きょうはフランデレンの作曲家ペーテル・ブノワの誕生日。 (1834/08/17-1901/03/08) 世代としてはブラームス (1833-97) とほぼ同じ、ベルギー生まれということではセザール・フランク (1822-90) と同郷。 その後半生をアントウェルペンでの音楽教育に捧げたため、作曲家としてはほとんど忘れられている...母国ベルギーにおいてですら。 ブノワは生涯のうちに幾度となく作風を変え、最終的には啓蒙的・国民主義的なスタイルとなった。 それゆえ、純粋な芸術性や普遍性に乏しいという印象がどうしても拭えない。 しかし、そこへ至る以前、特に30歳代初め頃までに書かれた作品はもっと知られてよいと思うのだ。 特に1858-63年作曲の『宗教曲四部作』は素晴らしいツィクルスである。 これまで、市販されている音源は非常に少なく、僕の把握している限り第2曲「盛儀ミサ」および第4曲「レクイエム」が各1種類あるだけであった。 『盛儀ミサ』 ラハバリ指揮 BRTNフィル&合唱団 『レクイエム』 ルールストレーテ指揮 コルトレイク室内管&合唱団 (LP) そこへ今年、画期的なディスクがリリースされた。 『宗教曲四部作・全4曲』 デ・ワールト、ブラビンス&デ・フリーント指揮 アントワープ響、オクトパス交響合唱団他 (2013-17年 コンサートライヴ) Royal Flemish Philharmonic (アントワープ響の旧名称) レーベルの自主制作盤。 第1曲『クリスマス』および第3曲『テ・デウム』に関してはおそらく初音源だ。 これを機に、多くの人々の耳に届いてほしいと願うばかりである。 Gefeliciteerd met je verjaardag, Peter! |
2019年08月17日
ペーテル・ブノワの誕生日に
posted by 小澤和也 at 23:54| Comment(0)
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