2012年07月31日

意味を問うな、踊れ

 
「挑戦する脳」(茂木健一郎著、集英社新書)を読む。
 
これまでにも度々目にし、耳にしてきた彼の言葉…偶有性、オルタナティヴなどのキーワード。
これらが、日本を取り巻く厳しい現実の時の流れに乗って、ひしひしと胸に迫ってきた。
 
今、自分は何を思い何をなすべきか…
 
そして、心に残った言葉がこれ。
「意味を問うな、踊れ」
 
これからもう一度読み返すところ。
良書に感謝。
posted by 小澤和也 at 23:57| Comment(0) | 日記

2012年07月29日

モーツァルトなひととき

 
 
パイオニア合唱団の演奏会へ。
(28日、東京オペラシティコンサートホール)
 
この合唱団とハイドン「四季」でご一緒してから、もう5年になる。
実演を聴くのも久しぶりだ。
 
タケミツメモリアルの2階席…
もしかしたら初体験かも?
 
 
さすがに佳い響き。
ありのままの音が届く、といった感じか。
 
この日の演目はすべてモーツァルト。
前半はシンフォニアト長調K.129、タントゥム・エルゴK.197、サンクタ・マリア・マーテル・デイK.273の3曲。
2つの小品は…まずまずの出来。
(ちょっとザラザラしてたかな)
 
メインの大ミサ曲ハ短調(K.427)では、よく整った求心力の高い合唱を楽しむことができた。
4人のソリストもバランスよく美しいアンサンブルを聴かせてくださった。
 
ミサ曲としてはいわゆるトルソー(クレード後半とアニュス・デイが欠落)なためにあまり取り上げられない。
しかし完成された部分、特にキリエとグローリアはモーツァルト渾身の力作であると改めて感じた。
 
アンコールのアヴェ・ヴェルム・コルプスは、合唱団のホッとした表情がそのままあらわれたようであった。
 
佳いモーツァルトを聴いた…
そう思えるひととき。
パイオニア合唱団の皆さん、お疲れさまでした。
ご盛会おめでとうございます。
posted by 小澤和也 at 23:53| Comment(0) | 日記

2012年07月28日

最近のお気に入り

 
この前放映された
2355・0655特別番組が面白かった。
圧巻はこの「チーム・カブトムシ」。
 
 
 
 
樹液が大すき…なるほど。
 
 
カブカブカブカブ。
ステップがかわいい。
 
 
夜行性!…たしかに。
 
 
 
虫捕り子供に気をつけろ。
 
 
この脱力感が…たまらない。
posted by 小澤和也 at 00:00| Comment(0) | 日記

2012年07月23日

もうひとつの「ラ・ボエーム」

 
砂川オペラプロデュース
プッチーニ「ラ・ボエーム」、無事終演。
(22日、Hakuju Hall)
 
およそ300席と小ぶりだが、響きのとても美しいホール。
雰囲気のある小道具と照明によって、洒落た舞台が出来上がる。
 
 
 
 
背丈のすごく低い譜面台。
(初めて見た!…特注品だそうだ)
客席最前列に腰掛けて指揮するにあたって、これが実に重宝!
今回、ゲネプロ全幕の指揮をマエストロに代わり引き受けさせていただいた。
 
そして開演。
最後のほうだけ写真が撮れた…
 
第4幕、ミミとロドルフォの二重唱。
(稲見里恵さん、柾木和敬さん)
 
ムゼッタの祈り。
(白石佐和子さん)
 
カーテンコール。
 
演者達と観客との距離の「近さ」、
今回の公演の最大の魅力はここにあったと思う。
各幕のはじめに置かれた、ベノワ役でもある岩渕嘉瑩先生の味のある「語り」が、さらに聴衆を物語の世界に引き込んでいた。
 
総監督の砂川稔先生、大変お世話になりました。
そして全てのキャスト・スタッフの皆さま、お疲れさまでした!
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2012年07月19日

奏でる、演じる…そして「伝える」

 
新国立劇場
高校生のための鑑賞教室
プッチーニ「ラ・ボエーム」、
全日程を終了した。
 
 
とてもクオリティの高い公演だったと思う。
大半の生徒さんにとってこれがオペラ初体験だったであろう。
オペラの愉しみ、生で聴く歌声の素晴らしさが彼らの心にしっかりと届いていることを願うばかりだ。
 
 
さて、第2幕のバンダ。
隊長として…今回もクールで意識の高いメンバー達とともに、ほんの一瞬だけれどストーリーの一端を担うことができた。
 
 
↑太鼓のメンバーと。
 
↓トランペットの小原さんと。
 
 
 
演出、音楽、舞台スタッフの皆さん、
そして衣裳、メイク、床山さんなど…
今回も多くの方々に支えていただいた。
ありがとうございます。
posted by 小澤和也 at 22:17| Comment(0) | 日記

2012年07月16日

VIVA ! Twitter !


一昨年の8月から始めた "Twitter"。
今日、気付くとツイート数が10000を超えていた。
単純計算で…
1日あたり14のつぶやきということに。
(ちょっと多いかな?)

この2年間、
Twitterのおかげで、多くの方々と楽しく言葉を交わしてきた。
さらに嬉しいことに、そのうち何人かの方々に実際にお会いすることができた。

広がる情報、
広がるユーモア、
そして…広がる世界。

僕と「絡んで」くださっているみなさま、
どうぞこれからもよろしくお願いいたします。

〜Twitter 万歳!〜
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2012年07月13日

続「魔笛」考〜タイムスリップ編

 
この前Blogに書いた「魔笛」のコワーイ(?)挿絵。
 
あれをどうしてももう一度見たくなり、昔の記憶を頼りに、その伝記本をヤフーオークションでゲットした。
 
 
1967年発行の「世界音楽全集」〜「モーツァルト〈1〉」(河出書房)。
 
いそいそとページをめくってゆくと…
あった!これだ!
 
 
大蛇、気を失って倒れるタミーノ、そして夜の女王の侍女たち。
 
 
鳥刺しパパゲーノ。
 
どちらも概ね、僕の記憶の中にあった通りの図案だった。
(うむ、意外と覚えているものだ)
でも、こうして改めて見ると…
大蛇は思っていたよりも太くないし、
パパゲーノもそれほどグロテスクではない。
でも、幼かった当時の僕には充分衝撃的であったのだ。
 
ああ、懐かしいな…
この本を眺めていた頃は、まさか自分が将来音楽家になるなんてまったく想像していなかった。
人生なんて、不思議なものだ。
 
posted by 小澤和也 at 23:48| Comment(0) | 日記

2012年07月12日

今日のオペラ、どうだった?(^_^;)


高校生のための鑑賞教室「ラ・ボエーム」初日、無事終了。
キャスト、オーケストラ、そして合唱、皆さんそれぞれ素晴らしかった。
我らがバンダも、ほんの一瞬の出番だけれどしっかりと演じ切った(はずだ)。

さて…
舞台から、あるいはモニター越しに客席を見ていて、思ったことがひとつ。
おそらくはその大半がオペラ初体験だったであろう、客席の生徒さん達の反応が…
残念ながらよく分からなかった。
良くも悪くも、大人しかったのだ。

オペラ鑑賞のいわゆる「作法」的なものが(そんなものがあるとすれば、だが)分からなくてそうだったのか、
あるいは単につまらなかったのか、
それとも…

明日の公演ではどのようになるだろうか。
個人的には、多少場違いな拍手でも、または黄色い歓声でもよいので、彼らの反応を直に感じてみたいと思うのであった。
posted by 小澤和也 at 23:45| Comment(0) | 日記

2012年07月09日

「魔笛」考

"Die Zauberflöte"といえば
もちろんモーツァルト晩年の傑作「魔笛」である。
 
ちょっと恥ずかしい話なのだけれど、
僕は子供の頃、この題名を知ってからしばらくの間、
「これはきっとコワイ話なのだろう…」思っていた。
 
5〜6歳の頃だったと思う。
家の書棚にあったモーツァルトの伝記本をふと手に取ったのは。
 
そこに載っていたのは…
銅版画風の、暗い色調の2つの絵。
1つはグロテスクな大蛇が人間(いま思えばタミーノ)を襲っている図、
もう1つは、鳥籠を持った不気味な二本足の生き物(いま思えばパパゲーノ)が歩いているもの。
 
幼い僕の目にはどう見ても「コワーイ」絵だったのである。
(おそらくは「犬神家の一族」のようなストーリーを想像していたような気がする)
 
そこへもってきて題名が「魔笛」。
魔術の魔、悪魔の魔ではないか…!
そんなワケで僕は10年近く、この曲が『食わず嫌い』だったのだ。
 
もしこれが
「不思議な笛」、もしくは「魔法のフルート」というタイトルだったら、僕の印象もかなり変わったのではないか…
と、今さらながら思うのであった。
 
余談だが、昔は「魔笛」とともに「霊笛」という訳語もあったのだとか。
(ああ、コワイコワイ…)
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2012年07月07日

楽屋入り

 
新国・鑑賞教室「ラ・ボエーム」、
今日から舞台稽古がスタート。
初日はいつでもワクワクするものだ。
 
まずは…メイク。
 
 
楽屋に用意されたメイク道具一式。
(といっても、ファンデーションを塗って、汗対策のパウダーをはたくだけなのだけど…)
 
スタッフさんから説明を受けて、バンダ隊員各自メイク開始。
 
(こっそり撮らせていただいた)
 
バンダ隊長の衣装は…
こんな感じ。
 
 
今日から4日間の舞台稽古。
月曜日からはオーケストラがピットに入る。
 
正味たった数分の出番だけど、ストーリーの一端を担っていることには変わりがない。
集中あるのみ!
posted by 小澤和也 at 23:45| Comment(0) | 日記

2012年07月03日

もうひとつのラ・ボエーム、始動

 
新国立劇場
高校生のためのオペラ鑑賞教室
プッチーニ『ラ・ボエーム』
 
バンダ隊の立ち稽古が今日からスタートした。
すっかりお馴染みとなった合唱団・スタッフの方々と嬉しい再会。
バンダのメンバーの中にも久しぶりにご一緒するお顔がチラホラと…
 
2003年のプレミエ以来、幾度となく公演が重ねられているが、この粟國淳さんの演出はほんとうに新鮮だ。
 
7/12から全6公演。
劇場に足を運んでくれるすべての若者はオペラを好きになってくれる、
そんなひとときを創りたい。
 
(残席がある場合には当日券が一般向けに発売されるとのことである)
 
posted by 小澤和也 at 23:55| Comment(0) | 日記

2012年07月02日

若々しい響きに包まれて

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東京農工大学グリークラブ
第32回演奏会、無事終演。
(@府中の森芸術劇場ウィーンホール)

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ここはほんとうに残響の美しいホールである。

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リハーサル風景。

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開演。
僕の出番は第2ステージから。
女声アカペラによる「イギリス民謡集」
今回も総勢10名の小編成だったが、一人一人がしっかりと声をつくり、それらを纏めあげる。
すべてがピタリとはまった時の美しさはなかなかのものだ。
英語の発音は…やはり難しかったな。

第3ステージは、混声アンサンブルによる
「ミサ・ブレヴィス」(パレストリーナ)。
僕が強く推した曲である。
このウィーンホールでぜひやりたかったのだ。
ラテン語の作品、宗教音楽全般に日頃馴染みのない彼らには大変だったかもしれないが…
ひたすらに美しさを求めて音を重ねてゆく地道な作業。
きっと貴重な体験になったと思う。

そして最終、第4ステージ。
男声合唱曲の定番「月光とピエロ」(清水脩)。
歌っていて、聴いていて腹の底からゾクゾクっとする、そんな男声合唱の醍醐味がここにはある。
女声同様、発声の基本についてずっと厳しく言い続けて来たのが、半月ほど前から効果が突然現れたような気がする。
いい「月ピ」だった。

ご来場くださった知人、諸先輩方からもお褒めの言葉を多く戴いた。
メンバーが常に固定しない、これは学生合唱団の宿命なのだが、それでも「団として」力を付けてゆくことは必ずや可能なのである。
せっかく時間と労力(それに費用)をかけて学業の傍らで歌うのだから、

「どうせやるのなら、
  ホンモノを、本気で」

これからもずっと、可愛い後輩達に伝えてゆきたい。

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posted by 小澤和也 at 22:51| Comment(2) | 日記