日の僕が欲しかった「癒しのブルックナー」。
思えば…
指揮者になる前はいつもこういう気分で音楽を聴いていたのだな、と。
たまにはこういう日もいいものだ。
posted by 小澤和也 at 23:57| Comment(0)
| 日記
2012年04月22日
あ・る・こ〜ぅ・あ・る・こ〜ぅ…
今日は合唱団あしべのプチ本番。 レッスン会場として日頃お世話になっている「共育プラザ一之江」の春まつりに参加した。 ![]() 予想通り、会場は小さなお子さんとそのお母様方でいっぱい。 それを見越して今回あしべが歌ったのは ・さんぽ(となりのトトロ) ・花(滝廉太郎) ・待ちぼうけ ・歌の翼に ・島唄 ・Believe(生きもの地球紀行) の6曲。 「さんぽ」のメロディが流れ出すと… 子供達の歌声や手拍子が自然に湧き上がってくる。 これでツカミはOK…! (自画自賛だけれど)初っ端にこの歌を持ってきて大正解だった。 あとはやはり「島唄」と「Believe」での客席の反応が楽しかった。 生の歌声を間近(ほんとにすぐ目の前!)で聴いてくれた子供達… 何かしら「感じて」くれているとうれしいな。 あしべは来月にも、江戸川区のイベント(中央地域まつり)で歌を披露することになっている。 決して派手な活動ではないけれど、これらの機会を通して地域の方々と繋がりを持つというのは大切なことだと思う。 実はこの地域まつり、ここ数年ずっと雨天中止なのだ… 今年こそはぜひ! |
posted by 小澤和也 at 22:23| Comment(0)
| 日記
2012年04月18日
スリッパの英雄?
昨日のオランダ語講座で、pantoffel という単語が出てきた。
【 de pantoffel 】スリッパ、上履き
「スリッパを使いますか?…それとも靴下のままで歩きますか?」etc.
例文の説明をしながら、講師のTimがさらに pantoffelheld と大きく板書して、何やら楽しそうにしゃべっていた。
あまりに早口で聞き取れない。
とりあえず単語だけノートに書き留めて、きょう改めて辞書で調べてみると…
【 de pantoffelheld 】恐妻家
えぇっ…
ビックリである。
ちなみに、held は「英雄、主人公」。
(英語の hero にあたる)
なんでまた「スリッパの英雄」=恐妻家、なのだろう⁈
辞書にはこんな言い回しも載っていた。
【 onder de pantoffel zitten 】
(直訳:スリッパの下でじっとしている)
=女房の尻に敷かれている
スリッパって、オランダではそんなイメージなのか…
【 de pantoffel 】スリッパ、上履き
「スリッパを使いますか?…それとも靴下のままで歩きますか?」etc.
例文の説明をしながら、講師のTimがさらに pantoffelheld と大きく板書して、何やら楽しそうにしゃべっていた。
あまりに早口で聞き取れない。
とりあえず単語だけノートに書き留めて、きょう改めて辞書で調べてみると…
【 de pantoffelheld 】恐妻家
えぇっ…
ビックリである。
ちなみに、held は「英雄、主人公」。
(英語の hero にあたる)
なんでまた「スリッパの英雄」=恐妻家、なのだろう⁈
辞書にはこんな言い回しも載っていた。
【 onder de pantoffel zitten 】
(直訳:スリッパの下でじっとしている)
=女房の尻に敷かれている
スリッパって、オランダではそんなイメージなのか…
posted by 小澤和也 at 23:47| Comment(0)
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