いつものブックカフェで素敵なポストカードを見つけた。 国立天文台三鷹「登録有形文化財」を描いた10枚セット。 イラストは桑江美実さん。 バラで数枚ディスプレイされているのを偶然手に取ったのが出会いのきっかけ。 (最初はこれらが天文台関連のイラストであることすら分からなかったのだが) やわらかな線と優しい色づかい。 同時に、絵に添えられた (むしろ絵と "一体となった" と言うべきか) ローマ字の表記が目を引いた。 Gautier Shigokanshitsu ゴーチェは良いとして。 シゴ...カン...シツ...これって何? カードの裏面を見ると『ゴーチェ子午環室』と...納得! こうなると他のカードも見たくなるではないか。 Dai sekidou gishitsu =『大赤道儀室』 そのほか Taiyou bunko shashin gishitsu =『太陽分光写真儀室』 Gautier shigokan dai-ichi shigosen hyoushitsu =『ゴーチェ子午環第一子午線儀室』etc. 天文学用語の知識が全くない僕にとっては実に新鮮な "ことばのひびき" であった。 書棚の奥に10枚セットが置かれていたので、迷わず購入と相成った次第。 飾るのも、使うのも楽しみである。 |
2017年09月29日
天文台のポストカード
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2017年09月19日
演奏会のごあんない
これから出演するイベントのお知らせです。 §第38回 江戸川区合唱祭 (合唱団あしべ) 日時…2017年10月22日(日) 午後開演 会場…タワーホール船堀 出演…合唱団あしべ、小澤和也(指揮)、平岡祐子(ピアノ) あしべ恒例の秋の本番、合唱祭。 しばらくぶりに『落葉松』を手掛けたいなと、春先からずっと思っていた。 そんな折、作曲者ご自身によって二部合唱版として書き下ろされた曲集が出ていることを知り、これ幸いとばかりに楽譜を入手。 『落葉松』はあしべのメンバーにとっても馴染みの曲である。 前回取り上げた当時のことなどを思い出し、あれこれ語り合いながら楽しく練習を進めていた。 それだけに小林秀雄さんの訃報を知った時には、驚きそして哀しみとともに何とも表現し難い "巡り合わせ" のようなものを感じたのだった。 木下牧子さんの『誰かがちいさなベルをおす』はピアノの平岡先生から「こんな素敵な曲がありますよ」と教えていただいた作品。 「女声・同声合唱による10のメルヘン 愛する歌」に収められている。 子ども向けの童話や絵本が我々大人の心にもすっと響き渡る瞬間があるように、この曲も一見あどけない表情の中に淡い陰翳を持っているような、そんな気がするのだ。 毎年、区内の数多くの合唱団が素敵な歌声を披露される合唱祭。 ご興味がおありでしたらぜひお出かけください。 |
posted by 小澤和也 at 23:50| Comment(0)
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2017年09月15日
珈琲な昼下がり
行きつけのブックカフェのご主人Tさんのご厚意により、仕入れに同行する形でとある自家焙煎珈琲豆のお店を訪れた。 迎えてくださったのは店主のSさん。 こじんまりとした店内に大きな焙煎機と木のテーブル、そしてこだわりの豆がずらりと並んだ棚が。 さっそく試飲をさせていただく。 これほどに甘みを感じるブラジルは初めてだ。 「フィルタの紙質で味は変わります」 (Sさん談) あらゆる所作にSさんの珈琲への深い愛情がひしひしと感じられる。 美味しく淹れるための技術やコツを惜しげもなくあれこれ伝授してくださるSさん。 三人のお喋りは珈琲の話からいつしか音楽談義へと… 緩やかな時間が流れてゆく。 BGMはバッハのオルガン曲。 コロンビアや僕の好きなマンデリンも良かったのだけれど、一口めのインパクトが忘れられず、今回はブラジルを購入。 あのときの味を自分でも出せるようになりたいものだ。 |
posted by 小澤和也 at 23:13| Comment(0)
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2017年09月10日
「蜘蛛の糸」、そして生キノマキ
「魅惑の室内楽 Vol.4」を聴く。 (5日、東京建物八重洲ホール) ピアニスト・平野裕樹子さんの主宰によるコンサートシリーズも4回目。 この日のプログラムは僕の好きなシューベルト、シューマンそして木下牧子作品ということで大いに期待して出かけたのだった。 はじめに木下牧子の歌曲を3曲。 『無駄を削ぎ落とし、厳選されたシンプルな音使い』とプログラムノートにあるように、各々の詩の持っている "大きさ" と音楽のそれとがぴたりと合っている、そんな心地良さを感じることができた。 ソプラノ針生美智子さんの優しい言葉の扱いとしっとりとした声に魅了される。 続いてシューマン/アダージョとアレグロ op.70が演奏された。 オリジナルはホルンとピアノのための二重奏曲。 僕は他にチェロ&pf、オーボエ&pfのアンサンブルで聴いたことがあったのだが、今回のクラリネット&pfという組み合わせは初めてである。 人見剛さんのクラリネットは実に表情豊か、平野さんとの呼吸も見事で、シューマン独特の揺蕩うような楽想をたのしんだ。 その一方で、基本的にはヴィヴラートを用いないこの楽器のハンディキャップを感じざるを得ない瞬間があったことも否めない。 前半のラストはシューベルト/岩上の羊飼い D965。 まさにこのコンサートのタイトル「魅惑の室内楽」を象徴するようなインティメイトな演奏であった。 ソプラノとクラリネットに寄り添いつつ全体の流れを統べていた平野さんのピアノが印象的。 プログラム後半は最も楽しみにしていた木下牧子/音楽物語「蜘蛛の糸」。 器楽の前奏とともにクラスターチャイムを携えてゆっくりと入場する針生さんの姿が見えた瞬間から、聴衆はあっという間に芥川龍之介の世界へ、極楽と地獄との隣り合う異次元の空間へ誘われる。 ソプラノは歌と朗読を兼ねる大活躍。 針生さんの美しい声が天上の静謐な空気を余すところなく表現し、クラリネットとピアノは蓮の花の白や血の海の深紅、蜘蛛の糸の銀色を巧みに描く。 素晴らしい作品…これはぜひまた聴きたい。 演奏が終わって気づいた。 客席やや後ろ寄り、僕のすぐ斜め前に木下牧子さんが座っていらしたのだった。 (こんな書き方は気恥かしいのだが) 初めての "生キノマキ" にひとり静かに興奮してしまったことをここに告白しておく。 平野さん、素敵な演奏会をありがとうございました。 |
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2017年09月05日
恒例の専フィル夏合宿
専修大学フィルの合宿へ。 (9/1〜2、河口湖) 新宿駅南口のバスターミナルに早く着いたので、ブルーボトルコーヒーへ立ち寄る。 この店の "見せる" 演出が好きだ。 今年も「ひびき」で合奏。 曲目は ヴァーグナー/『ニュルンベルクのマイスタージンガー』第1幕前奏曲 ドヴォルザーク/チェコ組曲 ドヴォルザーク/交響曲第9番『新世界より』 短い時間でできることは限られている。 今回も「音色」により明確な意識をもつことを求め、そして "合奏の前段階 (自主練、パート練 etc.) をいかに充実させるか" を伝えることを心がけた。 プローベ終了後は恒例のアンサンブル大会。 チャレンジ精神に大拍手。 (ハダット/組曲) 弦楽合奏、今回は弓不使用。 (アンダーソン/Plink, Plank, Plunk) 専フィルのみなさん、お疲れさまでした! |
posted by 小澤和也 at 00:40| Comment(0)
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