2018年10月24日

演奏会のお知らせ

 
これから出演予定のコンサートのご案内です。
 
 
§立川市民オペラ公演2019
§ヨハン・シュトラウスU世作曲 喜歌劇「こうもり」
(全3幕・字幕付き原語上演・日本語台詞)
 
2017年3月16日(土) 17:30開演 /17日(日) 14:00開演
たましんRISURUホール (立川市市民会館) 大ホール
 
総監督:砂川稔
演出:直井研二
指揮:古谷誠一
管弦楽:TAMA21交響楽団
合唱:立川市民オペラ合唱団
副指揮:小澤和也 他
 
キャスト (16日/17日)
アイゼンシュタイン 大澤一彰/青蜻f晴
ロザリンデ      小川里美/鳥海仁子
フランク       照屋博史/大川 博
オルロフスキー    岡村彬子/鳥木弥生 
アルフレード     金山京介/吉田 連
アデーレ              栗林瑛利子/佐々木麻子
ファルケ       田智士/大槻聡之介
ブリント       持齋寛匡(両日)
イーダ        今野絵理香(両日)
フロッシュ           松山いくお(両日)
 
 
チケット情報など、追ってお知らせいたします。
みなさま、どうぞおはこびくださいませ。
 
 
(プローべ終了後、合唱団の皆さんと)
 
posted by 小澤和也 at 08:20| Comment(0) | 演奏会情報

2018年10月23日

ご来場御礼

 
 
湘南アマデウス合唱団・合奏団
第20回定期演奏会
大勢のお客様におはこびいただき無事終演。
(10月20日、藤沢市民会館大ホール)
 
2014年の「ハフナーセレナード」以来、4年ぶりの客演であった。
僕が担当した前半のプログラムは
ベートーヴェン/劇音楽『エグモント』序曲
ハイドン/交響曲第82番『熊』
という名曲中の名曲。
特にエグモントは僕にとって特別な作品である。
その名称のとおりにモーツァルト (そしてほぼ同世代のハイドン) の音楽を得意とするアマデウス合奏団の皆さんに、今回はぜひ「ベートーヴェンの響き」を究めてほしい、その一念でプローべを重ねてきた。
そしてその結果は...
客観的評価はもちろん演奏を聴いてくださった方々に委ねるしかないのだけれど、僕は今回の演奏に充分な手応えを感じることができた。
特に内声部 (2ndヴァイオリンとヴィオラ、管楽器だとクラリネットやファゴット、ホルンetc.) はこの5ヶ月でいっそうの飛躍を遂げたと思う。
 
 
 
ハイドン#82ではまず楽器の扱いで大いに悩んだ。
ティンパニと対になる金管楽器のパートについて、作曲家は総譜に「2本のホルン “または” トランペット」と記しているのだ。
(厳密には楽章毎にもう少し細かな指示がなされている)
しかもその音域は、ホルンにしか出せない低音域からトランペットにより相応しい高音域までが求められている。
熟考の末、今回の演奏ではホルン&トランペットを各2本用い、場面に応じ適宜どちらかを省くというスタイルとした。
(その取捨選択には当然ながら私意が入り込んでいる...天国のハイドンがそれを赦してくださることをひたすら願うばかりだ)
 
 
(合奏団リハーサル直前の一コマ)
 
ユーモアと機智に溢れたハイドン中期のこの傑作に対し、アマデウスの皆さんは柔軟かつ真摯に向きあっていらした。
縦横無尽に翔けるヴァイオリン、『熊』のニックネームの由来にも繋がる一見シンプルだが表情豊かな音を奏でる低弦、しばしばsoloisticに浮かび上がる木管群などが絡み合い、実に様々な表情を見せてくださったのだ。
 
2曲とも、技術的には完全とは言えないながらも積極的な表現意欲に満ちた佳い演奏だったと思う。
合奏団はこのあと合唱団とモーツァルト『戴冠ミサ』他を共演 (指揮は合唱団の堀部隆二氏)、文字通り八面六臂の大活躍であった。
合奏団・合唱団の皆さん、お疲れさまでした。
 
(『戴冠ミサ』リハーサル風景)
 
 
そして、ご来場くださいました皆さまに心より御礼申し上げます。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
posted by 小澤和也 at 17:14| Comment(0) | 日記

2018年10月19日

ブロムシュテットさんのブルックナー

 
NHK交響楽団 
第1894回定期演奏会を聴く。
(14日、NHKホール)
 
 
この日を待っていた。
ブロムシュテットさんのブルックナー。
ぜひ5番か9番を!とずっと願っていたのだ。
 
N響との共演でたしか「ロマンティシェ」を以前聴いているはず、と思い調べてみると...
2008年1月の第1610回定期だった。
 
あれからもう10年になるのか。
光陰に関守なし。
 
その際ブルックナーに先立って演奏されたのが、なんと今回と同じモーツァルト「プラハ」交響曲!
ブロムシュテットさんにとってよほどお気に入りの曲なのだろう。
 
 
「プラハ」交響曲の冒頭はニ長調の堂々たるユニゾン(斉奏)。
4小節目ではじめて和音(Fis→h)が奏されるのだが、その柔らかなサウンドに思わず息を飲む。
マエストロはきっと響きの美しさにこだわり抜いたに違いないし、オーケストラもそれに懸命に応えていたのは明らかである。
 
 
N響の弦および木管セクションの素晴らしさは言うまでもないが、僕がこの演奏でもっとも感服したのは金管、ことにトランペットの鋭敏なバランス感覚。
あるときはティンパニとともに軽快な打ち込みを見せ、またあるときは木管&ホルンと完全に融け合った天上の声となって鳴りわたるのだ。
 
第2楽章アンダンテでは響きの透明度がいっそう増し、あたかも最晩年の作品(例えば最後のピアノ協奏曲K.595)の如く、目にいっぱい涙を湛えつつ静かに微笑んでいるモーツァルトの顔が浮かんでくるようであった。
第3楽章はふたたび幸福感溢れるフィナーレ。
ブロムシュテットさんは全曲を通してすべてのリピートを実行したが、一瞬の弛緩もない鮮やかな演奏だった。
 
 
そしていよいよブルックナーである。
第1楽章の序奏〜第1主題部は僕の想像どおり、バランスと造形感覚に意を用いたストイックな解釈。
19小節目〜のホルンのファンファーレ、金属的な強い響きでありながら暗く引き締まったやや硬質なサウンドだったのが印象的だった。
 
第2主題部および第3主題部では一転してカンタービレな気分が全体を支配する。
この部分にこれほどの明るさ、あたたかさを感じたのは初めてかもしれない。
客席からはもちろん分からなかったが、ブロムシュテットさんのあの微笑みが響きの中から見えてくるようであった。
Langsamer(よりゆっくりと)、4/4拍子の第2主題部とModerato、2/2拍子の第3主題部とのテンポ設定のコントラストも見事。
 
展開部以降においても、ブルックナー特有の、楽想ごとにフェルマータやゲネラルパウゼ(総休止)で流れを区切るいわゆる「ブロック構造」が頻出するのだが、マエストロは各主題およびモティーフの性格の対比を明確に描き分けており、それが結果的に強い説得力を帯びていた。
 
第2楽章スケルツォ。
僕がこの日もっとも注目していたポイントのひとつがこの楽章の中間部(Schnell(速く)と指示されている)、その第2の楽想(練習記号B〜)をブロムシュテットさんがどのように扱うか、であった。
 
 
この部分、レコードでも実演でもなぜかゆっくりと演奏されることが多く、ずっと不思議に思っていたのだ。
そしてこの日の演奏はー
2連符をたっぷりと歌う(=若干緩む)ヴァイオリンに対し、ブロムシュテットさんが巧みにテンポを引き締める、といった印象であった。
リハーサルではどのようなやり取りがあったのだろう。
 
第3楽章は「結果として」ブルックナーが完成させた最後の楽章となった。
近年では、遺されたスケッチをもとに終楽章の復元が試みられ録音や実演もなされているが、伝統的にはこのアダージョで全曲が結ばれるような演奏スタイルとなることが多い。
 
ブロムシュテットさんの指揮ぶり、(あくまで個人的な感想であるが)これまでの2つの楽章に比べ「思い入れ」の濃度が圧倒的に高かったように感じられてならない。
もちろん我を忘れるような、ましてや楽曲のフォルムを崩すような解釈ではないが、非常に繊細な次元において「何かが籠められていた」ように見えたのだ。
それが何なのかはわからない...
もしかしたら、以前TV番組のインタビューで仰っていた
『長年指揮を続けていて、(曲の解釈において)少し“自由になりました”』
という言葉と繋がりがあるかも知れない。
 
全曲の結尾、ブルックナーの書いた極限まで澄み切った響きに「彼岸」をみるような境地の演奏の多い中で、ブロムシュテットさんは実にさりげなく最後の十数小節を進めてゆく。
「これで終わりなのではない...ブルックナーの頭の中には“この続き”があったのだよ...私たちはそれを聴けないけれど、ね」
と優しく僕らに語りかけるように。
posted by 小澤和也 at 11:55| Comment(0) | 日記

2018年10月09日

江戸川区合唱祭

 
第40回 江戸川区合唱祭に参加。
(10月7日、船堀タワーホール)
 
合唱団あしべの今回の曲目は
§ 瀧廉太郎/箱根八里
§ 佐藤眞/なぎさ歩めば
§ 久石譲/坂の上の雲 Stand Alone
 
昨年の春、江戸川区の野外イベントで演奏した “Stand Alone”。
メンバーの皆さんがとても気に入ってくださり (もちろん僕も)、「今度はホールでも歌いたい」という多くの声を受け、これを中心とした選曲をすることに。
“なぎさ〜” は、三部合唱にも挑戦し続けたいという僕のわがまま(?)で、ずっと以前に演奏会で全曲を歌ったことのある組曲よりセレクトした。
そして “箱根八里” はピアノ・平岡祐子先生からのご提案。
「テンポがよくて勢いがあって長くない歌...これ、どうでしょう?」
偶然にも3曲すべて「旅」をイメージさせる作品に!
なかなか悪くない組み合わせだったなと密かに自画自賛している。
 
 
今回はなんと出演順が1番目に!
不思議な緊張感がメンバーの中に走ったか、やや硬い表情の歌い出しだったが、お気に入りの “Stand Alone”が始まる頃には伸びのある声がホールを満たしていた。
 
40回の記念ということで、合唱祭終演後にレセプションが催された。
そして...
第1回から参加している合唱団あしべ (ほか2団体) が合唱連盟より表彰される。
 
 
あしべの皆さん、今回もお疲れさまでした。
これからもすてきな歌を楽しくうたっていきましょう!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
posted by 小澤和也 at 13:31| Comment(0) | 日記

2018年10月02日

もうすぐ合唱祭

 
江戸川区の合唱祭に
今年も「合唱団あしべ」と出演します。
 
ことしは第40回の記念ということで、通常より規模の大きい全体合唱や、特別参加の団体をお招きするなど、いっそうスケールアップしての開催となります。
もちろん、あしべの皆さんも気合いが入っています。
 
今回、合唱団あしべはなんと出演順 “第1番”!
『箱根八里』『なぎさ歩めば』『Stand Alone』を歌います。
(3曲とも「旅」がテーマとなったのはまさかの偶然!)
 
お近くにお住いのみなさま (そうでないみなさまも)、どうぞお気軽にお運びください。
【あしべの出演は13:15頃です!】
 
 
§第40回記念 江戸川区合唱祭
2018年10月7日 (日)
13:00開演 (12:30開場)
タワーホール船堀 大ホール
(都営新宿線 船堀駅下車すぐ)
入場無料
 
 
 
 
 
posted by 小澤和也 at 22:42| Comment(0) | 演奏会情報