前回取り上げたマラウイと一緒に買い求めた ブラジル: セーハ・ド・ボネ。 こちらは中煎り、味わいも実に対照的。 今回もまずふだん通りに 【豆11g、湯温83℃、160cc、蒸らし時間20秒】 でドリップする。 カップから立ちのぼるチョコレートのような甘い香り。 最初の一口はさっぱりと爽やか、柑橘系を思わせる酸味がメインに。 少し冷ますと甘みがぐんと出てくる。 苦みはほんの少しだが決して物足りなくはない。 実にバランスのとれたテイストだ。 さて数時間後、愛用のミルを水洗いしてから再度ドリップしてみたのだが... あれ? どうも味が違う。 香りも弱く酸味もあまり来ない。 調べてみると、どうやら豆を挽く際の粒度の設定が変わってしまっていたようで、先ほどよりも若干 “粗挽き” になっていた。 (ほんとうに微々たる差なのだけれど) そこで、次は敢えてこの粒度のまま 【豆の量: 12g】に増やして淹れると... ・甘い香りはより豊かに ・爽やかな酸味に加え、コクが明らかに増している ・冷ました後の甘みもいっそう強く 全体の印象は最初の1杯目よりも「口の中がワイワイと賑やかな感じ」。 味のバランスというよりは、より際立った個々のキャラを楽しむといったところか。 個人的には前者が好み...かな。 ともあれ、豆の量による味の差をこれほどまでに実感したのは自分でも驚きだった。 今度から、味をはっきりさせたいときには1段階粗く挽いてそのぶん豆の量を増やしてみよう。 ブラジルは生産量・輸出量ともに世界一のコーヒー大国。 なかでも南東部のサンパウロ州・パラナ州、そしてセーハ・ド・ボネ農園のあるミナスジェライス州での生産が活発とのこと。 ミナスジェライス州は昔から鉱山開発が発展、現在でも水晶などの産地として知られる。 州南東部のマタデミナス地区・アラポンガは起伏の激しい山岳地帯に位置しており、セーハ・ド・ボネ (ポルトガル語で “ノコギリの歯” の意) の名称はこの地形に由来するのだとか。 珈琲道は続く。 |
2020年04月09日
【私的・珈琲備忘録2】ブラジル: セーハ・ド・ボネ
posted by 小澤和也 at 22:14| Comment(0)
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