2012年09月29日

始動


半年ぶりに大船へ。
三菱電機ソシオテック・ウィンドオーケストラとのプローべが今季も始まった。

思えば、SWOの皆さんとご一緒するのも10シーズン目になるということだ…早いなあ。

記念すべき第20回定期演奏会のメインはムソルグスキー「展覧会の絵」。
音楽が好きで好きでたまらないメンバー達にとって、取り組み甲斐のある作品だ。

僕にとっても「展覧会」は、少年時代の記憶に直結する "愛すべき曲" 。
FM放送でショルティ/シカゴ響の演奏を聴いて虜になり…
ピアノの楽譜を買って、戯れに弾いてみたり。
冨田勲さんのシンセサイザー版、山下一仁さんのギター版、フィリップ・ジョーンズ・ブラスアンサンブルのLP…
展覧会と名のつくものは片っ端から聴いていたような気がする。

そして今回…
心の底から大好きなこの曲を手掛けることのできる喜び。
その喜びをそのまま、音楽に乗せて運びたい。


【三菱電機ソシオテック・ウィンドオーケストラ 第20回提供演奏会】
2013年1月27日(日)午後開演
@鎌倉芸術館大ホール
posted by 小澤和也 at 22:51| Comment(0) | 日記

2012年09月28日

奏者と指揮者をつなぐもの


今日も合唱団あしべとのレッスン。
お休みの方がちょっと多くて残念だったが、内容はとっても濃いものになった。

山田耕筰「この道」。
要所要所で美しい pp(ピアニシモ)が求められる。
また、歌詞の4番『あの雲もいつか見た雲』のくだりには Meno mosso(速度を減じて)の指示がある。

これらを、歌手達にどういう指揮で、そしてどんな言葉で伝えるか。

ピアニシモを「弱く!」とだけ言ったのでは、声に色彩が無くなってしまう。
Meno mosso を単に「遅くして」と指示したのでは、音楽の流れは損なわれ、歌は停滞してしまうのだ。

僕は瞬時に言葉を選び、団員へ伝える。
『 "静けさ" というものを声で描写しましょう』
『後ろ髪を引かれる気持ちで…名残りを惜しむようにゆったりと』

…美しい歌声が響く。
僕の必死の発信に、メンバーも応えてくださったのだ。
《音楽をやっていてよかった》
心からそう思える一瞬。
疲れたけれど、報われる時間であった。
posted by 小澤和也 at 22:25| Comment(0) | 日記

2012年09月23日

演奏会のごあんない


近く開催される演奏会などのごあんないです。


§第33回 江戸川区合唱祭への参加
(合唱団あしべ)

 日時…2012年10月14日(日) 午後1時開演
 会場…タワーホール船堀
 曲目…林光編/かやの木山の、この道、待ちぼうけ
 出演…合唱団あしべ、小澤和也(指揮)、藤城敬子(ピアノ)他


§第38回 立川市民合唱祭への参加
(立川市民オペラ合唱団)

 日時…2012年10月28日(日) 午後開演
会場…立川市市民会館大ホール
 曲目…マスカーニ/「カヴァレリア・ルスティカーナ」より "Regina Coeli" 他
 出演…立川市民オペラ合唱団、小澤和也(指揮)他


§アミューオペラ「カヴァレリア・ルスティカーナ」&フランスオペラの饗宴

日時…2012年12月15日(土) 午後2時開演、全席指定
会場…立川市民会館大ホール
曲目…マスカーニ/「カヴァレリア・ルスティカーナ」(原語上演・簡易字幕付き)
出演…森山京子(サントゥッツァ)、山田精一(トゥリッドゥ)他、十川稔(演出)、古谷誠一(指揮)、小澤和也(合唱指揮)


みなさま、どうぞお運びください。
posted by 小澤和也 at 23:56| Comment(0) | 演奏会情報

2012年09月21日

セ・リーグ ペナントレース2012

 
 
祝優勝・原巨人!
posted by 小澤和也 at 23:49| Comment(0) | 日記

2012年09月17日

自慢の校歌

 
 
一年ぶりに光陵高校へ。
 
今年も「校歌祭」のシーズンがやってきた。
毎秋、県内で開催される「青春かながわ校歌祭」。
我が母校でも有志が集い、このイベントに参加している。
 
 
そして昨日、今季の初練習。
 
 
権太坂の停留所でバスを降り、国道から細い坂道へ入る。
毎日毎日、この坂を登っていたわけだ。
(こんなにキツかったかなぁ…)
 
 
校門にて。
この眺めは当時からまったく変わっていないように思える。
 
 
いよいよ練習開始。
僕も含め、集まっているメンバーは皆、この校歌が大好き。
 
「光陵高校の歌」はちょっと変わっていて…
オリジナルが混声四部合唱、ピアノパートも比較的凝ったつくりだ。
 
 
昨年の校歌祭当日、
作曲者の三好明雄先生を会場にお招きし練習の成果をお聞かせしたところ、大変喜ばれたとのこと。
 
これが先生の創作意欲を再燃させたのか…
今回、後奏にヴォカリーズを加え、伴奏にも一部修正を施した「新版」が誕生!
 
 
歌っていて本当に楽しい。
自慢の校歌である。
posted by 小澤和也 at 23:39| Comment(0) | 日記

2012年09月15日

馴染みの喫茶店

 
 
午後、スコアを一冊持って、
近所の喫茶店「K」へ。
 
ご夫婦でやっておられるそのこぢんまりとした空間は、
ログハウス風の静かな佇まい。
 
久しぶりに行ったのだけれど、
奥様は覚えていてくださったようだ。
 
いつも通りマンデリンを注文する。
するとこれまたいつも通りに
「ミルクもスプーンも(無くて)よかったのでしたよね」と。
 
こんなさりげない言葉が、無性に嬉しいものだ。
 
ゆっくりとマンデリンをいただきながらスコアを読んでいると、
ポットを持ったマスターがテーブルへ。
 
このお店ではコーヒーを少し多めに淹れてくださり、
頃合いを見計らってお代わりをくださるのだが…
 
マスター、
来てくださるのがいつも早過ぎ!
(僕は猫舌なのだ)
「おおっと、まだでしたね!」
 
マスターはまだ覚えてくださってないようである。(苦笑)
 
 
  ごちそうさま。
  今日も美味しかった!
posted by 小澤和也 at 22:11| Comment(0) | 日記

2012年09月11日

今年も行ってきました

 
 
ベルギービールウィークエンド東京。
(@六本木ヒルズ・アリーナ)
 
 
いちばんのお気に入り、
シメイ・レッドの樽生。
 
 
フーガルデン・マン、
特設ステージに突如登場。
イベント終了後も気さくに写真撮影に応じていました。
 
 
今年は計3杯いただきました。
 
Heel lekker ;-)
 
posted by 小澤和也 at 23:58| Comment(0) | 日記

2012年09月09日

うれしかったこと、そして指揮者の使命

 
調布市民合唱団のレッスンへ。
曲目は今日も「モツレク」。
 
Kyrie/Christeの二重フーガにじっくりと取り組む。
この部分の稽古は真に楽しく、そしていつでも心を揺さぶられる。
 
一見複雑なポリフォニーの楽曲構造をメンバーに掴んでいただくべく、僕がイメージするこだわりのレッスンにお付き合いいただいた。
理解が深まるにつれ、歌がどんどん良くなってゆくのが手に取るようにわかる。
 
いい練習だったと思う。
 
終了後…
一人の団員さんが駆け寄って来られた。
 
「センセイ、今日のレッスン最高!
もう全力で歌っちゃいました!」
 
うれしい言葉だった。
 
そして思った。
「これが指揮者の使命なのだな」と。
 
作品自体が持つ「魅力」、あるいは「求心力」。
これらを如何にして「示す」か、だ。
posted by 小澤和也 at 23:20| Comment(0) | 日記

2012年09月06日

「合唱指揮」というもの

 
立川市民オペラ合唱団「カヴァレリア・ルスティカーナ」。
ここまで約半年間、コツコツと稽古を重ねてきた。
そして今日…
マエストロとの初顔合わせ。
 
いいプローべだった。
合唱団は単なる音・リズム&テキストの提示に終わることなく、マエストロの音楽に応えようとする意欲に溢れた歌を聞かせてくれた。
マエストロからもたくさんのOKをいただく。
まずはホッと一息。
 
作品に対し一心不乱に向き合うメンバーの表情を見ながら考えた。
これが「合唱指揮」というものだ…と。
 
僕が振ってもマエストロが指揮しても、決して揺るがない「楽曲の根幹」のようなものがある。
そこに気付き、正しく導くことによって最良の音楽が生まれるのだと、改めて確信した。
 
マエストロのタクトに初見でここまで応えた合唱団に…ブラーヴォ!
posted by 小澤和也 at 23:55| Comment(0) | 日記

2012年09月04日

ブノワ「レクイエム」の"追創造"

 
 
ペーテル・ブノワ「レクイエム」のピアノ・リダクション&ヴォーカルスコア作成、今週からスタート。
 
ブノワの書いた管弦楽の響きを10本の指へと集約させる。
フルスコアの隅々にまで目を通し、頭の中でオーケストラを鳴らす。
そして枝葉を切り落とし、楽曲の骨格へ迫ってゆく。
 
実際の演奏に向けてのイメージもどんどん膨らんでいくようだ。
僕にとっては…
このうえなく幸福な作業。
 
まずキリエを書き上げ、長大なディエス・イレは後回しに。
短いサンクトゥスを完成させて、ベネディクトゥスに差し掛かったところ。
 
完成が楽しみだ。
がんばるぞ!
posted by 小澤和也 at 23:33| Comment(0) | 日記

2012年09月01日

心を通わせる音楽

 
某日。
 
ある素晴らしいピアニストとの初セッション。
 
気の通い合う演奏家との共演というものがこれほどまでに幸福である、
ということを心の底から感じたひとときであった。
 
真に得難い体験。
 
この感触、決して忘るべからず。
 
僕自身の中での、今後における音楽的感動の「基準」としたい。
 
 
posted by 小澤和也 at 23:59| Comment(0) | 日記