立川市民オペラ公演2020-21 プッチーニ「トゥーランドット」ハイライト &ガラコンサート おかげさまをもちまして二日間の公演を無事終えることができました。 未だ厳しいコロナ禍の状況のなかお運びくださった皆さま、心に留めて応援してくださった皆さまに感謝申し上げます。 本番の1週間前にPCR検査を受けました。 (もちろん初体験) 出演者・スタッフ他、公演に携わるすべてのメンバーが受検、全員が陰性であることを確認したうえでの劇場入りでした。 舞台稽古が始まってからも、感染拡大防止のためあらゆる行動パターンに制約が課せられましたが、思いはみな一緒でした。 「とにかく幕を上げよう」 「よい舞台を創るんだ」 キャストの皆さんの歌唱は真に素晴らしく、客席に向けて音楽の愉しみと悦びをキラキラと振り撒いているさまが見て取れました。 管弦楽と合唱も、限られた準備期間のなかで最善のパフォーマンスだったと思います。 敢えて一つだけ挙げるならば... 千秋楽のトゥーランドット第1幕終盤、カラフ (福井敬さん) のアリア「泣くな、リュー」のあたりからオーケストラのサウンドがみるみる変わりはじめ、そのあとのコンチェルタント、さらにコーラスが加わる場面から音楽全体がぐるぐるとうねり出し... それでもアンサンブルは全く乱れず、照明の妖しい美しさも相俟って驚異的なエンディングに到達する〜 僕は映写室から舞台へ向かってペンライトを振っていて、身震いが止まりませんでした。 歌の力、音楽の力というものをひしひしと感じさせられた瞬間でした。 映写室 (通称: 金魚鉢) 終演後。 いつもなら皆で固い握手、そして肩を叩き合いながら喜びと達成感を分かち合うのですが、今回はそれも叶いませんでした。 それぞれが身の回りと各自の持ち場を片付けて解散、お世話になった方々 (総監督、制作統括、演出家、舞台監督、そして音楽スタッフの仲間達etc.) に御礼の言葉を申し上げることもできませんでした。 「打ち上げ」が出来ない、というのがこんなにも寂しいことなのだなあと改めて実感しました。 地元に戻り、馴染みのピッツェリアで一人打ち上げを開宴。 1杯目、苦楽を共にした副指揮仲間&いろいろ助けてくださったコレペティチームに... 乾杯! 2杯目は、市民オペラ合唱団の団員さんの多くがやむなく参加を断念されてゆくなか、今回の公演が立ち消えぬよう支えてくださったコーラスサポートのメンバー各位に... 乾杯!! そして3杯目は... PCR検査をはじめあらゆる感染対策のための手段を整えてくださり、この日まで献身的に支え続けてくださった地域文化振興財団、とりわけスタッフOさん&Yさんに、心からの感謝をこめて... 乾杯!!! |
2021年03月22日
立川トゥーランドット、無事終演
posted by 小澤和也 at 18:15| Comment(2)
| 日記
素晴らしいクオリティで、大変感動しました。どのように合わせているのかと思っておりましたが、おそらく私の足元辺りで振ってらっしゃったんですね。まさに総合芸術ですね。
特にカラフとリューが素晴らしく、それに触発されていったのか、音楽が渦を巻いていました。良い演奏に出会えて幸せでした。
色々お聞きしたいことも無きにしも非ずですが、またお会いした時にでも。
コメントをありがとうございます。
お楽しみいただけたようで嬉しいです。
はい、2階席後方中央寄り...の真下で仕事しておりました。
赤いライトの軌跡のみでの合図ですゆえ苦労も多いのですが、裏方に徹する醍醐味もあります。
おっしゃる通り、管弦楽も合唱もマエストロの棒に吸い寄せられるようにうねっていたと思います。
ご来場ありがとうございました。
またぜひお運びくださいませ。