2026年06月01日

日白友好160周年の歴史

image0.jpeg

日本・ベルギー協会による文化交流イベントに参加しました。

まず訪れたのが東京・渋谷の國學院大學博物館。
日本ベルギー修好160周年記念「美と知の交流の軌跡」を拝観しました。
(國學院大學およびルーヴェン・カトリック大学による共催)

入館してすぐ私たちを迎えてくれたのが、明治天皇がベルギー王室に贈進された花瓶(宮川香山作)と美しい蒔絵の施された文箱。どちらもとても立派なもので、「なるほどこれが国同士のやり取りというものか...」などと、至極当たり前の感想しか思い浮かばぬほどに圧倒されました。

続いて、両国の交流の起点となる「日白修好通商航海条約批准書」の原本や数々の外交文書、さらには国王レオポルド2世による肉筆のメモ書きなどの貴重な史料を見ることができました。
批准書の署名が「源慶喜」であることに、(1866年はまだ徳川家の治世だったと)頭では解っていたものの改めてハッとさせられました。
またレオポルド2世はベルギー王国第二代の国王...建国三十余年...なんて若い国!

─ そう、両国の交流の歴史は“そう遠くない”歴史なのでした。

そして、展示史料に添えられた説明書きを見ながら「ああ、この頃ブノワはアントワープに移ったのだったな」「ブノワが◯◯を作曲した頃の出来事か」などと擦り合わせて考えるといっそう興味は尽きませんでした。

その他にも、ベルギーの博物館所蔵の浮世絵(保存状態が素晴らしかった!)などさまざまな展示がありましたが、これらは時間の都合もあって早足で。


その後会場をベルギー王国大使館へ移し、友好条約締結の歴史的背景についての講演を拝聴しました。
登壇されたデルイベルさん(本業は貿易関連の駐日ベルギー政府高官)は実に流暢な日本語で、当時ベルギーの全権大使であったオーギュスト・トキント(Auguste t'Kint de Roodenbeke)の江戸での奮闘ぶりを語ってくださいました。
ベルギーが“国”となる遥か昔から、フランダース地域は数々の自治都市として、交易によって栄華をきわめてきたという歴史があります。その熱意がトキントに、さらにはデルイベルさんに引き継がれているのかと思わせるような濃密な内容でした。


講演終了後のレセプションで、デルイベルさん、そして展覧会で解説(こちらも素晴らしい日本語)をしてくださったKUルーヴェンのカルボネ准教授にご挨拶をすることができました。
私がペーテル・ブノワ研究を続けていることを話したところ、カルボネ先生の第一声が

『それは...どういう風の吹き回しですか?』

チョコレートとビールとワッフルの国の方からこのような日本語を聞くとは...!
いっぺんに先生のファンになってしまいました。

この特別展、もう一度じっくりと拝観したいと考えています。カルボネ先生の解説を脳内で再生しながら。
posted by 小澤和也 at 11:24| Comment(0) | 日記
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。