
昨日は久しぶりに映画鑑賞。
新宿・紀伊國屋ホールへ。
ヴィスコンティの「ルートヴィヒ」だ。
少年時代にローエングリンを聴いて以来、ヴァーグナーの魅力に取りつかれたバイエルン王ルートヴィヒ二世の、狂気と没落の物語である。
彼はヴァーグナーにさんざんイレ込んだあげく、国費を逼迫させる。
その後も、ノイシュヴァンシュタインをはじめとする城の建設に熱中し、国政への熱意は失せてゆくばかり。
彼の精神は次第に蝕まれ、やがて王位を追われてしまう。
最期は…湖で非業の詩を遂げるのだ。
4時間の大作、しかも平日午後の開映なので無理もないのだろうが、お客の入りはなんと20人弱!
おかげでゆっくり観ることができた。
映画の途中で休憩が入るのは初めての体験。
(昔観た「敦煌」や「ラストエンペラー」も長かったが…)
内容が内容だけに、終わったあとは何やら重ーい気分。
(そうなることは分かっていたけれど…)
ローエングリンやトリスタン、タンホイザーのメロディが耳に残って仕方がない。
たまには、こういう映画もいいものだ。
「ヴェニスに死す」も、また観たくなった。
紀伊國屋ホールでは「がんばれ東日本 チャリティー企画」
と題して、名画の上映会をやっている(10日まで)。
料金はなんと1000円!
収益は全額寄付に充てられるとのことだ。