
「ブノワ?…ああ!ブノワね!」
このCDのサブタイトルだ。
敢えて訳せばこんな感じだろうか。
ずっと探していて、ようやく手に入れた。
ライナーノートを見ると…ああ、やっぱり!
ブノワ研究の第一人者、Jan Dewilde さんの手によるものだった。
ちょっとうれしい。
解説には−
ここに収められているのは、ペーテル・ブノワのよく知られた、あるいは無名の作品(声楽曲、ピアノ曲、そして室内楽)である…
ブノワは、大規模なオラトリオやカンタータ作品で有名であるが、ここに聴かれるように "細密画家" でもあったのだ…
とある。
実際、大半が初めて聴く小曲ばかりだった。
珍しそうなものとしては…
(ブノワの曲はそもそもどれも珍しいのだが、それは置いといて)
・「音楽的思考〜単純な思考」(Cl&Pf)
題名はなんとも大仰だが、たった32小節、学生時代の作
・「不安」(Pf)
フィアンセに捧げたメンデルスゾーン風の「無言歌集」の中の曲。
・「紡ぎ歌」(Sop&Pf)
1幕のジングシュピール"Isa" からのアリア。
オノマトペア(擬音語)が面白い。
イントロが日本の演歌調でびっくり!
・「幸あれ!」(Msop,Vn,Vla,Vc&Hrp)
いわゆるウェディングソング。(なのに暗い曲!)
1898年、ブノワ最晩年の作品。
それにしても、このアルバムタイトル…
3年前に来日したデウィルデさんの言葉を思い出した。
「(フランデレンで)ブノワは有名だけど、彼の音楽が有名なわけではないんだ」
ライナーノートもフラマン(オランダ)語と英語の2ヶ国語表記だ。
(ベルギーでは必ずと言ってよいほどフランス語が併記されるのに…)
このCD、ホントに
「フランデレン地域限定品」なのかもしれない。