先月、とある駅そば店での出来事についてこのブログに書いた。 (2月17日「そば屋さんの暗号」) ミニカツ丼と温かいそばのセットをオーダーした際の、食券に書かれた文字についての考察である。 そのときの画像がこれ。 「おそ」とは何だろう…?とひとしきり悩み、 温かいそば=おんそば=おそ ではないかと仮説(?)を立てたのだった。 そして昨日。 ふたたび、件の駅そば店へ。 オーダーしたのはもちろん「ミニカツ丼+冷たいうどん」のセットだ。 上の仮説が正しければ、食券には 冷たいうどん=れいうどん=れう と書かれているはず。 料理が来た! 食券には… 「れう」の文字が! かくして、仮説が正しいことがめでたく証明されたのであった。 さらに裏を取るならば、温かいうどん&冷たいそばでも注文すべきだが… 今回はその必要もないであろう。 |
2015年03月30日
【続】そば屋さんの暗号
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2015年03月29日
演奏会のお知らせ
みなさま、ぜひお運びください。
§東京農工大学グリークラブ 第35回演奏会
日時…2015年8月2日(日) 午後開演
会場…府中の森芸術劇場 ウィーンホール(全席自由、入場無料)
曲目…多田武彦/男声合唱組曲「海に寄せる歌」、木下牧子/女声合唱曲集「光と風をつれて」他
出演…小澤和也(指揮)、速水琢(学生指揮)、宮代佐和子(ピアノ)
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2015年03月25日
幸多かれ
横浜国立大学の卒業式・大学院修了式へ。 (横浜文化体育館) 今回も管弦楽団の皆さんと式典演奏をご一緒した。 曲目はエルガーの『威風堂々』。 多分に感傷的だが、今日の演奏に際して僕にはある思いがあった。 今年度の学部卒業生の皆さんは2011年入学である。 そう…大震災の影響で入学式が中止となった、あの年だ。 管弦楽団と僕はこの時も、同じ会場で歓迎演奏を届けるはずだった。 あの時の分も…と念じつつ、タクトを握る。 続いて学生歌『みはるかす』では混声合唱団の皆さんと共演、そして閉式後に『蛍の光』を演奏し、ハレの日の皆さんを送った。 卒業・修了、おめでとうございます。 これからのご活躍を心よりお祈りします。 来週は入学式。 新たな気分でまたエルガーを演奏するぞ。 |
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2015年03月21日
ベートーヴェン Op.80 考
ベートーヴェンの「ピアノ、合唱と管弦楽のための幻想曲」を勉強している。 俗に「合唱幻想曲」と呼ばれているこの作品、初めて聴いたときには正直なところその素晴らしさがよくわからなかった。 先日、このことをTwitterでつぶやいたところ、何人かのお仲間から興味深いお話を伺うことができた。 そのなかから、テノールの山枡信明さんとのやり取りを適宜編集しつつ挙げてみる。 (山枡さんからはご承諾を頂戴しました) O:ベートーヴェン「ピアノ、合唱と管弦楽のための幻想曲op.80」。 どう捉えるか。不思議な曲だ。
Y:合唱幻想曲、私もとらえどころがないと感じていたのですが、去年アンスネス独奏・指揮、マーラー室内管と一緒に演奏して納得してしまいました。 構成の必然を感じることができたと言うか。 魅力的でした。
O:ご教示ありがとうございます。 「構成の必然」、肝に銘じたいと思います。
Y:ピアノ部分を「前座」と受け取ると、後半がとりとめなく思えてくるかも知れませんね。 ピアノ部分にある萌芽がオーケストラに発展し、そして最後に合唱で花開くという感じでしょうか。
続)そういうことから言うと、合唱幻想曲でピアノ奏者が指揮をすると、全体の有機的つながりが出やすいのかも知れません。 コンセプトの統一というか。 続)ピアニストが弾きだす最初の一音からすでに、合唱入りの終結までの大きなアーチが頭のなかに描かれているべきという訳かもしれません。 それではじめて曲が感動をもたらすのでしょう。 続)合唱幻想曲はやはりピアノ協奏曲の超変種と見れると思います。 ピアニストのアンスネスもピアノ協奏曲全曲チクルスの一環としてこの曲を提供しています。 O:御意。 恥を忍んで告白しますと、最初聴いた時(20歳頃でしたでしょうか)にはまさにピアノを前座として捉えていました。 「合唱幻想曲」という俗称にも惑わされていたかもしれません。
Y:私も全く同じでした。 それで勝手に第九などと比較して 「???」などと思っていたのです(笑)。 「第九の習作」など言われますが、それはこの作品を矮小化するかも知れませんね。
O:そうなのです! ミミ|ファミレド|ドシラシ|ドドレミ|ミレ〜 という一見平易な音列がまた強烈に「歓喜の歌」を連想させますから(笑) 原題の「ピアノ、合唱と管弦楽のための幻想曲」を素直に受け止めれば、見方も自ずと定まりますね。
Y:それにしても、最近のアンスネスの演奏、オーケストラが入ってくる瞬間とさらに合唱が入ってくる瞬間、どちらもゾクッとするほどの感興でした。
実に腑に落ちた山枡さんとの会話であった。 解説書などでは広義のカンタータ、あるいは『第九交響曲』のプロトタイプであるかのように紹介されることも多いが、そこにこだわり過ぎると本質を掴み損ねてしまうのだ。 「合唱幻想曲」のニックネームは要注意であろう。 〈楽曲メモ〉 作曲は1808年。 同年12月22日、ウィーンにて初演。 田園交響曲や交響曲第5番もこの日披露された…大失敗だったと伝えられている。 大きく分けて三部からなる自由な構成。 第1部はピアノ独奏によるカデンツァ的な導入部分である。 初演時はベートーヴェン自身による即興で行われたとのこと。 第2部に入ると、件の「第九に類似した主題」が初めて現れ、テンポや調性を変えつつ変奏が繰り返されてゆく。 そして第3部。 ピアノによる導入に続き、満を持して前述の主題が重唱そして合唱で朗々と歌われる。 テキストはクリストフ・クフナーによる作詩と言われるが詳細は不明。 比較的平易な人間賛歌・芸術賛歌である。 |
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2015年03月16日
ご来場御礼
立川市民オペラ公演2015『愛の妙薬』、 おかげさまで二日間の公演を盛会のうちに終えることができました。 これまで多く取り上げてきたヴェルディやプッチーニなどの作品とはまたひと味違うドニゼッティの快活・軽妙な世界。 合唱団は、演技の細やかさやイタリア語の捌き、デリケートな歌唱表現など多くの課題に果敢に取り組み、見事に演じ切りました。 (舞台稽古にて) ご来場くださいましたみなさまに改めて御礼を申し上げます。 そして、これからも立川市民オペラをどうぞよろしくお願いいたします。 (レクチャーコンサートにて) |
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2015年03月13日
愛の妙薬、いよいよ明日から
立川市民オペラ『愛の妙薬』、 いよいよ明日が公演初日に。 今日はゲネプロ二本立て。 そして…この一年の集大成。 ピアニスト、器楽アンサンブル、そしてコーラスの皆さん、ほんとうにお疲れさまでした。 一昨日の通し稽古のダメ出しに始まり、午後のGP→ダメ出し→夜のGPという集中的な歌い込みは、普段週一回ペースでしか練習を行わない大人の合唱団にとっては実に効果的だったようだ。 ぜひぜひ多くの皆さまにご覧いただきたいと思います。 2015年3月14日(土)、15日(日) いずれも14時開演 たましんRISURUホール(立川市市民会館)大ホール 〈主な出演(14日/15日)〉 アディーナ:木下周子/高橋薫子 ネモリーノ:大澤一彰/藤牧正充 ベルコーレ:柴山昌宣/大川 博 ドゥルカマーラ:東原貞彦/押川浩士 ジャンネッタ:山口和子/鈴木玲奈 ピアノ:今野菊子 演出:澤田康子 指揮:古谷誠一 合唱:立川市民オペラ合唱団 |
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2015年03月11日
あの日から4年
あの日から4年…今日は祈りの日。 Twitterでフォロワーの方と言葉を交わす。 その中で僕の心をぐっとつかんだフレーズがあった。 それは『黙って寄り添うこと』。 震災の記憶を風化させてはならない…これは当然である。 災害への教訓として、あるいは被災された方々の気持ちに少しでも寄り添うために。 ただ、 「忘れたくても忘れることができない」ために苦しむ方々もいらっしゃるであろうことを、僕らは思わなければならないのではないか。 難しいけれど。 今後さらに、物理的な時間は経過してゆく。 そんな中で僕はこれから、できるだけ「黙って寄り添って」ゆく存在でありたいと考えたのだった。 (田代島にて) 2013年の秋、知人の誘いで宮城を訪れたときのことを思い出した。 ネット経由でもTVモニタ越しでもない「何か」を自分の目で直に見ておきたかったのだ。 そういえば去年は結局出かけることができなかったな… 今年はぜひに、と思っている。 |
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2015年03月08日
ペーテル・ブノワの命日に
今日3月8日は、フランデレンの作曲家ペーテル・ブノワ(1834-1901)の命日。 ベルギー国外ではマイナーな存在のブノワ。 本国でも、名前だけは有名だが作品はあまり知られていないのが実情のようだ。 その生涯のうちに幾度となく作風を変えていったブノワ。 パリに憧れ、ショパン風のピアノ曲やオペラを手掛けた20代前半、宗教音楽を固め書きした同後半から、フランデレンの民話や伝承に取材した民族的な作風、ヴァーグナーからの影響を経て、彼が最終的に行き着いたのが母国語であるフラマン語をテキストとした大規模な(ただし書法としては極めて平明)教育的声楽作品であった。 僕もまだそれらのすべてを聴いたわけではないが、後年の啓蒙的なカンタータもさることながら、20代後半〜30代前半に書かれた宗教曲四部作と2つの協奏曲だけを取っても、もっと陽の目を見てよい作品であり作曲家であると思うのだ。 久しぶりに彼の伝記を読む。 臨終の場面のページ。 右側の写真はブノワのデスマスク。 「"闘いと苦悩の人生" の終わり」という言葉が僕の胸に響く。 ブノワ研究、最近ちょっと怠け気味だなあ。 オペラがひと段落したらまた再開しよう。 |
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2015年03月04日
公演まであと2週間
立川市民オペラ『愛の妙薬』 ソリスト、合唱団、そして器楽アンサンブルが一堂に会してのプローべ。 (2日、柴崎学習館) 今回の器楽アンサンブルの編成は ピアノ、フルート、オーボエ、2本のクラリネット&2本のファゴットである。 木管とピアノのブレンドされた音色が想像以上に美しかった。 ホルン、トランペットなど、一部足りない音を補うためにパート譜を書き換えるのは副指揮者の仕事だ。 これは前日に仕上げたオーボエの譜面。 プローべ中もマエストロから 「ここ、ホルンをクラで拾って」などと次々に指示が飛ぶ。 休憩時間に3人のアシスタントで手分けしてさらに音符を追加する。 13:00〜21:00までフル稼働。 さすがに疲れた。 マエストロより合唱へOKサインが出て、まずはひと安心。 ソリストの皆さんの声も順調な仕上がり。 気付けば公演まで2週間を切った。 ここからはひたすら走り抜けるだけである。 【立川市民オペラ『愛の妙薬』】 3月14日(土)& 15日(日) いずれも14時開演 たましんRISURUホール 大ホールにて |
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