2013年01月29日

演奏会のごあんない

 
出演予定の演奏会のごあんないです。
 
 
§ 前橋・市民オペラ合唱団 第1回記念公演「アイーダ」
 
日時…2013年6月23日(日)
会場…前橋市民文化会館
曲目…ヴェルディ/「アイーダ」
出演…日隈典子(sop)、山田精一(ten)、小澤和也(指揮)他
 
 
 § 港北区民交響楽団 第14回夏休み親子コンサート
 
日時…2013年8月18日(日)午後開演(二回公演)
会場…港北公会堂
出演…小澤和也(指揮)、秋山雅子(司会)
曲目…未定
 
 
詳細につきましては決定し次第、追ってお知らせいたします。
皆さま、どうぞお運びください。
 
 
posted by 小澤和也 at 22:39| Comment(0) | 演奏会情報

2013年01月28日

ご来場御礼

 
 
ソシオテックウィンドオーケストラ
第20回定期演奏会、
おかげさまで盛会のうちに終演いたしました。
好天にも恵まれ、およそ1100人のお客さまにおいでいただきました。
 
 
[第三部の演奏曲目]
デュカス:
「ラ・ペリ」へのファンファーレ
ムソルグスキー:
組曲「展覧会の絵」
(アンコール)
チャイコフスキー:
「くるみ割り人形」〜トレパーク
ハチャトゥリアン:
「仮面舞踏会」〜ワルツ
 
 
ご来場くださいました皆さま、
ありがとうございました。
これからも、
応援よろしくお願いいたします。
posted by 小澤和也 at 22:49| Comment(0) | 日記

2013年01月25日

フルトヴェングラーを味わう

 
 
今日1月25日は、僕の敬愛する大指揮者ヴィルヘルム・フルトヴェングラーの誕生日にあたる(1886年生)。
仕事から帰ったら、久しぶりにじっくり腰を据えて何か聴こう…
などと考えながら一日を過ごす。
 
そして夕方。
自室にて「WFバースデーコンサート」、開催!
 
 
まず1曲目は…
ヴェーバー/「魔弾の射手」序曲
(BPO,'35年録音)
しなやかな歌、そして自在なオーケストラコントロールが見事。
WFを論ずる際に必ず出てくる
 〈"有機体" としての音楽〉
という言葉(氏自身も用いていたか)とその概念が実にしっくりくる、そんな演奏。
実に真っすぐで健康的なドイツ・ロマンの調べ、深い森の音楽だ。
 
 
2曲目に選んだのは、
モーツァルト/交響曲第40番ト短調K.550
(VPO,'48-’49年録音)
第1楽章の冷徹なる疾走に鳥肌…
セピア色の甘い旋律美とは程遠い。
(実に、作曲者の指定はMolto allegroである)
"宿命" を超えて、死の予感さえ覚える痛切なト短調の響き。
 
続く第2楽章にも、安らぎの瞬間はついぞ現れない…
あるのは哀しみと諦念。
 
切り立つ絶壁の如きメヌエットを経て、フィナーレへ。
第2主題、何かに思い焦がれるようなオーボエの音色が艶かしい。
(WFはこの曲では第1版を使用)
 
この指揮者の心の奥底から湧き上がる暗く熱い気質と、楽曲の持つ性格が素晴らしく一致した名演だと思う。
 
 
休憩を挟んで、後半のプログラムへ。
3曲目は…
シューマン/交響曲第4番ニ短調
(BPO,’53年録音)
むせ返るような浪漫の香り。
スコアに様々な手を加え、ここまで濃密なシューマンの音世界を描き切ることのできた「時代」というものに対し、半ばジェラシーにも似た羨望を覚える。
(現代においては…ここまでやるにはリスクが少なくないのではないか)
60年前のモノラル録音から、オーケストラの無限の色彩が浮かび上がるのだ!
 
惜しむらくは、第1〜第2楽章間の無音が長いように思えるところ。
WFのオリジナルの解釈なのか、LP編集時に生じたものなのか。
第1楽章最後のニ長調の力強い全合奏の和音から、次の楽章の寂しげなニ短調の和音(管楽器のみ)へ…
ここにこそ「有機的繋がり」が必要なのではないかしら?
 
今日も、そしてこれからも、フルトヴェングラーの音楽・音による思想は、僕に無限の示唆を与えてくれることだろう。
 
(追記)
ここまで書いてしまってから、2012年の今日のBlogを見てみた。
やはり、フルトヴェングラー・コンサートをやっているではないか!
セレクトした曲が重なっていないから、まあ良しとしようか。
posted by 小澤和也 at 23:29| Comment(0) | 日記

2013年01月24日

灯油販売車の音楽

 
灯油の移動販売車はたいてい、音楽を流しながら営業している。
これまで聞いたことがあるのは
「雪」「たき火」など。
 
わが家の近所を走る灯油販売車の音楽は、唱歌ではなく、オリジナルの演歌風のものだ。
歌い出しは、こんな感じ。
 
 
1コーラス14小節の単純な節回し。
歌詞は残念ながらよく聞き取れないのだが、全部で3番まであるようだ。
曲冒頭には8小節の前奏があり、トランペットがひなびたメロディを吹き鳴らす。
(「北国の春」のそれと似たイメージ)
 
ところでこの曲、
灯油屋さん共通のテーマソングなのだろうか?
なぜ急にこんなことを思ったかというと…
小学生の頃(もう30年も前のことだ)に住んでいた横浜市某所で聞いた音楽と、まったく同じものだったから。
旋律はもちろん、テンポからアレンジから、すべて当時の記憶とピタリ重なるのだ。
 
〜と、ここでハッと思い出す。
3番のサビの部分、お店の名前がそのまま歌詞になっていたはずだ!と。
そう…
昔、横浜で聞いたのは
「いーしーだー、こうーさーんー〜♪」(とりあえず仮名)
であった。
 
では、今この近所で聞けるこの曲では3番のサビはどうなっているのか…
こうなるともう、気になって仕方ない。
昨日、たまたま停まっていた灯油屋さんの車の横に立って、じっと耳を傾ける。
(怪しいヤツと思われたかも)
さて、3番のサビは…
「とーうーゆーーは、サンヨーウー〜♪」(仮名)
ちゃんと歌詞が差し替えられているではないか!
 
タイトルも作詞/作曲者名も分からないが、きっとどこかの系列の会社の統一イメージソングなのだろう。
30年ぶりにこの曲を聞けるとは思わなかった。
(どなたかご存じの方がいらしたら…教えてください)
posted by 小澤和也 at 11:37| Comment(0) | 日記

2013年01月21日

ついにゲット!

 
 
ずっと探し続けていたCDを、都内の中古レコード店にて発見!
H.S-イッセルシュテット指揮のベートーヴェン、第九交響曲と荘厳ミサが収められた2枚組である。
 
さっそく「荘厳ミサ」から聴く。

オーケストラは彼の手兵、北ドイツ放送響。
予想通りに重心の低い、まさにドイツ的な響き…それでいて緩急のメリハリが実に適切なのだ。
(トータル78分、1枚に納まっている)
 
加えて、何かを「狙った」ような表現は皆無であり、極めて高い次元での「中庸」が実現されている。
また、独唱、合唱ともクオリティが高く、声楽と器楽とのバランスの良さも見事である。
 
これからさらにじっくり聴き込もう。
 
 
 
posted by 小澤和也 at 23:59| Comment(0) | 日記

2013年01月18日

あしべ歌い初め

 
本年最初の合唱団あしべレッスンへ。
メンバーの皆さん、お元気な様子でお顔を見せてくださった…よかった。
 
さっそく新曲に取り組む。
「花のかず」(岸田衿子詩/木下牧子曲)、技術的にはあしべにとってちょっぴり冒険だけれど、メロディはもちろんのこと、詩もとっても美しい作品。
歌い込んでいったら、きっと皆さんの好きな曲になるだろう。
 
レッスン後半は、先月からさらい始めたフォーレのモテット "Maria, Mater gratiae"。
皆さんよく覚えていらしてて嬉しかったなあ。
慣れないラテン語のテキストだけれど、発声へのより高い意識を目指すうえでぜひ取り上げたかったジャンルだ。純度の高い、澄んだ歌声を目指すために、しばらく歌い続けてゆこう。
 
2013年も楽しいお稽古を、
そして楽しい一年になりますように。
posted by 小澤和也 at 23:47| Comment(0) | 日記

2013年01月17日

愛聴盤(33)〜ツェヒリンの弾くシューベルト

 
§シューベルト/ピアノ・ソナタイ長調 D.664
  ディーター・ツェヒリン(pf)
('72年録音)
 
 
以前にも書いたが、最近好んでよく聴く音楽のひとつがシューベルトのピアノソナタである。
その中でも、このイ長調ソナタは飛び切りのお気に入りといってよいだろう。
 
『シュタイヤーーそれはウィーンから西へ170キロ程にある、リンツから程遠くない美しい町で、古い家並みはいまも見事に保たれている。ここでシューベルトは美しい自然に囲まれて、〜恵まれた夏を過ごした。このころはシューベルトの最もしあわせだった時期に数えていいだろう。それは音楽のうちにも聴きとれるようだ。』(p.68)
 
僕の愛読書、
「フランツ・シューベルト」(前田昭雄著、春秋社)からの自由な引用である。
 
1819年6月にこの地で書かれたイ長調ソナタを、ツェヒリンは実に表情豊かに奏でている。
表情豊かといっても、ただ単にテンポを揺らすとか、老練な語り口で聴かせるなどというのとはまったく異なる。
 
『第一楽章には、本当に明るくのびやかな気分が溢れている。これほどシューベルト的な、幸せの輝く主題は多くはない。』(同ページ)
 
シューベルトが楽譜に記したそのままに、歌ったり呟いたり、飛び跳ねたり身をかがめたり…
「青さ」をも含めた若々しさを、何のフィルターも通さずに音にした〜
ツェヒリンの演奏はそんな印象なのである。
 
『第二楽章アンダンテのしっとりした優雅さも、牧歌的な安らぎを呼吸している。しかしこの一見平穏な変奏曲の音の言葉には、やがて美しい憧れと深い悲しみの心が漲り溢れてくる。』(同ページ)
 
ツェヒリンはここでも、ことさら暗さを強調し過ぎることなく、「初期シューベルト」の様式感をしっかりと保っているように思える。
 
そして第三楽章…
『モーツァルト風のきりりとした楽想に続いて、ウィーナーヴァルツァーのリズムもきこえてくる。この快活なフィナーレも「シュタイヤーの夏」のしあわせの反映と言えるだろう。』(p.69)
 
この言葉に付け加えるものは、何もない。
 
このディスク、録音も美しい。
付け足されたり加工されたりといった余計なものが、ここには一切ないのだ。
posted by 小澤和也 at 22:22| Comment(0) | 愛聴盤

2013年01月14日

いよいよ再来週に

 
ソシオテック・ウィンドオーケストラとのリハーサル@鎌倉芸術館大ホール。
 
「展覧会の絵」全曲を初めて通した。
細かい課題は残るものの、Tuttiのサウンドはかなり練られてきたと思う。
 
 
メンバーはこの三日間ずっと練習だったはず。
(演奏会は三部構成、展覧会は第3部)皆さんお疲れさまでした。
残り2週、いい準備をしましょう!
 
 
ソシオテック・ウィンドオーケストラ
第20回定期演奏会
 
1月27日(日) 14時開演
鎌倉芸術館大ホール
全席自由、入場無料
 
みなさま、ぜひお運びください。
posted by 小澤和也 at 23:59| Comment(0) | 日記

2013年01月10日

ヴァーグナー、ヴェルディ、そしてアイーダ

 
今年はヴァーグナーとヴェルディの生誕200年にあたる記念の年だ。
そんな時流(?)を反映してか、年明け早々からこの二大巨匠の作品を仕事で取り上げる機会に恵まれている。
  〜椿姫、タンホイザー、ヴァルキューレ、マイスタージンガー etc. 〜
特にヴァーグナーはこれまで、(序曲・前奏曲を除けば)ほとんど手掛けるチャンスが無かったので、とても貴重な体験となる。
 
だが…
僕にとっておそらく、今年最も深く付き合うことになるであろうオペラは「アイーダ」だ。
 
久しぶりにヴェルディの伝記を繙く。
小畑恒夫氏著の「ヴェルディ」。
その生涯と作品についてコンパクトに、しかも濃密にまとめられた良書であると思う。
「アイーダ」は1871年初演、ヴェルディのオペラ26作目にあたる。
オペラ史におけるこの大傑作の位置付け、またヴェルディの「オペラ観」の変遷などに思いを馳せつつ読み進む。
この作曲家の正しい理解に不可欠なキーワードの数々が、新鮮なフレーズとなって目に飛び込んでくる…
 
これらを踏まえ、改めてスコアそのものに向き合うことにより、また新しい「何か」が見えて来るだろう。
 
こうして素晴らしい音楽に日々向き合ってゆけることに…感謝。
 
 
posted by 小澤和也 at 23:52| Comment(0) | 日記

2013年01月07日

第九 at 羽田空港

 
 
この「音楽ノート」をご覧くださっている
HN:"会長"さんより、
この動画をご紹介いただきました。
(12/25記事のコメントとして)
 
 
【東北支援チャリティーイベント 羽田空港フラッシュモブ 2012】
 
 
 
さっそく視聴しました。
あまりに素晴らしいので、この場で再度ご紹介します。
 
人が「ある出来事」を忘れずに心に留めておくことの大切さ、
「何か」をしようと力を合わせてアクションすることの素晴らしさ、
そしてベートーヴェンのこの作品自体の持つ「聴く者の心を揺り動かす力」etc. …
これらのすべてが一つとなり、この9分あまりの動画に生命を与えているように思えます。
 
 
出演は
DNP(大日本印刷(株)※)フィルハーモニック・アンサンブル&同合唱団
("会長"さんは合唱団のメンバーとのこと)、
国境なき合唱団、
JALグループ合唱団フロイデ、
JALベルスター2012
の皆さん。
 
"会長"さん、ありがとうございました。

※コメント欄にて"会長"さんよりご指摘をいただき、(株)の位置を訂正致しました。
関係者の皆様、大変失礼を致しました<(_ _;)> 2013.1.9 ozawa
posted by 小澤和也 at 23:14| Comment(2) | 日記

2013年01月04日

演奏会のごあんない

 
 
 
今月開催される演奏会のごあんないです。
 
§三菱電機ソシオテックウィンドオーケストラ 第20回定期演奏会
 
日時…2013年1月27日(日) 午後2時開演
会場…鎌倉芸術館大ホール、全席自由、入場無料
曲目…ムソルグスキー/「展覧会の絵」他
出演…小澤和也(指揮)他
 
皆さま、どうぞお運びください。
 
 
posted by 小澤和也 at 23:36| Comment(0) | 演奏会情報

2013年01月03日

日本の美

 
 
独特のフォルムと色彩感。
この可愛らしく上品な佇まいに惹かれて、帰省の手土産にと買い求めた。
 
干支、丹頂、紅梅、
春告鳥、そして宝船。
どれもさりげなく美しい…
まさに日本の美。
 
初春には和菓子がよく合う。
 
 
posted by 小澤和也 at 23:59| Comment(2) | 日記

2013年01月02日

新年のごあいさつ

 
 
明けましておめでとうございます。
 
本年も、作曲家の心に真摯に向き合い、佳い音楽を奏で続けることを目指し、日々精進してまいります。
 
2013年が皆さまにとって素晴らしい一年となりますように。
 
これからも「音楽ノート」をよろしくお願いいたします。
 
 
小澤和也
 
 
posted by 小澤和也 at 23:49| Comment(0) | 日記