今年の4月20日は 僕にとっての記念日である。 10年前のこの日、我がペーテル・ブノワの “Hoogmis” (盛儀のミサ) 日本初演が行われた。 2008年4月20日(日) 長岡市立劇場大ホール テノール:小原啓楼 合唱:長岡市民合唱団、法政大学アカデミーOB合唱団 管弦楽:東京シティフィル 指揮:船橋洋介 僕は合唱団トレーナーおよび副指揮者としてこの公演に携わった。 この作品との出会いが、僕がペーテル・ブノワという作曲家を知るきっかけであった。 以来、彼の生涯そして音楽を究めることが僕にとってのライフワークとなっている。 この”Hoogmis”、本国ベルギー以外ではほとんど知られていない。 そんな ”秘曲“ の楽譜を入手するにあたっては、合唱団メンバーの並々ならぬ努力があった。 ともかくアントウェルペンからスコアが届く。 しかし合唱譜 (ヴォーカルスコア) は無い。 無ければ作るしかない。 「では私が作りましょう」 何かに導かれるように手を挙げた。 気の遠くなるような作業。 だが今となって思えば... なんと楽しく、幸福な時間であったことだろう。 ヤン・デウィルデさん。 ペーテル・ブノワが設立した王立音楽院の音楽資料館長。 (楽譜を探していた合唱団メンバーが最終的にたどり着いたのがヤンさんだった) “Hoogmis” 日本初演にあたって合唱団が彼をアントウェルペンより招聘、リハーサルから公演まで立ち会っていただいたのだった。 ...思い出は尽きない。 ペーテル・ブノワの音楽を 日本にもっと響かせたい! これが僕の、これからの音楽人生における目標である。 |
2018年04月21日
ペーテル・ブノワ『盛儀のミサ』から10年
posted by 小澤和也 at 01:56| Comment(0)
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