ペーテル・ブノワ(Peter benoit,1834-1901)は、ベルギー、アントウェルペン地方に生まれた作曲家・指揮者・教育者である。
後半生をアントウェルペンでの音楽教育に捧げたため、作曲家としてはほとんど知られていないようである。
母国ベルギーにおいてですら、彼の作品が取り上げられる機会はそう多くないという。
(そこには、様々な歴史的事情があるようなのだが…)
私がブノワに興味を持つきっかけとなったのが、彼の "Hoogmis"(荘厳ミサ)との出会いである。
素朴ながら美しい旋律線と、しばしば現れる絶妙な転調にまず惹かれた。
またこの曲は、他の多くのミサ曲と異なり、全曲を通して合唱が重要な位置を占める。
(独唱はテノールのみ)
そして最大の特徴が、大小二群の混声合唱を用いている点であろう。
さらに、そのうちのKlein Koor(小合唱)にはtuttiとsoloの指定がある。
これにより、非常に立体的な響きの造形が実現されているのだ。
…とまあ、魅力を語りだすとキリがない。
これから少しずつ、ブノワと彼の作品について書いていきたいと思う。
2010年02月15日
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