![]() 近くカリンニコフの交響曲を数年ぶりに手がけるにあたって、彼の作品について少し調べてみた。 2つの交響曲を含めた管弦楽曲が10曲ちょっと、ロマンス (歌曲) が同じく十数曲、ピアノ小品が8曲ほど、他に合唱曲や重唱曲、オペラのスケッチなど。 およそ35年という短い生涯 (実質的な作曲活動期間は15年ほど) の中で彼が遺した作品に対し、年代を追ってアプローチしてゆくことはそれなりに意味のある試みであろうと考える。 さっそくいくつかの管弦楽作品を、スコアを入手して読んでいるが...とても面白い! カリンニコフは決して「交響曲第1番 “だけの人”」ではないのである。 表中、 (Lost) とあるのは失われた作品 pf=ピアノ曲 cho=合唱曲 vo&pf=ロマンス をそれぞれ表す。 また、ロマンスの題名については英訳をそのまま記した。(原題およびテキストは当然ながらロシア語) §1866年 1月13日、ロシア・オリョール州にてヴァシーリィ・セルゲェヴィチ・カリーンニコフ生まれる §1879年 神学校に通い始める §1880年 14歳で神学校合唱団の指導者となる §1884年 モスクワ音楽院に入学、 しかし経済的理由により数ヶ月で退学する ・悲しみ, pf (Lost) §1885年 モスクワ・フィルハーモニー協会の音楽演劇学校に入学、音楽理論とファゴットを学ぶ ・天使ケルビムの賛歌第1, 第2 (-86年), cho (Lost) §1887年 ・On your lovely little shoulder dear, vo&pf ・On the old burial mound, vo&pf ・When life is weighed down with suffering, vo&pf ・小さな合唱曲 (Lost) ・山頂, cho (Lost) ・オペレッタ作品 (Lost) §1888年 ・スケルツォ へ長調 (-89年), pf §1889年 ・交響的絵画『ニンフ』, orch ・フーガ ニ短調, orch ・主よ、われらの主よ, 4vo ・クリステ エレイソン, 4vo §1890年 ・カンタータ『ダマスコの聖ヨアン』(Lost) §1891年 ・弦楽セレナード ・管弦楽のための組曲 (-92年) §1892年 音楽演劇学校を卒業 チャイコフスキー、カーリンニコフをマールイ劇場の指揮者に推薦 (ただし実現せず) ・序曲『ブィリーナ』 ・悲しい歌 ト短調 (-93年), pf ・16曲の音楽の手紙 (-99年), vo&pf §1893年 イタリア劇場の副指揮者に就任 同年秋より体調悪化、クリミア地方へ移り療養生活に入る §1894年 ・序曲 ニ短調 ・交響曲第1番 ト短調 (-95年) ・ロシア風間奏曲 へ短調, pf ・メヌエット ホ長調, pf ・ワルツ イ長調, pf ・ノクターン 嬰へ短調, pf ・エレジー 変ロ短調, pf ・The gentle stars shone down on us, vo&pf ・Bright stars, vo&pf ・There was an old king, vo&pf ・歌劇『王女マーラ (もしくはカスチェイの死)』(スケッチのみ) §1895年 ・交響曲第2番 イ長調 (-97年) §1896年 ・管弦楽のための間奏曲第1番 嬰へ短調 §1897年 ・管弦楽のための間奏曲第2番 ト長調 ・交響的絵画『杉と棕櫚』(-98年) §1899年 ・劇音楽『皇帝ボリス』 ・歌劇『1812年』(-00年, プロローグのみ) ・A present for 1 January 1900, vo&pf §1900年 ・Prayer, vo&pf ・Bells, vo&pf §1901年 ・Do not ask why I smile in thought,vo&pf ・美しい少女が海辺に座っている, cho&orch 1月11日、ヤルタにて没 (34歳) §作曲年代不詳の作品 ・モデラート, pf ・交響曲第1番の主題によるポロネーズ, pf連弾 ・I am yours, my darling, vo&pf ・I would like to make my songs, vo&pf ・Come to me, S,A,B&pf ・リリパットの勝利, cho ・弦楽四重奏曲 (Lost) 【主な参考資料】 ・ニューグローヴ世界音楽大事典 ・カリンニコフ/管弦楽作品集 (スヴェトラーノフ指揮) CD解説書 (メロディア 74321 49610 2) |
2019年06月25日
カリンニコフ再入門
posted by 小澤和也 at 16:21| Comment(0)
| 音楽雑記帳
この記事へのコメント
コメントを書く


