§「青年期のバッハ」巡り
ヨハン・ゼバスチャン・バッハ〜自ら演奏する機会はめったにないのだが、大好きな作曲家のひとりである。
「ゴルトベルク変奏曲」「フルート・ソナタ」「無伴奏チェロ組曲」…好きな作品を挙げればキリがない。
(「マタイ」や「ロ短調ミサ」はさらに別格!)
彼のキャリアの最初期に「コラール・パルティータ」と呼ばれるオルガン曲がいくつか作曲されている。
大まかに訳せば「賛美歌を用いた主題と変奏」といったところか。
この時代のバッハは、彼の先達であるパッヘルベルやベームら大オルガニスト(このジャンルを得意としていた)から影響を受けているという。
青年バッハのその作品からは、伝統を重んじる姿勢とともに清新な若々しさを感じることができる。
(その「若さ」が「未熟さ」になっていない点がさらに驚異である…)
また、同じ「コラール変奏」の手法で書かれたのが「カンタータ第4番」。
冒頭の弦楽合奏の悲痛な響き、合唱の緻密な音の綾、深みのあるバス独唱…
楽曲の構成スタイルこそ後年のそれとは異なるが、真に清々しく感動的な音楽である。
〜バッハの「スタートライン」を巡る旅、しばらくハマりそうである。
♪コラール・パルティータ『安かれ、慈しみ深きイエスよ』BWV768
♪カンタータ第4番『キリストは死の縄目につきたもう』BWV4
2010年02月04日
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