2020年04月29日

フレスコバルディ 「音楽の精華」

 
 
 
 
ここ数週間、“心を震わせられる音楽” がちょっとだけしんどいときがある。
疲れているのかな...と自分でも思う。
 
そんな弱った心にそっと沁みてゆく音楽、ただひたすら身を委ねるようにじっと耳を傾けていられる音楽がフレスコバルディの「フィオーリ・ムジカーリ」だ。
 
 
“Fiori Musicali”、直訳すると「音楽の花々」。
一般には「音楽の花束」「音楽の精華」などと呼ばれている。
フレスコバルディ Girolamo Frescobaldi (1583-1643) は初期バロック期を代表する作曲家。
ローマやフィレンツェでオルガニストを務め、鍵盤楽器のための作品を多数遺した。
 
 
その代表作「フィオーリ・ムジカーリ」(1635年) は各種ミサにおいて用いられるオルガン曲の集成。
「主日のミサ」「使徒のミサ」「聖母のミサ」の三部からなり、それぞれに
・ミサ開始前のトッカータ
・キリエ&クリステ (6-12曲)
・使徒書簡朗読後のカンツォーナ
・使徒信経後のリチェルカーレ
・聖体奉挙のためのトッカータ
・聖体拝領後のカンツォーナ
など、典礼に即した楽曲が含まれている。
キリエ&クリステはいずれも40秒〜1分半程度と短く、リチェルカーレやカンツォーナも長くて4分くらいの小品だ。
 
[主日のミサ〜キリエ より]
 
 
厳粛に、そして豊かに流れる旋律線。
精緻をきわめたポリフォニーの綾。
(かの大バッハもこの曲の写譜を手元に置いていたとのこと)
半音階的進行や不協和音を巧みに用いた清新な和声感覚。
〜まさに音楽の花であり珠玉であり粋である。
 
 
僕が愛聴しているのは、YouTubeでアップされているSimone Ghellerによるオルガン独奏。
 
主日のミサ:
 
使徒のミサ:
 
聖母のミサ:
 
爽やかな朝に、また静かな夜に、
フレスコバルディの音楽は心の平安をもたらしてくれる。
 
 
 
 
 
posted by 小澤和也 at 16:54| Comment(0) | 日記