謹賀新年
皆さまのご健康とご多幸を お祈り申し上げます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
快晴の元旦。 地元の神社へ初詣。 コロナ禍の終息を祈願し、自身のいっそうの精進を誓う。 帰宅後は届いた賀状に目を通し何通かに返信をしたため、それからベートーヴェン/弦楽四重奏曲のアナリーゼを。 ゆったりとした年の初めとなった。 そして夜7時。 いつもの年のようにTVをつける。 今回のウィーンフィル/ニューイヤーコンサートは客席に聴衆を入れない形での開催である、と情報としては聞いていた。 ホール内の全景が映し出される。 言葉にならない思いが不意にこみ上げる。 (これは...瞼に焼き付けておくべき光景であるな) 無観客ゆえにホールの響きが一段と美しいのがなんともまた哀しかった。 ...などと思いを巡らせているうち、第1部はあっという間に終演。 そしてムジークフェラインの客席にセットされたというたくさんのスピーカーから発せられるリモートの温かい拍手が心に沁みる。 詩人と農夫序曲、春の声、クラップフェンの森で、皇帝円舞曲...
第2部の選曲は王道中の王道! 僕の大好きな作品ばかりだ。 予定の全プログラムの演奏が終わる。 ふたたび湧き上がる拍手、そして画面が切り替わった。 音楽は世界を結ぶ。 例年のようにアンコール、美しく青きドナウと続き、締めはやはりラデツキー行進曲。 〜そう、手拍子のないラデツキー行進曲だ。 いま我々は尋常でない場面に立ち会っているのだ、と改めて実感。 次回こそはきっと... Danke schön, Wiener Philharmoniker! Grazie mille, Maestro Muti! 本年も「音楽ノート」をどうぞよろしくお願いいたします。 令和3年 元日 小澤和也 |
2021年01月01日
元日に思う
posted by 小澤和也 at 23:28| Comment(0)
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