2019年01月25日

フルトヴェングラーの誕生日に

 
きょう1月25日はヴィルヘルム・フルトヴェングラー (1886-1954) の誕生日。
最近ディスクを取り出す機会も減っていた...ひょんなことから時間もできたし、久しぶりにいろいろ聴いてみようかな。
 
ということで
気ままなレコードコンサート、開演。
 
 
まずは大好きなシューマン/第4交響曲から。
(ベルリンフィル、1953/5/14、セッション録音)
この演奏を聴くと必ずといっていいほど思い出すのが
『作曲家の仕事が第一次的な創造であるとすれば、演奏家の仕事はいわば追創造であります。あとから創造するーナッハシェップフェンなのです』
という丸山眞男の著作中の言葉だ。
 
第1楽章の序奏部から終楽章コーダまで、全編に渡ってむせ返るような浪漫の香り。
スコアに様々な手を加え、ここまで濃密なシューマンの音世界を描き切ることのできた「時代」というものに対し、半ばジェラシーにも似た羨望を覚える。
(現代においては…ここまでやるにはリスクが少なくないのではないか)
60年以上前のモノラル録音から、オーケストラの無限の色彩が浮かび上がる。
 
 
 
続いてブラームス/第4交響曲を聴く。
世評の高いベルリンフィルとの1948/10/24ライヴ盤で。
あの有名な冒頭h音の神秘的なアウフタクトはやはり美しいと思う...しかしーこれが“ライヴのフルトヴェングラー”の語法なのだがーあっという間に加速減速を繰り返す激動の音楽になってしまうのがちと困りものである。
(個人的には嫌いでは決してない)
もしフルトヴェングラーがこの曲のセッション録音を遺してくれていたら...などと考えてしまう僕は天邪鬼だろうか。
BPhのサウンドは極上、特に第2楽章再現部における弦セクションの濃密なアンサンブルは胸を打つ。
 
 
 
3曲目はフルトヴェングラー/第2交響曲。
1951/11-12月、ベルリンフィルとのセッション録音。
正直なところこれまでしっかりと聴き通したことはほとんどなく、もちろんスコアも所持していない。
今回も「気ままに」いくことに。
 
作風はブルックナー、ブラームス、マーラー等独墺系ロマン派シンフォニストからの影響大。
(シベリウスも含めて良いかも)
形式としては古典的な4楽章形式の中に、ベートーヴェンの「苦悩から勝利へ」というプロットに近いものが描かれている。
これが第二次世界大戦末期〜指揮活動禁止期の彼の脳裡に響いていた音楽だったのだということを思うと...感無量である。
 
 
気分がすっかり重くなってしまった。
モーツァルト/グラン・パルティータを聴きながらお開きとしよう。
1947/11-12月、ウィーンフィルメンバーとのセッション録音。
 
 
 
 
posted by 小澤和也 at 23:59| Comment(0) | 日記
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