2014年12月17日

ダンテの入口へ


 
トーク&レクチャー
ダンテ『神曲』の衝撃 を聴講する。
(13日、青山ブックセンター)
 
 
 
出演は『神曲』三部作の新訳を刊行された原基晶さん(伊文学・東海大学講師)、そして美術ライターの橋本麻里さん。
 
以前よりずっと(いつかは読みたい…読まねば…)と思っていた『神曲』。
先日、偶然にこのレクチャーのことを知り「今だ!」と飛びついた。
図書館であらかじめ、原さんの訳で『地獄編』(三部作の第一作)を途中まで読み(図書館で借りた)この日に臨む。
 
ダンテ・アリギエリは13-14世紀のイタリアの詩人。
政治にも加わるが混乱の中で追放の憂き目にあい、後半生は放浪のうちに文学に精進することとなった。
その代表作『神曲』は前述のように『地獄編』『煉獄編』『天国編』の三部からなる叙事詩。
人間の魂が罪悪の世界から浄化、そして永遠の天国へと向かう過程をダンテ自身が巡りゆく形で描写している。
 
さて、レクチャーである。
サブタイトルは
「14世紀の叙情詩は西欧文化に何をもたらしたのか」。
配布されたレジュメでは『神曲』の概説、受容史から文学・政治との関連が解説されるようになっていたのだが…
原さんのお話はひたすら自在に飛翔を続け、橋本さんがそれを巧みに、ときに必死にナビゲートしコントロールするというスリリングな展開に。
橋本さん、お疲れさまでした。
 
レクチャーの中で原さんが朗読された
『地獄編』第3歌、とっても素敵だった。
はじめは原語(イタリア語)で、次いでご自身の訳詩で。
そこには生き生きとしたリズムがあり、トーンがある。
あたかも音楽を聴いているようであった。
 
レクチャー終了後、改めて『地獄編』を購入。
もう怖くない。
原さんと橋本さんのおかげで、もうダンテの入り口まで来ることができたから。
 
 
 
 
 
 
posted by 小澤和也 at 23:59| Comment(0) | 日記