10〜20代の頃は熱心な「レコ芸」ファンでした。 初めて本誌を手に取ったのは中二の秋。(表紙が厳しい面持ちの巨匠カール・ベームだった) クラシックを聴き始めたばかりの“ブラバン少年K”には著名アーティストの居並ぶ新譜月評が、さらには往年の名演奏家の歴史的遺産を回顧する特集記事の数々が ”古典に触れそこから学ぶ“ うえでの良き指針となりました。 某有名評論家氏からの影響で「ベートーヴェンの交響曲はやっぱり奇数番がフルトヴェングラー、偶数番がワルターだよね」などと当時から生意気な口を叩いておりました。 そののち、音楽を “我が道” と定めたことをきっかけに「レコ芸」購読を敢えて封印しました...一つの ”けじめ“ だと当時の私は考えたのだと思います。 あれからさらに四半世紀が経ちました。昨年の「レコ芸」誌休刊の報は(薄々予感していたこととはいえ)やはりショックでした。久しく離れてはいましたが紛れもなくかつての自分の ”居場所“ のようなものでしたから。 そこへ立ち上がったクラウドファンディングの話題!微力ながら私も参加しました。 そしてきょう、この日。 デジタル端末の操作も覚束なく配信での音楽を未だ聴いたこともない私ですが、“ついて行ける” 範囲で永く愛読者でいようと思います。 「レコ芸ONLINE」のますますのご発展を願ってやみません。 |
2024年10月03日
「レコード芸術」雑感、レコ芸ONLINE創刊に寄せて
posted by 小澤和也 at 21:56| Comment(0)
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