2015年03月08日

ペーテル・ブノワの命日に

 
 
今日3月8日は、フランデレンの作曲家ペーテル・ブノワ(1834-1901)の命日。
 
ベルギー国外ではマイナーな存在のブノワ。
本国でも、名前だけは有名だが作品はあまり知られていないのが実情のようだ。
 
その生涯のうちに幾度となく作風を変えていったブノワ。
パリに憧れ、ショパン風のピアノ曲やオペラを手掛けた20代前半、宗教音楽を固め書きした同後半から、フランデレンの民話や伝承に取材した民族的な作風、ヴァーグナーからの影響を経て、彼が最終的に行き着いたのが母国語であるフラマン語をテキストとした大規模な(ただし書法としては極めて平明)教育的声楽作品であった。
 
僕もまだそれらのすべてを聴いたわけではないが、後年の啓蒙的なカンタータもさることながら、20代後半〜30代前半に書かれた宗教曲四部作と2つの協奏曲だけを取っても、もっと陽の目を見てよい作品であり作曲家であると思うのだ。
 
久しぶりに彼の伝記を読む。
 
 
臨終の場面のページ。
右側の写真はブノワのデスマスク。
「"闘いと苦悩の人生" の終わり」という言葉が僕の胸に響く。
 
ブノワ研究、最近ちょっと怠け気味だなあ。
オペラがひと段落したらまた再開しよう。
 
 
 
posted by 小澤和也 at 23:02| Comment(0) | 日記