2012年12月25日

My Homeland Chorus

 
 
東京農工大学・女子美術大学
混声合唱団 第55回定期演奏会へ。
(24日、三鷹芸術文化センター風のホール)
 
農工グリーも、そして女子美音楽部とも毎年関わっているが、「混声リサイタル」を聴くのは5年ぶり。
 
第1ステージは「黒人霊歌集」。
オーソドックスで、安心して聴けるアレンジ。
それだけに、英語の発音のさらなるブラッシュアップ、
そしてテキストの持つ意味へのより深い共感があればもっと良かった。
 
第2ステージは「どうぶつのうた?」(森山至貴作曲/木坂涼作詩)
音楽、テキストともに活力に溢れた、元気いっぱいの曲。
学生指揮者Uさんのリードのもと、この若い合唱団が歌うのにぴったりの作品だったと思う。
 
 
休憩を挟んでの第3ステージは、
千原英喜作曲の「雨ニモマケズ」。
全4曲、25分を超える大作。
どの楽章もどっしりとした重みを持つが、特にアカペラで歌われる第3曲「野の師父(抄)」から終曲「雨ニモマケズ」が Attacca で演奏されたあたりは心にぐっと来るものがあった。
 
ただ、この接続部を含めそこここに用いられていたステージ照明のフェードin/outが、僕にはかなり煩わしく感じられた。
浅い効果を狙い過ぎたのではないか、音楽だけで充分に表現できたのではないか、と。
 
ホールの豊かな残響にも支えられ、混声合唱団の歌声はとても美しかった。
正直なところ期待以上であった。
 
この合唱団を25年以上の永きにわたってご指導くださっているのが、高嶋邦幸先生。
 
 
僕がこの団に入部したまさにその年からである。
この日僕が会場へ駆けつけた目的のうちの半分は、先生の指揮を拝見することであった。
あの時と全く変わらない、若々しく柔軟な、歌うようなタクト。
懐かしさを覚えると同時に、実に学ぶべき点の多い、美しい姿であった。
(ゆっくりお話しできなかったのが残念…)
 
合唱団の皆さん、お疲れさまでした。
 
 
posted by 小澤和也 at 22:36| Comment(3) | 日記