2014年03月31日

区民響とのシューマン

 
港北区民響とのプローべへ。
(29日、横浜ラポール)
この日はシューマン/第2交響曲をじっくりと手掛ける。
 
ここ数週間のうちに、メンバー(特に弦楽セクション)の皆さんの元に「何か」が降りてきたような、そんな感触を覚えた。
いつものホームグラウンド(港北公会堂)よりも互いを聴き合いやすい会場だったからだろうか、これまで以上に密なアンサンブルを作ることができたのが収穫だ。
この手応えを忘れずにいたいな。
 
余談であるが…
演奏会チラシに使われたこの絵画、とても綺麗。
B.ベロット作『アウグストゥス橋、エルベ川右岸から見たドレスデン』(1748)。
実際、この角度からの眺望はとても素晴らしいものだったそうだ。
 
シューマン夫妻がこの都市に居を構え、第2交響曲を書いたのはそのおよそ100年後。
この美しい風景、彼の目にはどのように映っていただろうか。
 
 
 
posted by 小澤和也 at 10:56| Comment(0) | 日記

2014年03月25日

盛会御礼

 

立川市民オペラ『アイーダ』、
おかげさまで二日間の公演を盛会のうちに終えることができました。
 
その二日目(3/16)、
発声練習直後の合唱団控室にてサプライズが。
偶然にもこの日お誕生日の田中大揮さん(Bass)に、ケーキとHappy Birthday Song♪のプレゼント!
 
本番を控え、雰囲気ははや最高潮に!
 
そして開演。
 
 
安定感抜群のソリストはもちろんのこと、管弦楽・合唱とも突き抜けたような集中力を発揮。
 
第2幕終了後のカーテンコール…
私も出させていただきました。
 
合唱団に向けて、多くの方々からお褒めのお言葉を頂戴しました。
合唱指揮者として、これまでの密やかな努力が報われる瞬間でありました。
 
レセプション風景。
 
 
演出・直井研二先生。
 
ラダメス(15日出演)・上本訓久さん。
 
アムネリス(16日出演)・森山京子さん。
 
アモナズロ(15日出演)・牧野正人さん。
 
ランフィス(16日出演)・長谷川顯さん。
 
お運びくださったみなさま、改めましてほんとうにありがとうございます。
そして、
今回の公演に関わってくださった全てのみなさまに…感謝!
 
 
posted by 小澤和也 at 01:49| Comment(2) | 日記

2014年03月20日

演奏会のごあんない

これから出演するコンサートのお知らせです。
 
 
§港北区民交響楽団 第54回定期演奏会
 
日時…2014年5月18日(日) 14時開演
会場…港北公会堂
曲目…シューマン/交響曲第2番ハ長調、ビゼー/交響曲ハ長調、ブラームス/大学祝典序曲
出演…小澤和也(指揮)
 

§東京農工大学グリークラブ 第34回演奏会

日時…2014年7月6日(日) 15時開演
会場…府中グリーンプラザ けやきホール(全席自由、入場無料)
曲目…信長貴富/男声合唱のための「カウボーイ・ポップ」、多田武彦/男声合唱組曲「柳河風俗詩」他
出演…小澤和也(指揮)、宮代佐和子(ピアノ)他
 

§ 前橋・市民オペラ合唱団 第2回公演「仮面舞踏会」

日時…2014年7月20日(日) 午後開演
会場…前橋市民文化会館 小ホール
曲目…ヴェルディ/仮面舞踏会 全3幕
出演…小澤和也(指揮)、日隈典子(アメーリア)、山田精一(リッカルド)、大川博(レナート)、他

 
みなさま、どうぞお運びください。

posted by 小澤和也 at 22:16| Comment(4) | 演奏会情報

2014年03月18日

"アムネリスの主題" 雑考

立川の公演が無事終わって2日経つが、僕の中にはまだAidaの余韻が残り香のようにただよっているようだ。
ふと気付くとあちらこちらのメロディを口ずさんでいる。
 
さて…
ヴェルディは様々な人物に、それぞれ魅力的なライトモティーフ(示導動機)を与えた。
とりわけ僕の心を打つのが「アムネリスの愛の主題」である。
 
この旋律が最初に登場するのは第1幕第1場、ラダメスとの二重唱のシーン。
王女らしい威厳を帯びた、中低弦とホルン・ファゴットによるノーブルな伴奏音型を伴って、ヴァイオリンによって柔らかく歌われる。
 
次いで、第2幕第2場、戦いで勝利をおさめ帰還したラダメスにアムネリスが花冠を差し出す場面。
同じくヴァイオリンの旋律に、光の筋のようなフルートの和音、美しい刺繍の文様のようなクラリネットの三連符が絡む。
 
そして…
第4幕冒頭、祖国への裏切りの罪で投獄されたラダメスを想うアムネリス。
三たびヴァイオリンで主題が歌われるが、一切の輝きは姿を消し(管楽器は用いられない)、あるのは重く、鈍く揺れ動く低弦の単調なリズムのみ。
 
あの高貴なメロディが、ここではなんと哀しく、切なく響くことか…
主旋律はすべて同じ楽器、しかも同じ調性でありながら(アイーダの愛の主題は登場のたびに楽器も調性も変わる)、絶妙のオーケストレーションによって絶頂から絶望のどん底までを表現したヴェルディの恐るべき手腕!
 
〜愛している、
私はあの人を今でも愛している…
絶望的な、無分別な愛、
私の人生を破滅させるこの愛〜
 
今回僕はこの場面を、ゲネプロからずっと舞台下手袖で聴いた。
アムネリスが絞り出すような声でこう歌うとき、あまりの凄絶さに毎回鳥肌が立つ思いだったのだ。
 
 
 
 
posted by 小澤和也 at 23:51| Comment(0) | 日記

2014年03月16日

いよいよ本番

 
立川市民オペラ公演2014
ヴェルディ「アイーダ」、
盛会のうちに初日が終了。
 
タイトルロール庄さん、ラダメス上本さん素晴らしかった。
合唱団、素晴らしい集中力!
 
そして今日、公演二日目。
音楽稽古をスタートして丸一年、合唱団にとっての集大成のときである。
これまで培ってきたすべてを出し切れますように。
 
昨日午後に行われたゲネプロの画像を幾つか。
照明、美術が美しい。
 
 
 
 
 
今日の公演は14時開演。
みなさま、どうぞお運びください。
 
posted by 小澤和也 at 11:15| Comment(2) | 日記

2014年03月11日

鎌倉にて祈る

 
今日の鎌倉は快晴…
かえって哀しみがこみ上げてくるほどに。
 
 
鶴岡八幡宮へ。
「東日本大震災 追悼・復興祈願祭」に参列した。
 
 
 
会場は八幡宮の舞殿。
神道、仏教、キリスト教の指導者達がここに集まるのだ。
 
はじめに全員で黙祷。
それから宮司による大祓を受ける。
 
 
 
 
祝詞をあげる宮司。
 
 
次いで僧侶による仏式の祈りと読経の大合唱。
 
 
そしてカトリックの司祭による祈り、聖書朗読、Amaging Graceの奉唱も。
 
皆がそれぞれのやりかたで、それぞれの「いと高きところのもの」と向き合う。
 
 
二人の巫女による「浦安の舞」。
神秘的でありながら雅な、美しい舞であった。
 
 
僕が最も感動したのは…
宮司に続いて僧侶、司祭による玉串拝礼が行われたこと。
(もちろん「二礼二拍手一礼」の形で、だ)
良い意味での「この国における宗教観の大らかさ」がこれを可能にするのだろうか、としみじみ感じる。
 
祈願祭の間じゅう、月も高い空から顔を出していた。
 
 
 
閉式ののち焼香を済ませ、会場をあとに。
 
日々の生活に忙殺され、節目節目で祈ることしかできない自分。
それでも今日はこうして足を運ぶことができてよかった。
posted by 小澤和也 at 23:59| Comment(0) | 日記

2014年03月09日

"マスケラ" 始動

2013年の「アイーダ」に続き、今年も「仮面舞踏会」でご一緒することとなった前橋・市民オペラ合唱団。
昨日はその初回顔合わせ稽古。
 
会場に着くと、アイーダからのお馴染みのお顔がたくさん、そして今回からご参加の方々も。
皆さんにあたたかく迎えられ、なんとも面映ゆい心持ちに。
 
さっそく第1幕フィナーレ、そして第3幕をレッスンする。
人数は今回も決して多くはないのだが、充溢したハートで物理的ハンデを補わんとする団員お一人おひとりの熱意は、昨年の旗揚げ公演の時とまったく変わらなかったように思う。
 
歌って、読んで、また歌って…
あっという間の2時間半であった。
次に行くのが一ヶ月後なので、お土産(という名の課題)をたくさん置いて、レッスン終了。
 
団員の皆さん、7月の公演までがんばっていきましょう!
posted by 小澤和也 at 00:30| Comment(4) | 日記

2014年03月04日

Aida 合同音楽稽古

 
いよいよ公演まであと二週間となった。
この日はキャスト、オーケストラ&合唱に加え、バンダとアイーダトランペットも参加してのはじめてのプローべ。
 
プローべに先立って
別室にてバンダチームだけの合わせ。
 
 
合唱団もスタンバイOK。
 
ラダメス山田さんと
ランフィス長谷川さん。
 
休憩時間。
ポーズを研究(?)するアイーダトランペット隊、そして…
 
彼らの姿を楽しそうにカメラに収める
アムネリス森山さん。
 
バンダが加わって、オーケストラ全体としてのサウンドが一変!
合唱団が思わず歓声をあげるほどであった。
 
これはおまけ。
Coro interno(陰コーラス)の部分を、椅子に乗って指揮する私。
右手には指揮棒代わりのペンライト。
 
稽古もいよいよ大詰めだ。
あとは細部をどこまで磨けるか、だ。
 
公演は15&16日の二日間。
15日夜の部はまだ席に余裕があるそうです。
(16日のマチネは残席僅少とのこと)
みなさまどうぞお運びください。
 
 
posted by 小澤和也 at 21:55| Comment(0) | 日記

2014年03月02日

オーケストラは楽しい!

 
港北芸術祭
オーケストラ体験教室へ。
(1日、港北公会堂)
 
区の事業として毎年行われているのだそうだ。
僕は今回初めてご一緒した。
 
楽器には親しんでいらっしゃるけれどオーケストラで弾いた経験のない(少ない)という方々が対象。
この日の参加者は20数名!
(それでも例年よりは少ないのだとか…)。
 
今年の曲は「新世界より」第1楽章。
合奏に先立ってのパート練習を120分、そのあと全合奏を80分みっちりと…
そして最後に楽章を通して、客席からあたたかい拍手をいただいた。
 
チューニングを仕切る小さなコンサートミストレス。
(小学3年生!…でもとっても上手!)
 
 
とてもいい企画だなと思った。
こういった機会を通じて、聴く側と演奏する側の距離が少しでも近づくこと、そして区民オーケストラの活動がますます活性化するよう、願ってやまない。
 
ご参加くださった皆さん、お疲れさまでした。
また来年、お会いしましょう!
 
 
posted by 小澤和也 at 23:58| Comment(0) | 日記

2014年03月01日

楽しみな演奏会〜ブノワが聴ける!

 
仕事仲間で友人のピアニスト、平野裕樹子さんが、この4月にすみだトリフォニーでソロリサイタルを開催する。
 
ベートーヴェンとドビュッシーの名作を中心に据えたプログラム。
加えて今回…
ペーテル・ブノワの作品が取り上げられのだ!
「物語と伝説(バラッド)」作品34より第1集、おそらくは日本初演である。
 
作曲は1861年、ブノワ26歳。
それまでショパン風の、どちらかといえばサロン音楽的なピアノ小品を多く手掛けていたブノワだったが、この曲集(各々3曲からなる5つの組曲)では母国フランデレンの伝説や民話からインスピレーションを汲み取っている。
そして、彼独自の響きをもちパリで高い評価を勝ちとったこの傑作を書き上げたのだった。
 
 
§ 平野裕樹子 ピアノリサイタル
2014年4月25日 19時開演
すみだトリフォニー小ホール
ベートーヴェン/ソナタ「月光」
ドビュッシー/前奏曲集より
ブノワ/物語と伝説 第1集  他
全席自由 3000円
 
ぜひ皆さまにお聴きいただければと思います。
posted by 小澤和也 at 01:02| Comment(0) | 日記