茂木健一郎さんの講演会へ。 (10/28、日比谷図書文化館大ホール) タイトルは 「ワーグナーとニーチェを語る〜感動と癒しのメカニズム〜」。 『私の精神形成上における二人の恩人』(D. F=ディースカウ著「ワーグナーとニーチェ」(ちくま学芸文庫) 巻末の解説より) と公言する茂木さんがこの二大巨匠についてどんなお話をなさるのか、始まる前から興味津々。 また一方で、茂木さんのお喋りがどう脱線してどう戻ってくるか (或いは戻ってこないか) も、僕の密かな楽しみだった。 果たして、講演は強烈な刺戟と「目からウロコ」に溢れた楽しいものであった。 それはあたかも、「即興をひたすら仕掛けてくるヴァイオリン・ソロ (独奏者はもちろん茂木さん) に必死につけていくオーケストラを僕が指揮している」ような気分にさせてくれた。 お話の内容をここにつらつらと書いても面白くないので (講演の録音を茂木さんご自身がYouTubeにあげていらっしゃるようでもあるし)、代わりに僕が講演を聞きながら取ったメモ書きを残しておこうと思う。 (それだってちっとも面白くない!というツッコミはひとまず措いて) vrijdag 28. october 日比谷オペラ塾 Fenice劇場友の会 茂木健一郎氏 ジークフリート第3幕、もっともニーチェ的な音楽 『悲劇の誕生』を書いちゃったニーチェ ルサンチマン キリスト教の本質 古代ギリシア/ワーグナーの楽劇 J. ジョイス 永劫回帰 運命愛 自分の「らしさ」を捨てられる人=天才 日の丸盆 ビートルズ、お墨付き、マイスタージンガーのヴァルターの歌 岸見一郎 アドラー心理学 大英博物館 ケンタウロス像 古代ギリシアの精神を現代に復活させようとしたのがニーチェとワーグナー ヴァルキューレ第3幕、魔の炎 ばらの騎士、三重唱 (メモ書きここまで) きっと茂木さんご自身、言葉にするよりも圧倒的に速いペースで矢継ぎ早にいろいろな物事が頭に浮かんでいるのだろうなと感じた。 あのモーツァルトの「音符を書き留めるペンの動きが、よどみなく浮かぶ楽想の速さに追いつかない」という有名な逸話のように... |
2016年11月01日
(ワーグナー × ニーチェ) ÷ 茂木健一郎
posted by 小澤和也 at 15:17| Comment(0)
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