2019年10月08日

コーヒーを買いに

 
根を詰めてデスクに向かっていると時間の経過が早い。
気晴らしを兼ねて、コーヒーを買いに自転車で出かける。
 
 
いつも気さくなマイスターがメキシコ/クルスグランデを淹れてくださった。
ああ...美味しい...
 
 
これまでに何度か買い求め、家で飲んでいるメキシコだが、この風味がどうしても出ないのだ。
 
 
店内のBGMはこの日もバッハ。
お馴染みの旋律が時折流れるのだが、大半は初めて聴く曲だった。
「何をかけていらっしゃるんですか?」
と尋ねると、マイスターはにっこりと笑って
「これです」
 
 
『アンナ・マクダレーナ・バッハの音楽帳』だった。
〜こんなにチャーミングな曲集だったのか〜
子供らの教育目的で、また家庭での愉しみのために書かれたものだそうだが、聴いていて実にゆったりとした気分になれる。
 
 
「どうぞ...皮ごとお召し上がりになれます」
マイスターが葡萄を出してくださった。
 
 
鮮やかな黄緑色!
さっそくひと粒頬張る。
甘くて、瑞々しくて、自然と顔がほころんでしまう。
品種名を伺ったのだが...忘れてしまった。
 
 
きょう買い求めたのは上のメキシコと、もう一つ「エチオピア/イルガチェフェ」。
念入りに焙煎され選別された粒ぞろいの豆たち。
マイスターのこだわりが感じられる。
 
 
 
コーヒーとバッハと葡萄と。
ささやかな幸せに溢れたひとときだった。
 
 
さてと...
これを書き終えたらメキシコを淹れるとしよう。
 
 
 
 
 
posted by 小澤和也 at 22:37| Comment(0) | 日記
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