ムジカ・ポエティカ2013 メンデルスゾーン『エリヤ』公演へ。 (4日、所沢市民文化センターミューズ) 淡野弓子さん主宰のハインリヒ・シュッツ合唱団・東京を中心とした声楽&器楽アンサンブル。 この団体の演奏を拝聴するのはリスト『キリスト』についで二度目。 今回も、フルーティストの岩下智子さんにご案内いただいた。 また、テノール独唱にヘント出身の Zeger Vandersteeneさんが出演されるということで、個人的には二重の楽しみということに。 メンデルスゾーン晩年(それはあまりに早過ぎるものであったが)のこの傑作、じっくりと堪能した。 ファンデルステーネさん、想像通りの美しい声! 標題役、バリトンの浦野智行さんの堂々たる歌唱にも惹かれる。 さらに、ピリオド金管楽器&ティンパニの新鮮な響きも実に魅力的。 そして合唱も素晴らしくトレーニングされている… はずなのだが、Tuttiで器楽(殊にオルガン)にことごとくマスクされてしまったのが惜しかった。 (サウンドチェック時はどうだったのだろう?) 木管楽器のソロはいずれも高いクオリティ。 ことに第31曲、アルトのアリアにおいて独唱に寄り添うフルートのオブリガードは真に美しかった。 全42曲(厳密にはプラス導入部&序曲)、2時間半あまりを客席で体験し改めて思った。 本作のような物語性の強いオラトリオでは、指揮者の担う責任がいかに大きいか、ということ。 各曲のテンポ設定は言うまでもなく、曲間のいわゆる "間" の扱いをどうイメージし、構築すべきか。 (カーテンコール。一枚だけ撮らせていただいた) 終演後…思わぬ幸運が。 岩下さんの計らいで、ファンデルステーネさんとお話しすることができたのだ。 氏は母国ベルギー国内でペーテル・ブノワ作品を多く手掛けられており、その幾つかを僕は映像で拝見しているのだ。 挨拶もそこそこに、僕がペーテル・ブノワを研究していることを伝えるとファンデルステーネさんは途端に相好を崩され、フランデレンとその音楽について大いに盛り上がることに。 別れ際には氏のオペラアリア集CD(私家版のようだ)を頂戴した。 …やっぱりフランデレン人はイイ方ばかりだ! 幸福と幸運に恵まれた一日に感謝。 そして岩下さん、どうもありがとうございます。 |
2013年11月05日
エリヤ、そしてファンデルステーネさん
posted by 小澤和也 at 12:43| Comment(0)
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