前橋・市民オペラ合唱団の稽古後、スタッフの皆さんと夕食をご一緒した。 総監督の山田さん曰く 「とにかくスゲーですから…」 という中華料理店へ。 (お店の名前は失念) さっそく定食メニューを眺める。 オーソドックスな「酢豚〜」「八宝菜〜」に混じって、 ![]() なんというネーミング! 「○○定食」の○○には、メインディッシュの名前が入るものと信じて疑わなかっただけに、軽く衝撃を受ける。 少し迷っていると、皆さんニヤニヤしながら 「先生、油淋鶏定食がイイですよ」 絶対に "何かあるな" と直感しつつ、乗ってみることにする。 ![]() 料理が来るや否や、メンバーは拍手喝采! 油淋鶏、サラダ、 スープ…ではなくラーメン、しかもレギュラーサイズ。 そしてライス、杏仁豆腐。 主菜はどう見ても4〜5人前ある! ![]() 食べながら、10代後半の「食欲最高潮」だった頃のことが千々に脳裏をよぎった。 ちょっぴりお手伝いいただきつつも、美味しく完食。 次回は違う定食にするぞ… |
2013年04月28日
驚異の定食
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2013年04月25日
上毛新聞に載りました
今月から週一ペースでご一緒している前橋・市民オペラ合唱団。 その練習風景が、4/20の上毛新聞に掲載されました。 ![]() 前橋・市民オペラ合唱団は、昨年発足したばかりの若い団体。 6/23の旗揚げ公演(ヴェルディ「アイーダ」)に向けて、目下猛練習中。 |
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2013年04月23日
スタジオ・アンダンティーノ
前橋Aida、第2回目のキャスト音楽稽古へ。 (22日@田端) 会場のTスタジオは、知る人ぞ知るレトロなたたずまいの建物。 ところが… 目的地にあったのは、イメージと全く異なる綺麗なビル。 側面にある入口には 「スタジオ・アンダンティーノ」の文字。 ![]() 内装も見違えるほど綺麗に。 スリッパ完備、クローゼットも! ![]() 中原和人さん(エジプト王) 阿瀬見貴光さん&大川博さん(司祭) 泉関洋子さん(巫女の長) が初参加。 この日も楽しく充実のプローべとなった。 来月からは前橋での音楽&立ち稽古だ…楽しみ。 |
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2013年04月21日
あの日から5年
もう日付が変わってしまったけれど… 4月20日といえば5年前、我がペーテル・ブノワの "Hoogmis"(荘厳ミサ)が日本初演された日にあたる。 長岡市民合唱団、法政大学アカデミーOB合唱団、東京シティ・フィル他による演奏。 指揮は船橋洋介氏(僕は合唱指揮)。 この作品との出会いが、ブノワと僕とを結びつける契機となった。 宗教曲としての「型」にしっかりと収まりつつも、美しい旋律線とロマンティックな和声に彩られた "Hoogmis"。 「洗練」と「無骨さ」との不思議な共存がここにある。 サイズの異なる二群の混声合唱を巧みに組み合わせるという書法は、後にブノワのトレードマークとなった。 ほとんど直感的にブノワ作品に惚れ込んでおよそ6年… ゆっくりとではあるが、地道に研究を続けてきた。 後年の作風の変化ゆえに本国(ベルギー・フランデレン)以外ではまず知られていないペーテル・ブノワ。 しかし、このまま歴史の影に埋めてしまうには惜しい作品が、"Hoogmis" 以外にも幾つもある。 レクイエムや男声合唱曲、ピアノやフルートのための協奏的作品など… 将来これらを日本で演奏したい、そう強く念じている。 ペーテル・ブノワ研究は、僕のライフワークなのだ。 ![]() |
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2013年04月18日
ルーベンス
![]() ルーベンス 〜栄光のアントワープ工房と原点のイタリア〜 を観る。(17日、Bunkamura) 17世紀ネーデルラントの巨匠ルーベンスの作品、彼の工房作品、そしてその助手や同時代の画家達による作品が集められていた。 ![]() P.P.ルーベンス(工房) 《聖母子と聖エリザベツ、幼い洗礼者ヨハネ》 安定した美しい構図、 そしてそれぞれの持つ豊かな表情。 人間の顔の描写におけるルーベンスの筆致は、真に傑出していると思う。 ![]() L.フォルステルマン(ルーベンス原画) 《キリスト降架》 有名なアントワープ大聖堂内の祭壇画の中央画面に基づく版画。 (版画ゆえに左右反転) 各人物の見事な描き分け、そしてやはり構成の強固さに圧倒される。 版画でありながら、見る者に訴えかける力の何と強いことか! ![]() J.ヨルダーンス 《羊飼いの礼拝》 実物の絵画では、この何十倍もの明るい光(ロウソクの明かり、そして幼子自身から発せられるまばゆいばかりの光)によって、訪れた羊飼いたちの顔が素朴な喜びに照らされていた。 ![]() A.ヴァン・ダイク 《悔悛のマグダラのマリア》 この日最も心を動かされた絵。 泣き腫らした眼、大粒の涙、そして半ば開いた唇… 罪深くそして弱い、我ら人間の姿そのものかもしれない。 家で図録を繰りながら、強く印象に残ったものを挙げてみた。 他にも多くの肖像画や風景画があったのだが、気付けば宗教的絵画ばかり… 聖書の物語は、やはり僕の心の中にスーッと入ってくるのだな。 もう一度観に行きたくなってしまった。 |
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2013年04月17日
ライヴのケルテス
昨日(4月16日)は、ハンガリーの指揮者イシュトヴァン・ケルテスの命日。 1973年に亡くなっているので、没後40年ということになる。 今年は何を聴こうかな… と手にとったのは、ブラームスの第4交響曲のCD。 ただし、有名なウィーンフィル(VPO)とのものではなく、ハンガリー放送響とのライヴである。 1970年6月@ブダペストでの録音。 (おそらくは非正規盤なのだが、録音の少ないケルテスに免じておゆるしを…) 第1楽章は、かすかな心のざわつきを表すかのような微妙な揺らぎをもって始まる。 (VPO盤に聴かれる安定したテンポ感とは対照的) 弦楽器中心のバランスで収められた録音のせいもあって、1stヴァイオリンのカンタービレが実に濃厚だ。 実演ならではの即興的なアゴーギクをそここに感じるが、楽曲のフォルムを崩すことは決してない。 続く第2楽章は淡々とした運び。 ホルンをはじめとする管楽器群のさらっとした音色がその印象を強めているのであろう。 テンポもVPO盤に比べてやや速い。 (スコアの指定は "Andante moderato"だ) その終わり近く、第2テーマの再現が総奏で堂々と示された直後… 弦楽による一瞬の、だが限りなく深い間合い(第102小節、V印のところ)に我々はハッと息を飲む。 ![]() (VPO盤でもこの息遣いは聴かれるが、インパクトはこのライヴ盤のほうが強い) ガラリと気分が変わり、まさにスケルツォ(あるいはブルレスケ)的な第3楽章がやってくる。 弾けるリズム、しなるような第1テーマ…まさに一気呵成の趣き。 この陽気な楽章が、なんと短く感じられることか! フィナーレ。 ぐっと抑えを効かせた静的な開始に一瞬意表を突かれ、そして心打たれる。 これにより、中間部(フルート独奏に始まる部分)への移行がとても滑らかに感じられるのだ。 楽章後半は一転して、火を噴くような激しい音楽。 (もちろんフルトヴェングラーのような破格のデフォルメとは異なるが) 奇抜なアイディアや閃きといったものに頼らず、それでいて若々しいケルテスの解釈。 【思えば、この時彼はまだ40歳!】 VPOやロンドン響との一連のレコーディングはもちろん永遠の宝物であるが、"ライヴのケルテス" ももっと知られてよいのではないか…と感じる今日この頃である。 生ケルテス、聴きたかったな。 |
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2013年04月14日
ペーテル・ブノワの最高傑作
![]() 久しぶりに、我がペーテル・ブノワの新しい音源を手に入れた。 タイトルは "De Oorlog"(戦争)。 『三部からなるオラトリオ、独唱、四重唱、小合唱、二群の大混声合唱、天上の合唱、少年合唱と大管弦楽およびオルガンのための』 ![]() 伝記で読んで、またアントウェルペンの音楽学者ヤン・デウィルデさんからフルスコアを戴いて、この作品の存在は以前より知っていた。 ヤンさん曰く「『戦争』こそブノワの最高傑作だと思う」。 しかし、実際に耳にするチャンスはなかなか訪れなかった。 それもそのはず、演奏される機会そのものが極めて少ないらしい。 その最大の理由は「編成の巨大さ」であろう。 (重唱・合唱だけで、そのパート(声部)の数は20以上) 加えて、テキストがフラマン語で書かれているため、自国以外での演奏の機会がまず期待できないということも大きな要因である。 演奏を聴いた印象は… 「とにかくデカい!」 長さは90分ほどであるから、オラトリオとしては標準的なものだと思うが、その中に実に多くのものが詰め込まれているのだ。 春の到来を喜ぶ素朴な情景描写。 一転して、戦争への恐怖や勝者の歓喜、敗者の哀愁をそのまま音化した表現主義的な部分。 (この曲は普仏戦争が作曲の動機となっている) さらには、瀕死の若い兵士とその母親(の幻影)との対話を描いた情緒的な場面も。 そして「暗闇の精」「嘲笑の精」といった、人間の心理の暗部を擬人化したような独唱パートの不気味な存在が作品の全編を貫いている。 ヤンさんの言葉を信じて、これからこの「傑作」の細部をよく聴き込んでいこうと思う。 ![]() |
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2013年04月09日
前橋アイーダ本格始動
6月の前橋アイーダでご一緒するソリストとの稽古がスタート。
(8日@池袋)
初日のこの日のメンバーは…
すっかりお馴染みのタイトルロール日隈さん&ラダメス山田さんご夫妻。
立川でのお仲間、ランフィスの照屋さん。
3年前にメリーウィドウをご一緒した福井さん。
そして今回初顔合わせのアムネリス巖淵真理さん。
実力派揃いの歌い手さん方との合わせはほんとうに楽しい。
皆さんそれぞれに、素晴らしく豊かな声と明瞭な登場人物像を持っていらっしゃる。
ピアノの豊田華子さんもこの日が「初めまして」。
稽古場の古いアップライトを、オーケストラのように力強く響かせてくださった。
とかく第2幕第2場のような、派手でゴージャスな場面についてばかり語られる『アイーダ』だが、生々しい人間模様のドラマこそがこの作品の真骨頂だろう。
アイーダ、ラダメス、そしてアムネリス…
なんと「ぶれない」人物であろうか!
今回の公演、ぜひ多くの皆さまに聴いていただけたらと願っている。
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2013年04月04日
新入生におくるエルガー
![]() 横浜国立大学入学式の式典演奏へ。 (@横浜文化体育館) 今朝の関内は清々しい快晴。 中央に見えるのは横浜スタジアムの照明灯。 ![]() 先々週の卒業式に続き、同学の管弦楽団とエルガー「威風堂々第一番」他をご一緒する。 前日のプローべが功を奏してか、熱気溢れる演奏となった。 ![]() 限られた準備時間と演奏スペースの中で、オーケストラの皆さんは高い集中力を見せてくださった。 本番の前に学生代表のK君(3年生)がポツリと漏らした言葉が忘れられない。 「オケのサウンド、客席ではどんな風に聴こえてるんでしょうね」 PAでもって、うまいことバランス良く響いてると思うよ… 僕は何気なくそう答えたのだが、彼はこう続けた。 「自分の時は入学式が無かったので、向こう(客席)で聴いたことがないんです」 そうか… 君はあの年の新入生か。 そう考えると、いま再びこうして式典が華やかに催され、音楽が彩りを添える…そのこと自体が貴いものなのだと、改めて感じさせられた。 〈再来年の卒業式を楽しみにしててくれよな〉 心の中でK君にそう伝えた。 管弦楽団の皆さん、お疲れさま。 短い期間だけれどとても楽しかった! 来月の定期演奏会もがんばって! |
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