2015年08月17日

ペーテル・ブノワ生誕181年

 
 
今日8月17日は我がペーテル・ブノワの181回目の誕生日である。
 
 
ペーテル・ブノワ(1834-1901)はベルギー、フランデレン地方に生まれた作曲家・指揮者。
その後半生をアントウェルペンでの音楽教育に捧げたため、作曲家としてはほとんど知られていない。
母国ベルギーにおいてですら、彼の作品が取り上げられる機会はそう多くないようだ。
 
ブノワは生涯のうちに幾度となく作風を変え、最後は多分に啓蒙的・国民主義的なスタイルとなった。
(それゆえ、純粋な芸術性や普遍性に乏しいという印象が拭えない)
しかし、そこへ至る以前、特に30歳代初め頃までに書かれた作品はもっと知られてよいと思うのだ。
『宗教曲四部作』(クリスマスカンタータ、荘厳ミサ曲、テ・デウム&レクイエム)、『フルートと管弦楽のための交響詩』、『ピアノと管弦楽のための交響詩』など。
 
レクイエムの総譜。
 
僕がブノワに興味を持つきっかけとなったのが、前記『四部作』中の "Hoogmis"(荘厳ミサ)との出会いである。素朴ながら美しい旋律線と、しばしば現れる絶妙な転調に惹かれた。最大の特徴が大小二群の混声合唱による立体的な響きの造形感。
 
市販されている(おそらくは)唯一の音盤。
(A.ラハバリ指揮 BRTNフィル&合唱団)
 
 
ペーテル・ブノワ研究とその作品演奏、僕のライフワークである。
posted by 小澤和也 at 20:26| Comment(0) | 日記
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