2013年02月25日

追悼 サヴァリッシュさん

 
昨日、突然僕の耳に飛び込んできたヴォルフガング・サヴァリッシュさんの訃報。(2月22日死去)
ショックだった…
引退されて久しかったし、90歳に近い高齢(1923年生まれ)でいらっしゃったのだから、仕方がないといえばそうなのだけれど。
 
NHK交響楽団とゆかりが深く、それゆえTVやFM放送でそのお名前や姿を見聞きする機会も多かったサヴァリッシュさん。
いわゆる "楷書体" の指揮をなさる方だなぁと、昔から思っていた。
サヴァリッシュがベートーヴェンやブラームスを振られるN響定期にも、よく足を運んだものだ。
 
これはラジオでの記憶でしかないのだが、鮮烈に印象に残っている演奏がある。
それは1981年8月のザルツブルク音楽祭…カール・ベームが指揮するはずであったシューベルト・プログラム。
ところがベームはこの月の14日に亡くなってしまう。
そして代役がサヴァリッシュさんであった。
このときの『未完成』の、刺さるような鋭いエッジの響き、火を吹くような『グレイト』のスケール感は30年経った今でもほんとうに忘れられない。
 
N響との共演は2004年が最後だったとのこと。
その別れ際、サヴァリッシュさんはオーケストラに向かって(Auf wiedersehenでなく)"Lebewohl!" とおっしゃった、という話を聞いたことがある。
どこまでも筋の通った、真っ直ぐなマエストロだったのだ…
 
昨晩は、大好きなシューマン/第2交響曲のCD(シュターツカペレ・ドレスデンとの録音)を小さくかけて、お別れをした。
第3楽章…沁み入るように美しかった。
 
サヴァリッシュさんの指揮姿からは実にいろいろなことを学んだような気がする。
そして…これはまったく内輪なことなのだけれど、サヴァリッシュさんと僕は誕生日が一緒(8月26日)なのだ。
〜そのことだけでも、不思議な親近感を覚えていたのだった。
 
RIP, Maestro Sawallisch...
posted by 小澤和也 at 23:58| Comment(0) | 日記