2015年11月30日

WFの命日に

 
きょう11月30日はヴィルヘルム・フルトヴェングラー(1886-1954)の命日である。
何かCDを聴こうと、さほど深く考えずに取り出したのが...
R.シュトラウス/交響詩集。
 
彼の作品のなかで、僕にとって飛び抜けて馴染み深いのは「ティル・オイレンシュピーゲル」だ。
高校生のときに(吹奏楽ヴァージョンで、だが)この曲を指揮したことがある。
当時、指導を仰いでいたA師のお宅にお邪魔すると必ず、『これを聴け!』とWF指揮の「ティル」のLPをかけてくれたものだった。
 
そして今日。
僕の心にもっとも迫ってきたのは「死と変容」であった。
1950年、WFの円熟期(しかし枯れていない!)の録音。
《余談だが...併録の「ドン・ファン」「ティル」はWFの死の年のレコーディング、ほんの少しだが緩み(疲れ?)を感じてしまう...名演であることに変わりはないのだけれど》
 
この演奏全体を支配しているのは、むせかえるような濃厚なロマンティシズム、加えて(作曲家シュトラウスと)同時代人である、というある種の確信であろうか。
楽曲自体が手堅い構築性と美しいフォルムを持っており、WFの流動性を重視する解釈とのバランスが絶妙だ。
 
ここまで書いて、ふと一年前のブログを読み返してみたら...
同じシュトラウスの『メタモルフォーゼン』を聴いていた!
《2014.11.30 大指揮者の没後60年に》
 
フルトヴェングラー、命日、シュトラウス...
去年の今日も同じような連想をしたということか。(苦笑)
 
 
 
 
 
 
posted by 小澤和也 at 23:10| Comment(0) | 日記