2013年09月10日

ジャパトラ初体験

ジャパトラ特別記念公演
〈今昔ものがたり〉
を観、聴く。
(7日@日本橋公会堂)
 
 
ジャパトラとは…
Japan Traditional Arts Academyの愛称だそうだ。
和楽器、日本画、そして語りを融合した新しい芸術表現集団である。
 
 
会場に設えられた花道。
 
舞台上には筝やお囃子の打楽器類、
後方にはピアノも。
オープニングはさながら「口上」のスタイル。
(こっそり撮らせていただいた)
 
演目はいずれも、音楽と画像を伴った「語り」と言えるもの。
この三者のバランスは時々刻々と変容し、あるときには音楽が、またあるときには画像が表現の中心となる。
かなり乱暴に例えれば、
スライド上映を加えた「ピーターと狼」のような感じ、だろうか。
 
この公演をご案内くださったのが、音大時代の盟友で作曲家の森亜紀さん。
ロビーで十数年ぶりの再会を果たす。
(写真を撮り忘れたのは大失敗)
 
この日、森さんの作品が2曲演奏された。
「走れメロス」を原案とした『重兵衛走る』、そして「雨月物語」からの『夢応の鯉魚』である。
いずれも決してBGMに留まることなく、特に「重兵衛〜」では、仮に映像が無くとも作品として成立するほどの存在感を覚えた。
 
パフォーマーの皆さん、すべて素晴らしかった。
中でも僕の中で強い印象を持ったのが、本庄康代さんの語りと島村聖香さんの邦楽囃子である。
特に…島村さんのお囃子!
その一打ち一打ちは通奏低音の如き音楽的支柱であり、また時にレチタティーヴォ・セッコのような絶妙の間合いと即興性を見せていた。
(これは…やってみたい!)
と正直思った。
 
物語はどれも親しみやすく、楽しめた…面白かった!
(PAの音量だけ、僕にはちょっとキツかったかな)
初めて体験する形のユニットであったが、「これはアリだな!」と素直に感じる。
時間の都合で最後まで聴けなかったのが残念。
 
森さん、
素敵な機会をありがとうございました!
 
 
posted by 小澤和也 at 00:31| Comment(0) | 日記