2017年03月29日

演奏会のごあんない

 
 
今年もこの季節がやってきた。
農工グリーとともに歌を紡ぐ春、そして夏。
 
今回は地元・小金井での開催。
宮地楽器ホールは新しく、響きのとても良いホールだ。
それをことさら意識したわけではないのだが、結果としてア・カペラ作品を多く取り上げる形となった。
 
学生による音楽団体の (良くも悪くも) 常として、構成メンバーが毎年入れ替わってゆくという特徴がある。
現メンバーも (演奏会ではこれに新一年生も加わるわけだが)、まだおぼろげではあるものの独自の確たる "色" を持つ。
それを形にし、農工グリーの "今" として客席に届けることができたらと願っている。
 
 
東京農工大学グリークラブ
第37回演奏会
 
2017年7月2日(日) 14時開演
小金井 宮地楽器ホール 大ホール
(JR中央線・武蔵小金井駅下車すぐ)
入場無料、全席自由
 
§多田武彦/北原白秋
男声合唱組曲「白き花鳥図」
§北川昇/みなづきみのり
女声合唱のための「かなうた 第2集」
§北川昇編
男声合唱のための熱唱曲集「夢をあきらめないで」
§信長貴富/谷川俊太郎他
無伴奏女声合唱曲集「なみだうた」より
 
指揮:小澤和也、佐伯大地 (学生)、木下春奈 (学生)
ピアノ:宮代佐和子
 
 
みなさま、どうぞおはこびください。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
posted by 小澤和也 at 22:59| Comment(0) | 演奏会情報

2017年03月22日

ご来場御礼

 
 
立川市民オペラ公演2017『カルメン』、二日間にわたる公演が無事終了しました。
おかげさまでチケットは両日とも完売、たくさんのお客さまにお楽しみいただくことができました。
 
 
≪カルメン≫の魅力 〜合唱曲で綴るミニコンサート〜リハーサル風景
2016.12.15.@RISURU小ホール
指揮/小澤和也
 
 
昨年春からの譜読みと仏語ディクションのレッスン、そして秋より演出:直井研二先生および演出助手:原純さんのご指導のもとでの立ち稽古と、合唱団は絶え間なく研鑽を積んできました。
その甲斐あって、今回は一段と素晴らしい出来映えでした。
(手前味噌ですが...)
 
ある日の立ち稽古より
カルメン:増田弥生さん、エスカミーリョ:大川博さん
 
マエストロ、キャスト、そして音楽スタッフ
 
 
素晴らしいソリストの皆さん、合唱パートを支えるだけでなくしばしばソロパートも歌い、稽古を円滑に進める手助けをしてくださったコーラスサポートのメンバー、さらには舞台・衣裳他スタッフの方々...
ただただ感謝の気持ちでいっぱいです。
 
 
本番中はこのような出で立ちで、映写室 (通称:金魚鉢) と楽屋、オーケストラピットなどの間を駆け回っておりました。
 
 
直井先生の演出は、実に登場人物たちへの愛にあふれるものでした。
なかでも第1幕、
《ミカエラ&ドン・ホセの二重唱、ホセが遠い故郷に暮らす母親からの手紙をミカエラより渡される場面。
〜二人の短いやり取りのあと、ミカエラが舞台中央で彼の母親の様子を歌う。
〜その間に、ホセは手紙と一緒に受け取った小遣い (財布) をそっとミカエラの手提げ籠の中へ戻す...》
僕はこのシーンがたまらなく大好きでした。
 
そして公演終了後のレセプション席上、直井先生がお母様との思い出をちらりと話されたのです。
(ああ...あの場面はご自身の心境そのものだったのか...)
ふたたび胸が熱くなりました。
 
 
立川市民オペラの次回公演は来春、ふたたび直井先生の演出でヴェルディ『椿姫』をお送りします。
どうぞご期待ください!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
posted by 小澤和也 at 23:59| Comment(0) | 日記

2017年03月16日

歌う「魔王」、語る「魔王」

 
 
"ドイツリートで歌う   義太夫で語る「魔王」"
を聴く。
(15日、渋谷にて)
 
出演は河野克典さん、豊竹英太夫さん他。
ステージにはグランドピアノと緋色の演台が並ぶ。
滅多に見られない組み合わせ。
 
 
前半はまず、河野さんの独唱による日本歌曲のアンソロジーから。
あたかも字幕を見ているかのように、言葉のひとつひとつががクリアに耳に届く美しい歌唱。
なかでも、今回初めて聴いた『鴉』(信時潔/清水重道)、『つくだ煮の小魚』(中田喜直/井伏鱒二) の2曲が楽しめた。
 
続いて豊竹英太夫さんによる浄瑠璃『艶容女舞衣 (あですがたおんなまいぎぬ)』〜酒屋の段のサワリが語られる。
義太夫節を生で体験するのはほとんど初めてだったのだが、僕が勝手に抱いていたイメージとは異なり、力強さと繊細さとを兼ね備えた語りであった。
 
 
いよいよプログラム後半。
この日のメインである2つの『魔王』の歌い比べだ。
はじめに河野さんの歌うシューベルト。
声の色、顔の表情を駆使して四役 (語り手・父親・息子・魔王) を描き分ける圧巻の演奏...ライヴだからこそ味わえる醍醐味。
 
続いて、ゲーテの原詩を河野さんが訳したものをベースとして英太夫さんが編作されたという『義太夫版・魔王』。
...これはほんとうに聴いてよかった!
 
「父上 聞こえませぬか
  鬼がすぐそこに」
「あれは 樹木のざわめき
  木立の囀り 案ずることはない」
「かわいい子よ 一緒にくるのだ
  麗しい娘やともたちが大勢で待っている」
  etc.
 
歌唱とは異なり純粋に「語りの芸術」である義太夫では、声色の使い分けにおいて制約が圧倒的に少ない。
シンプルに、そしてときに打楽器的なインパクトをもって語りを支える太棹 (三味線) の存在感も絶大。
ひとつの試みとして実に素晴らしい「魔王」。
 
新鮮な驚きと感動の余韻の残るなか、河野さんがふたたび登場。
最後にシューベルト、シューマン、ヴォルフによる珠玉のリートを聴かせてくださった。
 
 
歌うということ、そして語るということについて考え、味わうことのできたゴージャスなひとときであった。
 
 
posted by 小澤和也 at 01:06| Comment(0) | 日記

2017年03月12日

夕暮れの鎌倉

 
湘南アマデウス合奏団とのプローべへ。
「エロイカ・シンフォニー」とじっくり向き合う。
 
ふだんは市の中心に近いところで練習するのだが、今日の稽古場はいつもより海岸寄りだったので、ふと思い立って遠回りして帰ることに。
 
 
鵠沼駅から江ノ電に乗る。
高校生の頃以来か...
懐かしさを通り越して新鮮。
 
 
二の鳥居と段葛。
今日は日中、鶴岡八幡宮で東日本大震災追悼・復興祈願祭が執り行われていた。
時すでに夕暮れ、せめてその余韻だけでも味わおうと思い、舞殿まで来てみると...
 
 
周囲には篝火が焚かれ、幻想的な光景が。
そこは一日に一組のみ、日の入りの時刻に行われる結婚式の舞台となっていた。
(『幸あかり挙式』 というのだそうだ)
 
この日を選ばれたご夫妻に幸多かれ。
 
 
帰宅して、先日頂戴した特別祈願ローソクを灯し、改めて6年前を思う。
 
 
 
 
 
 
 
 
posted by 小澤和也 at 00:00| Comment(0) | 日記

2017年03月02日

完売御礼

 
 
立川市民オペラ公演2017
ビゼー『カルメン』、
おかげさまで全席完売となりました。
ありがとうございます。
 
 
演出・直井先生、古谷マエストロ、
そしてキャストの皆さんと。
 
 
公演まであと二週間あまり。
合唱団の歌と演技にもいよいよ磨きがかかってきました。
どうぞご期待ください。
 
 
 
posted by 小澤和也 at 09:29| Comment(0) | 日記