2011年11月07日

聴き手との「距離」

第1回 小金井音楽談話室〜弦楽四重奏の愉しみ〜
を聴く。
(11/4、小金井市民交流センター小ホール)

ヴィルタス・クヮルテットの演奏による
モーツァルト、バルトーク、そしてベートーヴェンの傑作。
ホールにはステージを設えず、同じ平面上に奏者を取り囲むように客席が置かれている。
僕は3列目に座ったのだが、プレイヤーとの距離は6〜7mほど。
メンバーの息遣いはもちろん、互いに飛ばす視線やオーラまでが「見える」ようであった。

 これは楽しい...!

このコンサートのもう一つの特徴が「案内役」。
マイクを握っていらしたのは、いわき芸術文化交流館アリオスの音楽プロデューサー、足立優司さんである。
単なる「司会」とはひと味違った存在感。
一般のお客様には馴染みが薄いであろう弦楽四重奏の世界を、丁寧な言葉と豊富な知識をもって分かりやすく解説されていた。
この日の演奏に触れて、室内楽に興味を持たれた方々もきっと多かったであろう。

「コンサートのあり方」、「奏者と聴衆との距離」、
ひいては「精神の糧としての音楽の大切さ」...
僕にとって大切な様々なことを、深く考えさせてくれるひとときであった。


演奏の印象を簡単に。
§モーツァルト(ニ短調K.421)
  落ち着いたテンポでじっくりと語られた、こくのある演奏。
  アゴーギクがやや個性的だが、違和感は無し。
§バルトーク(第2番op.17 Sz.67)
  僕の中でこの日のベスト!
  楽曲の持つ厳しさの表出、各楽器の峻烈な音色と緊張感が見事。
§ベートーヴェン(変ホ長調op.127)
  所どころで「高めに取られる」ヴァイオリンの音程が気になって
  しまう瞬間が少なくなかった。ちょっと残念。
  この楽聖の偉大さを至近距離で体験できたのは大いなる喜び。
posted by 小澤和也 at 23:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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