2012年07月09日

「魔笛」考

"Die Zauberflöte"といえば
もちろんモーツァルト晩年の傑作「魔笛」である。
 
ちょっと恥ずかしい話なのだけれど、
僕は子供の頃、この題名を知ってからしばらくの間、
「これはきっとコワイ話なのだろう…」思っていた。
 
5〜6歳の頃だったと思う。
家の書棚にあったモーツァルトの伝記本をふと手に取ったのは。
 
そこに載っていたのは…
銅版画風の、暗い色調の2つの絵。
1つはグロテスクな大蛇が人間(いま思えばタミーノ)を襲っている図、
もう1つは、鳥籠を持った不気味な二本足の生き物(いま思えばパパゲーノ)が歩いているもの。
 
幼い僕の目にはどう見ても「コワーイ」絵だったのである。
(おそらくは「犬神家の一族」のようなストーリーを想像していたような気がする)
 
そこへもってきて題名が「魔笛」。
魔術の魔、悪魔の魔ではないか…!
そんなワケで僕は10年近く、この曲が『食わず嫌い』だったのだ。
 
もしこれが
「不思議な笛」、もしくは「魔法のフルート」というタイトルだったら、僕の印象もかなり変わったのではないか…
と、今さらながら思うのであった。
 
余談だが、昔は「魔笛」とともに「霊笛」という訳語もあったのだとか。
(ああ、コワイコワイ…)
posted by 小澤和也 at 23:58| Comment(0) | 日記