この日を待っていました... 7月11日はヘルベルト・ブロムシュテットさんの96回目(!)の誕生日。 Alles Gute zum 96. Geburtstag, Maestro Blomstedt! 今夜はブロムシュテットのCDを聴きながらのんびり過ごそう、などと考えていたら... Twitterの相互フォロワーさんから「きょうはフランデレン (フランダース) の日」ということをご教示いただきびっくり。 そのような記念日があることを不覚にもまったく知りませんでしたが、真っ先に考えたのが 〜なぜ7/11なのだろう?...きっと歴史的に重要な出来事があったのだろうな〜 調べ始めて...すぐにわかりました。 1302年のこの日、フランデレン (商業・貿易の要衝として栄えていた) の都市連合軍が同地域の併合を企んだフランス軍に勝利を収めた “金拍車の戦い(コルトレイクの戦い)” にちなんでとのこと。 僕にとって “金拍車の戦い” といえば...これしかない! 〜ということで ペーテル・ブノワの『スヘルデ川』第2部のスコアを広げます。 『スヘルデ川』は全三部からなるオラトリオ、1868年に作曲されたペーテル・ブノワの出世作。 その第2部前半では、コルトレイクで実際に戦ったとされる「獅子爪党 (フランデレン側)」と「百合党 (フランス側)」が二群の男声合唱の形で応酬を繰り広げます。 (スコアの中央あたりにある4段の合唱パート、その上二段が獅子爪党、下二段が百合党) 《かなり以前の拙文ですが『スヘルデ川』第2部前半について書いています...よろしければご覧ください》 小澤和也 音楽ノート ブノワ(32): オラトリオ『スヘルデ』[2] http://kazuyaozawa.com/s/article/113709836.html 同曲の音源がYoutube上にありました。 https://m.youtube.com/watch?v=CNtzvvwQT-c 【聴きどころ】 オラトリオ第2部: 29’40”〜 くだんの男声合唱応酬: 33’00”〜 ヤコブ・ヴァン・アルテヴェルデ[の霊魂]の歌 (バリトンの名アリア!全曲中の白眉です): 41’05”〜 何だか取留めのない文章になってしまいましたが... 有志以来、常に自治を重んじ外敵からの脅威に抗い続けてきたフランデレンらしい歴史感覚なのだろうな、と『スヘルデ』のレコードを聴きながら感慨を新たにしたのでした。 |
2023年07月11日
きょうは何の日? (7月11日)
posted by 小澤和也 at 23:58| Comment(0)
| 日記
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