2018年01月23日

ハイドン交響曲考

 
『椿姫』と『ラ・ボエーム』。
1月はこれら二つの稽古であっという間に過ぎ去ろうとしている。
(“音楽ノート” もなかなか更新できず...)
大好きな作品、そして素晴らしいマエストロや仕事仲間にも恵まれ慌ただしくも充実した日々。
それでもやはり、オペラばかりでは脳味噌が疲れてくるものだ。
そんな僕の頭の中のコリをほぐし、心のバランスを保ってくれていたのが、折にふれ少しずつ読み聴きしているハイドンの交響曲...なかでも所謂「シュトルム・ウント・ドランク (疾風怒濤) 期」と呼ばれる期間に書かれた作品たちである。
 
 
1766年、前任者ウェルナーの死去によりハイドンは当時仕えていたエステルハージ家の楽長に昇進する。
またこの年、当主ニコラウス侯の命による新しい宮殿 “エステルハーザ” の主要部分が完成、新楽長はこれまでの器楽曲中心の創作活動に加え、教会音楽や劇作品においても重責を担うこととなった。
このような環境の変化の中で、以降数年間にわたり (概ね1773年頃まで) ハイドンの交響曲創作は最初の充実期を迎える。
 
§1767年
第38番ハ長調、第35番変ロ長調、第58番ヘ長調
§1768年
第26番ニ短調『ラメンタツィオーネ』、第41番、第59番イ長調『火事』、第49番へ短調『受難』
§1769年
第48番ハ長調『マリア・テレジア』、第65番イ長調
§1771年
第43番変ホ長調『メルクール』、第44番ホ短調『哀しみ』、第42番ニ長調、第52番ハ短調
§1772年
第45番嬰へ短調『告別』、第46番ロ長調、第47番ト長調
§1773年
第51番変ロ長調、第50番ハ長調、第64番イ長調『テンポラ・ムタントゥール』
 
(上記作曲年代および表記順序はあくまで僕の個人的な分類・参考データです)
 
対位法を多用し宗教的な色合いを強く帯びた作品 (26, 49)、調性の幅を広げる試み (45, 46, 49) などを通じ、より強い感情表現を目指したハイドン。
年代を追って聴くことにより、充実の度合いが増してゆく様が手に取るように感じられる...特に1771〜72年頃の作品は実に素晴らしい。
 
これらの中では (ニックネームの効果もあってか)『告別』『哀しみ』の2曲が飛び抜けて有名だが、それ以外にも「第42番」「第52番」「第46番」など、もっと広く親しまれてよい佳品が揃っている。
僕の個人的ファーストチョイスは...「第43番」かな。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
posted by 小澤和也 at 21:34| Comment(0) | 日記
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