2018年01月26日

フルトヴェングラー生誕132年

 
ドイツの指揮者ヴィルヘルム・フルトヴェングラー生誕の日 (1/25) を、自宅でのんびりとディスクを聴きながら祝う。
 
1枚目はコレ。
 
1929-35年に手兵ベルリン・フィルとポリドールに録音したロマン派名曲集。
フィンガル、ロザムンデ、魔弾の射手 etc.
どれもこの名コンビの十八番であったことだろう。
 
今回聴いていて強く感じたのは
「楽曲との (時間的な) 距離の近さ」
である。
このアルバムに収められている作品のうちもっとも古いものが『舞踏への勧誘』(1819年、ピアノ曲として)、次いで1823年に作られた『ロザムンデのための音楽』だ。
したがって、彼らが奏でているのは「たかだか100年ちょっと前の (しかも自国の) 作品」ということになる。
同時代とまでは言えないにしても「当たり前のように抱く親近感」はあっただろうし、それが演奏にも現れているように思えるのだ。
そしてそのことが、これらの録音に “EVERGREEN” な魅力を与えているのだと改めて確信したのである。
 
 
続いて取り出したのがコチラ。
 
1953年録音のシューマン/第4交響曲。
フルトヴェングラーのむせ返るような熱い浪漫的解釈、それに見事に応えるベルリン・フィルの高い機能性と音楽性にはただただ驚嘆するばかり。
最近ではそれを通り越して「打ちのめされたような気分」にさえなる。
この求心力、世界一のオーケストラをここまで「その気にさせる」魅力はいったいどこから来るのだろうか...と思わずにはいられないのだ。
 
楽譜をはじめとした史料研究が進み、あの頃とは明らかに異なる「時代」を生きる我々がフルトヴェングラーの音楽を表層的になぞるのは何の意味もないであろうが、彼が引き出した音響の「向こう側にある何か」に想いを馳せそれを追求する姿勢は (少なくとも僕にとっては) これからもずっと大切にしていきたいものであると気付かされた。
 
蛇足だが、このグランドスラム盤の復刻 (LPから) はほんとうに素晴らしい。
posted by 小澤和也 at 12:57| Comment(0) | 日記
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