2015年05月02日

若き俊英たちのオペラアンサンブル

 
 
Bella vita
モーツァルト『ドン・ジョヴァンニ』へ。
(1日@小金井 宮地楽器ホール)
 
立川の市民オペラ合唱団をいつもサポートしてくださるメンバーが多く出演されているということでお誘いいただいた公演。
 
ホールにピットがないため、オーケストラは客席下手壁際にコンパクトにまとまってレイアウトされていた。
苦肉の策ながらナイスアイディア。
 
 
まず感じたのがユニークな演出。
多少未整理な箇所も見えたが、その意図するところは伝わっていた。
徹頭徹尾ブッフォ(ときにお笑い的なほどに)にストーリーが展開してゆく。
パンフレットに紹介されていた「血が苦手なドン・オッターヴィオ」「酒に弱いドン・ジョヴァンニ」といった設定も面白い。
 
キャストの皆さん、素晴らしかった。
タイトルロール(新造太郎さん)およびレポレッロ(高橋正尚さん)の抜群の安定感と存在感、ドンナ・アンナ(伊藤晴さん)とドン・オッターヴィオ(吉田連さん)はそれぞれアリアで圧倒的な美声を聴かせてくださった。
舞台上でピカピカと光を放っていたのがヅェルリーナ(藤原唯さん)、そして特に第2幕で迫真の演技を見せてくださったのがドンナ・エルヴィーラ(実川裕紀さん)。
 
ひとつ残念に思ったのが、オーケストラと歌とのバランスがどうだったか、である。
僕は1階席の上手側ほぼ壁寄りに座ったのだが、それでも時折器楽の音塊が声をマスクする瞬間が多々あった。
下手寄り、あるいは2階席ではどのように聞こえていただろう。
上述のように制約の多いホールであったわけだけれども…
 
ともあれ、全体的には大いに楽しめる内容であった。
いろいろ考えて結局行き着くのは「モーツァルトの音楽はなんて素晴らしいんだろう」の一点に尽きる。
でも、それを活かすか殺すかはパフォーマーたちの「思い」の強さだろう。
チームワーク、(良い意味での)勢い、そしてスタミナ…
"若さ" というものの持つメリットを最大限に感じさせてくれた公演だった。
 
ご盛会おめでとうございます。
 
 
 
posted by 小澤和也 at 00:12| Comment(0) | 日記