2016年02月20日

【音楽雑記帳】「中期」のシューベルト

 
最近ちょっと興味があって「中期のシューベルト」について調べている。
1819-23年頃の作品がそれに当てはまるだろうか。
 
ロマン的色彩を施されつつも古典派様式に倣った前期に対し、底知れぬ深さ・大きさ・崇高さを帯びてくる後期の作風。
その変化点を感じてみたいのだ。
 
この時期の主な作品(敢えて歌曲を除く)を挙げてみる。
(なお年代の区切りは大まかなものである)
 
[1819年]
ジングシュピール『双子の兄弟』
序曲 ホ短調
ピアノソナタ嬰ハ短調(未完)
ピアノソナタイ長調
ピアノ五重奏曲『ます』
 
[1820年]
オラトリオ『ラザロ』(未完)
交響曲ニ長調(未完)
メロドラマ『魔法の竪琴』
弦楽四重奏曲ハ短調断章(未完)
 
[1821年]
交響曲ホ長調(未完)
 
[1822年]
歌劇『アルフォンソとエストレッラ』
ミサ曲変イ長調(1819年着手)
交響曲ロ短調(未完)
さすらい人幻想曲
 
[1823年]
ピアノソナタホ短調(未完)
ピアノソナタイ短調
ジングシュピール『家庭の騒動』
12のドイツ舞曲集
歌劇『リューディガー』(未完)
歌劇『フィエラブラス』
劇音楽『ロザムンデ』
 
一瞥して、未完の作品が多いことに気づく。
(いわゆる『未完成交響曲』もここに含まれている)
このことが何かを意味するのか...
 
これらの作品に触れつつ、『グレートヒェン』や『魔王』の作曲家がどのようにして『冬の旅』『即興曲』『グレイト』の境地にたどり着いたのかを知ることができたらと思う。
 
 
 
 
 
posted by 小澤和也 at 23:57| Comment(0) | 音楽雑記帳
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